【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●自社株買い進捗状況(5日)
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：主要3指数は揃って反発。市場予想を上回るADP雇用統計を受けて金利が上昇する中、米国株は横ばい圏で取引を開始した。生活必需品セクターが売りに押され、NYダウはもみ合いに。その後、良好なISM非製造業景況指数を受け、米経済の底堅さが示唆される中、ナスダックは上伸した。傘下グーグルによるサイバーセキュリティ企業Wizの買収について、米司法省の独占禁止法審査を通過したアルファベット（+2.4%）などコミュニケーションサービスセクターが堅調。午後に入ると、通期業績見通しを引き上げたアムジェン（+7.8%）などヘルスケアセクターや、7-9月期の米国既存店売上高が市場予想を上回ったマクドナルド（+2.2%）など一般消費財セクターが買われ、NYダウは上げ幅を拡大する展開に。引けにかけて、10‐12月期の売上高見通しが市場予想を上回ったアドバンスト・マイクロ・デバイセズ（+2.5%）など半導体株が買い戻される中、米国株は堅調推移が続いた。終盤にかけて、主要3指数は伸び悩んだが、最終的に反発して取引を終えた。

＜日本株ADR＞

総じて上昇、SOX反発でハイテクが息吹き返す

◇上昇銘柄◇

4902(コニカミノルタ) 通期純利益を270億円に上方修正（従来：240億円、市場予想：229.7億円）

3407(旭化成) 通期純利益を1400億円に上方修正（従来：1250億円）、売上高は3.08兆円に下方修正

◇下落銘柄◇

6869(シスメックス) 通期営業利益を760億円に下方修正（従来：915億円）

9843(ニトリ) 10月の既存店売上は前年同月比-3.5％と2ヵ月連続の前年割れ

＜本日の新聞見出し＞

▼日本証券新聞▼

・イントラスト　２ケタ増収益の好決算発表　医療・介護分野が成長期入り

・日本精工、年初来高値　通期は一転、営業増益

・荏原　新たな見直しの切り口　サード・ポイント“日本再上陸”か

・ジグソー、逆行高　7-9月期は営業益倍増

▼NIKKEI Prime▼

・日産「サクラ」、屋根に太陽光　開閉秒速5センチメートル

・フィジカルAI時代の工場　Mujin、解決策は「機械知能」

・太陽光パネルからレアメタル回収　産総研、廃棄増に備え

▼日刊工業新聞▼

・日産、週明けから減産　蘭半導体不足 国内生産に影響

・浜名エンジが新工場　来年稼働 大型搬送システム増産

・日本エアーテック　クリーンルーム用ロボ掃除機　粉塵捕集効率99.97%省人化支援

▼化学工業日報▼

・住友ベークライト　医療機器 30年度500億円　採血キット　タイで倍増強　海外売上比率60％へ

・旭化成　POM　環境対応で潜在需要獲得　石油由来品と同等品質

・エア・ウォーター　シンガポールで医療事業拡大　改修工事を全土に　装置輸入販売にも力

＜自社株買い進捗状況(5日)＞

主な新規買付発表

3407(旭化成)     4,500万株

8031(三井物産) 8,000万株

＜本日の相場＞

本日の日本株市場は戻りを試す展開となろう。昨晩の米国株市場において、米国株経済の底堅さを示す指標が発表されたことや、ハイテク株の一部が切り返す動きとなったことを好感し、朝方は日本株市場でも買戻しが先行しよう。その後は再び海外市場の動向を睨んだ動きとなろう。ただ、昨日は日経平均株価が5万円を下回る場面ですかさず押し目買いが入っており、投資家の物色意欲が旺盛であることが窺えた。ボラティリティ指数の上昇に伴い、目先は値ブレの激しい展開が想定されようが、日経平均株価は「ガス抜き」をこなしながら強い動きが継続しよう。

〇国内企業の7-9月期決算はまずまず

国内主要企業の7-9月期決算が佳境を迎えている。11月5日までに決算を発表したTOPIX500採用の3月期決算企業（除く金融・ソフトバンクG）の売上高は前年同期比+3%、営業利益は同-2%となった。もっとも、ファナック（6954）や特殊陶（5334）など、輸出株の中には米国の追加関税措置による業績への影響が限定的に留まる企業がみられる。また、富士通 （6702）によるブレインパッドへのTOBやNEC（6701）による米企業へのM&Aなど、IT関連企業には成長に向けた積極投資を行う企業が増えている。底堅い国内企業業績や企業の資本コスト改善に対する動きへの評価は引き続き投資家心理の支えとなろう。

