【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●日本株ADR
●自社株買い進捗状況(25日)
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：主要3指数は3日続伸。9月の小売売上高が市場予想を下回り、米経済減速が懸念される中、米国株は横ばい圏で取引を開始した。「ﾒﾀ･ﾌﾟﾗｯﾄﾌｫｰﾑｽﾞ（+3.8%）がｸﾞｰｸﾞﾙのAIﾁｯﾌﾟを数十億ﾄﾞﾙ規模で導入する方向で協議」と報じられ、ｱﾙﾌｧﾍﾞｯﾄ（+1.5%）の時価総額が4兆ﾄﾞﾙに迫る中、ｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝｻｰﾋﾞｽｾｸﾀｰが上昇。一方、AI半導体の競争激化懸念からｴﾇﾋﾞﾃﾞｨｱ（-2.6%）など半導体株が下落し、ﾅｽﾀﾞｯｸは売りに押される場面も。午後にかけて、「次期FRB議長にﾊｾｯﾄ氏が最有力候補」と伝わったほか、12月の利下げ観測が相場の支えとなる中、ﾍﾙｽｹｱｾｸﾀｰなどが買われ、主要3指数は揃ってﾌﾟﾗｽ圏へ。通期業績見通しを引き上げたﾍﾞｽﾄ･ﾊﾞｲ（+5.3%）など一般消費財ｾｸﾀｰも堅調に推移。その後も、米国株は上値を追う展開となり、NYﾀﾞｳは一時700ﾄﾞﾙ超上昇した。最終的に、主要3指数は揃って3日続伸して取引を終えた。

＜日本株ADR＞

全体的には堅調継続

◇上昇銘柄◇

9532(大阪ガス) 野村証が目標株価を5230円に上げ（前回：4800円）

4307(野村総研) 東海東京証が「買い」に格上げ、目標株価は6700円（前回：6100円）

◇下落銘柄◇

2875(東洋水産) JPモルガン(11600円→12300円)、みずほ証(1260円→13600円)がそれぞれ目標株価上げ

6869(シスメックス) 東海東京証が「中立」に格下げ（目標株価2500円→1700円）、野村証は、レーティングは変えずも3600円→3000円に下げ

＜自社株買い進捗状況(25日)＞

＜本日の新聞見出し＞

▼日本証券新聞▼

・レアアース関連の注目度上昇　アサカ理研、三井海洋など

・化学セクター　決算好調組を押し目買い　東京応化、メックなど

・栄研化　“ホギメディの再来”も⁉　アクティビストの圧力強まる

・コンヴァノ　大幅安　BTC偏重を取りやめ

▼NIKKEI Prime▼

・三菱食品が「リアル追跡広告」　購買・位置情報かけ合わせ

・10月の欧州EV販売33%増　中国車拡大でPHVも4割プラス

・EV熱暴走、安全規格厳しく　日独連合が樹脂で新電池構造

▼日刊工業新聞▼

・キオクシア、高密度化　３DNANDメモリーを水平配置

・マンション投機抑制　不動産協　引渡し前の転売禁止

・パナエナジー、電池供給アマゾン系ロボタクシーに

・南半球新興国で日系が事業拡大

▼化学工業日報▼

・第一三共　中国への積極投資に舵　がん治療薬 後工程現地化　せき止め薬5割増強

・信越化学　シリコーンゴム　3Dプリント市場開拓　臭気抑制、高い柔軟性

・扶桑化学工業　シリカコート材料 開発　粒子表面に独自技術で均一層　コア材に多様な機能　金属・セラ粉の分散性向上

▼日経MJ▼

・アプリで恋人探し、20代22%　MMD研究所調べ　抵抗感少なく　全世代では7%

・ポケパークカントー２月開業　チケット３種、特典付きも　初の屋外常設、よみうりランドに

・ほぼ日アプリ日々に遊び心　開くとキャラが一言/１日1枚のアルバム　共有機能なし「映えより自分との対話」

＜本日の相場＞

本日の日本株相場は、一進一退の動きとなろう。昨晩の米主要3指数がそろって上昇した流れを引き継ぎ、日経平均株価は朝方こそ買い優勢でスタートしよう。もっとも、買い一巡後は為替相場や要人発言を睨んだ動きとなろう。特に、本日15時からは高市首相の就任後初となる党首討論が国会で開催される。少数与党であることから、補正予算を成立させるには野党の協力が不可欠となるなか、野党側のコメント等から高市氏が掲げる補正予算案の実現性を探る動きが活発化しよう。また、日中関係の冷え込みに対する論戦にも注目したい。

