【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●日本株ADR
●自社株買い進捗状況(13日)
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：米国株は下落して取引を開始した。サンフランシスコ連銀総裁が「12月に利下げをするかしないか伝えるのは時期尚早」とコメントし、利下げ観測が後退したことが相場の重しに。アナリストが目標株価を引き上げたものの売りに押されたエヌビディア（-3.6%）など半導体株が朝方から軟調だった。その後、ミネアポリス連銀総裁による「インフレ率はなお高過ぎる」との発言が伝わり、12月の利下げ確率が一時50%を下回る中、相場全体は下げ幅を拡大。10‐12月期の利益成長への懸念が広がったウォルト・ディズニー（-7.8%）などコミュニケーション・サービスセクターが安い。一方、「コロナワクチン開発パートナーのビオンテックの株式を売却へ」と報じられたファイザー（-0.3%）などヘルスケアセクターは一時堅調だった。午後に入ると下値模索の展開となり、NYダウの下げ幅は一時800ドル超に。最終的に主要3指数は下落して取引を終えた。

＜日本株ADR＞

全体的に下落

◇上昇銘柄◇

7186(横浜FG) 通期純利益を1030億円に上方修正(従来：955億円)。300億円の自社株買いも発表

6471(日本精工) 英国ピータリー工場からの生産撤退へ、

◇下落銘柄◇

6361(荏原) 通期営業利益を1100億円に上方修正(従来：1025億円)。ADRでは7％の下落

9843(ニトリ) 9月中間は減収減益、人件費増や新規物流拠点稼働のコストなど

＜自社株買い進捗状況(13日)＞

新規発表大口（１００億以上）

＜本日の新聞見出し＞

▼日本証券新聞▼

・いすゞが最高値に接近　来３月期は最高益へ

・セキュリティ企業、好決算相次ぐ　トレンドマイクロ　最高益

・エムスリー　想定以上の好決算　製薬マーケは成長の好循環

・都心マンション「40平方㍍ルール」時代へ　住宅ローン減税が変わる、30歳代一人暮らしの持ち家シフト

▼NIKKEI Prime▼

・ウェイモ、高速道路でもロボタクシー　米国の3都市で

・EV電池の1〜9月シェア、中国6社で7割迫る　欧州でも攻勢

・IHIが衛星コンステ、世界トップと提携　まずは安全保障

▼日刊工業新聞▼

・車、当期益30％減　SMBC日興通期まとめ　米関税影響で明暗

・危機管理・成長投資を促進　造船・AI・半導体に重点

・トヨタ、米に5年で1.5兆円　電動車など生産拡充

・マレーシア機械商社買収　山善、海外生産財事業を拡大

▼化学工業日報▼

・中国、化学大国へまい進　エチレン、30年ピーク

・レゾナック　封着用低融点ガラスに力　真空断熱向け　工程省エネ化　冷蔵ケース需要取り込み

・コーニング　最先端半導体に照準　前工程 高開口度露光向け 超低熱膨張が強み　後工程 高平坦ガラスコア 研磨プロセス不要

▼日経MJ▼

・ブランド戦略、カテゴリー別に　資生堂、構造改革経て新中計　グローバル一体で成長へ

・婚礼ノウハウで外国人材紹介　IKKHD、人手不足に的

・ヤマハ、中国シニアに楽器体験　教育改革、ピアノの受験需要縮小で　生涯学習拠点と連携、発表会開く

＜本日の相場＞

本日の日本株相場は反落となりそうだ。昨晩の米主要３指数はそろって大幅下落。政府機関再開への期待が投資家心理を支えていたものの、トランプ大統領がつなぎ予算に署名したことで、出尽くし感が広がったようだ。また、FRB高官から利下げに慎重な見通しが相次いだことも嫌気された。特に半導体関連の下げがきつく、日経平均を押し下げよう。一方、今週はTOPIXが負けなしで最高値を更新中だ。NT倍率は11/4ザラバの15.77をピークに縮小しており、日経平均の上値が重くても、相場全体はしっかりといった流れが続いている。先月に見られた特定の銘柄で上下する相場ではなく、より体感に近い指数の動きに戻りそうだ。本日は米株安を受けてさすがに全般は売り優勢でスタートしようが、今週は建設、不動産、卸売など業種別株価指数が高値を更新しており、物色が広がっている。売り一巡後は下げ渋る展開を想定する。

〇過熱感が解消した好決算銘柄の押し目狙い

決算発表後の株価反応では、高値圏にあった銘柄は上方修正を発表しても、市場予想に届かないと利食いのキッカケになってしまうケースが散見される。また、11月に入ってからのハイテク株調整の流れに押されている銘柄も多い。特にフジクラ（5803）や富士電機（6504）、TDK（6762）などは上方修正で市場予想を上回ったにも関わらず、決算発表後は利食いに押されている。足元戻してはいるものの、依然として決算発表前の株価を下回っており、押し目買いで狙いたい。