〇変化する建設株に注目

そのほか、昨日ザラ場に発表された大林組（1802）の好決算をきっかけに建設株が動き出している。建設株は、以前は公共工事の比率が高く、業績も大型受注の有無に左右されていたが、足元は建物やインフラの老朽化を受けた需要が旺盛であるほか、選別受注も進展しており、各社業績は回復基調を辿っている。足元では政策保有株の縮減や株主還元など、資本コストを意識した経営方針を掲げる企業も増加してきており、変化する建設株を評価する流れは今後一段と強まろう。通期業績見通しの上方修正を発表した高砂熱（1969、14日決算発表予定）のほか、データセンター関連の受注が好調なきんでん（1944）や関電工（1942）にも改めて注目したい。

＜材料銘柄＞

• ソニーG (6758):「アウトパフォーム」に格上げ－Wolfe
• 任天堂 (7974): スイッチ2招待販売の条件を緩和－多言語対応版で
  • 「アンダーパフォーム」に格下げ－Wolfe
• ファストリ (9983): 10月国内ユニクロ既存店売上高+25.1％
• ソフトバンク (9434): 2Q営業利益、市場予想上回る
  • ソフトバンク社長、ペイペイ米上場のSEC審査止まっている－米政府閉鎖
• 伊藤忠 (8001): サハリン1産出分のロシア没収は誤り－社長発言で訂正
• キーエンス (6861):「中立」に格下げ、目標株価は6万円－大和証券
• ファナック (6954):「買い」に格上げ、目標株価は5900円－HSBC
• 日本製鉄 (5401): USスチール黄金株は「限定的」、行動制限の内容ではない－日鉄森氏
• ニデック (6594): ブラックロックＪなどの株持ち分が3.6％に低下－変更報告
• 三菱自 (7211): 2Q営業利益、市場予想下回る
  • タイ第3工場休止決定、需要減や中国勢と競争激化で環境悪化
• ダイキン (6367): 通期純利益予想上方修正、市場予想上回る
• サンリオ (8136): 通期営業利益予想上方修正、市場予想下回る
• 川崎汽船 (9107): 通期営業利益予想下方修正、市場予想下回る
• コニカミノ (4902): 通期純利益予想上方修正、市場予想上回る
• シスメックス (6869): 通期営業利益予想下方修正、市場予想下回る
• エプソン (6724): 通期売上高予想上方修正、市場予想上回る
• 日本取引所 (8697):「アウトパフォーム」に格上げ－大和証券
• JR西日本 (9021):「中立」に格下げ－野村
• 京急 (9006): シティインデックスイレブンスなどの株持ち分が7.1％に上昇
• BIPROGY (8056): 通期売上高予想上方修正、市場予想とほぼ同じ
• JR九州 (9142): 通期営業利益予想上方修正、市場予想上回る
• メディパル (7459): 2Q営業利益、市場予想下回る
• ALSOK(2331): 通期営業利益予想上方修正、市場予想上回る
• 東武鉄道 (9001): 連 中間 営利 -7.52% 355億8000万円
• 富士急行 (9010): 連 中間 営利 +7.37% 44億4000万円
• カプコン (9697): 「買い」に格上げ、目標株価は5200円－ＳＢＩ証券

＜本日の予定＞

【国内】

・９月の毎月勤労統計（厚労省、８：30）

・11月の日銀当座預金増減要因見込み（８：50）

・６カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・10月のオフィス空室率（三鬼商事）

・１～９月期決算＝花王

・４～９月期決算＝味の素、富士フイルム、ＪＦＥ、リクルート、芝浦、ローム、太陽誘電、ＩＨＩ、日産自、スズキ、バンナムＨＤ、郵船、ＫＤＤＩ

【海外】

・マレーシア中銀が政策金利を発表

・ノルウェー中銀が政策金利を発表

・９月のユーロ圏小売売上高

・英中銀が政策金利を発表

・バー米連邦準備理事会（ＦＲＢ）理事が討議に参加（７日１：00）

・ウォラーＦＲＢ理事が討議に参加（７日５：30）

（注）時間は日本時間

〈お断り〉米連邦政府機関の一部閉鎖（シャットダウン）に伴い、発表日程が流動的なため一部掲載を見送った経済指標があります。

＜本日の決算発表予定＞