〇「けん引役不在」だが「底上げ」的な動きが下支え

日本株相場は指数こそ方向感に欠ける動きが継続しているが、東証プライム売買代金（5日移動平均）は高い水準を維持しており、押し目買い意欲は旺盛と考える。25日には東証プライムの年初来高値銘柄数が再び3桁に達しており、物色の裾野が拡大している点は素直に好感されよう。企業の自社株買いも引き続き高水準で推移しており、半導体やインバウンド消費など、物色のけん引役が不在となるなかでも底上げ的な動きとなることで日本株相場は底堅い動きが継続すると考える。

〇BtoBを強化するアパレル関連企業に注目

物色面では、アパレル関連企業の株価が動き出しており、注目したい。短期間での急速な気温低下などを背景に、利益率の高い冬物衣料の販売 が好調に推移しているもよう。加えて、足元は企業や団体向け（BtoB） 事業の強化が業績の改善につながっている企業が増加している点も評価されよう。 例えば、ワールド（3612）は、アパレルのファブレスメーカーのMCF社を子 会社化したことをきっかけに、プロスポーツ分野での商品供給が増加している。 26年シーズンからはオリックス・バッファローズとパートナーシップ契約を締結しており、関連事業の更なる成長が期待される。また、アンドエスティ （2685）も、自社ECモールを外部企業向けにも提供することで、全体の流通量の増加や業績成長へとつながっている。日中関係悪化に伴うインバウンド消費減少に対する警戒感が根強いなかでも、関連企業の株価は強 含みで推移しており、素直に追随したい。

＜材料銘柄＞

• JT (2914):「アウトパフォーム」に格上げ－大和証券
  • 筒井氏が社長に昇格へ、寺畠社長は副会長に
• 村田製作所 (6981):「オーバーウエート」に格上げ－ﾓﾙｶﾞﾝ･ｽﾀﾝﾚｰ
  • 「中立プラス」に格下げ、目標株価は3650円－水戸証券
• デンソー (6902):「中立」に格下げ、目標株価は2200円－JPモルガン
• キオクシアHD (285A): ベイン系のBCPE Pangeaが株を売却へ、3600万株
• 日本製鉄 (5401): 韓国ポスコ、残りの保有株をブロック取引で売却へ
• イビデン (4062): 「イコールウエート」に格下げ－ﾓﾙｶﾞﾝ･ｽﾀﾝﾚｰ
• NRI (4307):「アウトパフォーム」に格上げ－東海東京
• シスメクス (6869):「中立」に格下げ－東海東京
• しまむら (8227): 11月既存店売上高 + 16%
• ワークマン (7564):「アウトパフォーム」に格上げ－岩井コスモ証券
• 観光・消費関連：中国、航空各社に来年3月までの日本向け減便指示
• GMOIG (9449): プライム·ストラテジーにTOB実施へ、1株1600円で
  • 100億円上限に自己株取得へ
• センコーG (9069): ダルトン・インベストメンツの株持ち分が6.1％に上昇
• CKD (6407): 「中立」に格下げ、目標株価は2500円－大和証券
• マルハニチ (1333)：家庭用冷凍食品値上げ、最大22%－26年3月2日納品分から
• インタメス (262A): 通期 連 業績予想修正

＜本日の予定＞

【国内】

・高市早苗首相就任後、初の党首討論（国会）

・10月の企業向けサービス価格指数（日銀、８：50）

・40年物利付国債の入札（財務省、10：30）

・基調的なインフレ率を捕捉するための指標（日銀、14：00）

・10月の全国スーパー売上高（日本チェーンストア協会、14：00）

・９月の景気動向指数（改定値、内閣府、14：00）

・11月の月例経済報告

【海外】

・ニュージーランド中銀が政策金利を発表

・米新規失業保険申請件数（週間、22：30）

・９月の米耐久財受注額（22：30）

・11月の米シカゴ購買部協会景気指数（ＰＭＩ、23：45）

・米エネルギー省の石油在庫統計（週間、27日０：30）

・米地区連銀経済報告（ベージュブック、27日４：00）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