〇シーズン最多の決算発表社数

また、決算発表は本日がシーズン最多の発表社数となるが、グロース・スタンダード市場が7割強を占めており、主力株では銀行が中心となる。メガバンク3行や郵政3社、大手生保などが予定されている。11月相場に入って銀行株にも物色が向かっており、業種別・銀行株指数も年初来高値を更新中だ。前日までに発表された地銀の決算では、上期は金利上昇による貸し出し利息の増加などにより利益は順調に増加している。メガバンクにおいては追加の株主還元などにも期待できよう。

＜材料銘柄＞

• ソフトバンクG (9984): ブラックストーンと印クラウドインフラ企業への出資協議
• 楽天G (4755): 第3四半期純損失は269億円－モバイル事業改善で赤字幅縮小
• 日産 (7201): イバン・エスピノーサ社長、ホンダと車両開発検討、米国てこ入れへ協業－日経
• あおぞら銀 (8304): 7ー9月の純利益73億円、今期に米不動産融資の処理道筋めど
• SBIHD (8473): SBI新生銀行、東証プライムに上場へ－想定価格は1440円
• スクリンHD (7735):「オーバーウエート」に格上げ－モルガン・スタンレー
• JR西日本 (9021):「中立」に格下げ－東海東京
• エムスリー (2413):「アウトパフォーム」に格上げ－東海東京
• SMC (6273):「買い」に格上げ、目標株価は6万6500円－ドイツ銀行
• 日清食品HD (2897):「中立」格付け再開－マッコーリー・グループ
• キオクシアHD (285A):９Ｍ営業利益予想2,298.2億円～2,698.2億円
• INPEX (1605): 通期営業利益予想を上方修正
• 荏原 (6361): 通期営業利益予想上方修正、市場予想上回る
• ニトリHD (9843): ２Ｑ営業利益、市場予想上回る
• 横浜FG (7186): 通期純利益予想を上方修正
• マツココ (3088): 通期配当予想上方修正、市場予想上回る
• トッパンHD (7911): 通期営業利益予想下方修正、市場予想下回る
• レゾナックHD (4004): ３Ｑ営業損失111.4億円、市場予想利益217.1億円
• 三越伊勢丹 (3099): ２Ｑ営業利益、市場予想下回る
• 明治HD (2269): 通期売上高予想下方修正、市場予想と一致
• GMOPG (3769): 通期営業利益予想、市場予想上回る
• 東京建物 (8804): 通期営業利益予想上方修正、市場予想上回る
• 小田急(9007): ２Ｑ営業利益127.6億円－前年同期122.4億円
• アマダ (6113): 通期営業利益予想上方修正、市場予想下回る
• ロート薬 (4527): 通期営業利益予想上方修正、市場予想下回る
• 上組 (9364): 連 中間 営利 +14.3% 192億9000万円
• メタプラ (3350): 連 3Q 営利 黒転 27億5000万円
• 東映 (9605): 通期 連 業績予想修正
• 三浦工業 (6005): 連 中間 税前 +62.9% 166億8000万円(IFRS)
• GMOIG (9449): 連 3Q 営利 +24.2% 444億9000万円
• トライアル (141A): 連 1Q 営利 +4.24% 51億4000万円
• 熊谷組 (1861): 連 中間 営利 +495.2% 73億8000万円

＜本日の予定＞

【国内】

・閣議

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・９月の第３次産業活動指数（経産省、13：30）

・10月の投信概況（投資信託協会、15：00）

・株価指数オプション11月物の特別清算指数（ＳＱ）算出

・４～６月期決算＝ニデック

・４～９月期決算＝東レ、日本郵政、ニデック、かんぽ生命、ゆうちょ銀、三菱ＵＦＪ、三井住友ＦＧ、みずほＦＧ、第一生命ＨＤ、Ｔ＆Ｄ

【海外】

・10月の中国70都市の新築住宅価格動向（10：30）

・10月の中国小売売上高（11：00）

・10月の中国工業生産高（11：00）

・１～10月の中国不動産開発投資（11：00）

・１～10月の中国固定資産投資（11：00）

・７～９月期のユーロ圏域内総生産（ＧＤＰ、改定値）

（注）時間は日本時間

〈お断り〉米連邦政府機関の一部閉鎖（シャットダウン）に伴い、発表日程が流動的なため一部掲載を見送った経済指標があります。

＜本日の決算発表予定＞