【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは、景気減速懸念でエネルギーが下落、構成22銘柄すべてがマイナス引けとなった。情報技術はNvidia(NVDA)が-8.8%、Super Micro Computer(SMCI)が-13.0%、Dell Technologies(DELL)-7.0%。DELLとSMCIのサーバーに中国への輸出が禁止されているNVDAの半導体が搭載されていた可能性が報じられた他、これまで以上に米国の輸出規制が厳しくなる懸念も重しとなった。一般消費財・サービスはAmazon.com(AMZN)-3.4%、Tesla(TSLA)が-2.8%。素材や資本財・サービスも下落した。

＜US時間外＞

出来高は低調

◇上昇銘柄◇

OKTA(ソフトウェア): 1Q調整後EPS会社予想76-77c,コンセンサスの70cを上回った

RILY(証券仲介): 株式非公開化に向けた動き、共同創業者が中止

◇下落銘柄◇

DSP(ソフトウェア): 4Qの調整後希薄化後EPSは15c,予想の19cに届かず

ATEC(医療装置): 2030年満期の転換社債3億ドルを私募により機関投資家に提供する計画だと発表

＜日本株ADR＞

SOX 4%安でハイテク関連安い。6857(アドテスト)・6146(ディスコ)の下落目立つ

◇上昇銘柄◇

6849(日本光電) 自社株進捗公表、2月買付56.2万株、市場流動性の4.8％相当

9107(川崎汽船) オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)が3.7兆円規模の新規投資、25－28年度に42隻のコンテナ船を新造

◇下落銘柄◇

6465(ホシザキ) 野村証が目標株価を7400円に引き上げ（前回：7100円）

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・打倒アーム、米新興が日本開拓　車載SoCはデンソーと

・福岡市、公共施設でペロブスカイト実証　積水化学製

・堀場、インドから水素エンジン開拓　初の試験施設を開設

▼日本証券新聞▼

・完全子会社化の波、イオン系にも　発表受けモールとディライト急騰

・JT　カナダでの和解金に4000億円弱　配当予想据え置きで続伸

・鳥居薬品　花粉症治療薬増産へ　親子上場解消も期待

▼日刊工業新聞▼

・島津、半導体装置商機即応　神奈川拠点増強　真空ポンプ生産倍増

・タムロン、ベトナム新工場　写真用交換レンズ一貫生産

・鈴茂器工が厨房向けアプリ　調理時間　音声で通知

▼化学工業日報▼

・LiB電解質　印・東南ア工場 26年度稼働　森田化学　現地企業と合弁　グローバル供給の中核に

・木質素研究所　改質リグニン 商用生産へ　愛媛で大規模実証　未利用スギ活用　複合材料など川下製品も

・一工薬が5カ年新中計始動　無形資産 最大限に活用　電子・情報で売上高400億円

＜本日の相場＞

本日の日本株相場は波乱含みの展開となろう。昨晩の米国株市場において、2月のISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことに加え、トランプ米大統領が関税政策を相次いで打ち出したことが嫌気され、主要3指数が大幅安となった。中でも、日中両国への追加関税を新たに示唆したことは、首脳会談後に広がっていた日米関係への楽観ムードへ水を差そう。加えて、今週は国内でも内田日銀副総裁の講演（5日）や連合による春闘の賃上げ率の第一回集計の結果発表（6日）など、金利や為替への影響度が高いイベントを多く控えることから、様子見ムードが強まりやすい。週を通じては、日経平均株価は要人発言や為替の動向をにらんだ神経質な動きが続こう。

〇コンセンサスDIは改善基調

一方、アナリストによる企業業績の見通しに対する「強気・弱気」度合いを表すコンセンサスDIが製造業・非製造業共に改善基調にある点は投資家心理の支えとなろう。また、昨日の日本株市場では、全体が買い戻される中で、日本を代表する超大型株で構成されるTOPIXコア30の上昇が目立った。外部環境への先行き不透明感は継続しようが、好業績銘柄は「霧が晴れた」後の戻りも早いとみる。指数の下落に合わせて大きく調整する場面では、押し目を丁寧に拾いたい。

〇構造改革が期待される銘柄に注目

物色面では、構造改革を進める企業に注目したい。足元ではアクティビスト（モノ言う投資家）や、過去に日本企業に事業改革を迫った海外ファンドによる株式の大量保有報告が相次いでいる。東証による資本コスト改革から2年が経過する中、投資家の関心は徐々に株主還元の強化などから本業の「稼ぐ力」の向上へと移ろう。人員削減を伴う経営改革を発表したパナソニックＨ(6752）や、傘下2社の完全子会社化を発表したイオン（8267）、国内事業における販売商品数の見直しなどを進めるライオン（4912）など、構造改革を打ち出した企業への関心が高まるとみる。ほか、3月は下旬の権利付き最終売買日に向けて、高配当利回り銘柄にも注目。三井住友FG(8316）やコマツ（6301）など、好業績かつ配当利回りも高い銘柄に目を向けたい。

＜材料銘柄＞

• トヨタ (7203)：初の株主優待、スマホ決済アプリ残高やレースチケット
• 日産 (7201): ホンダから出資受け入れ再検討へ－日経ビジネス
• ダイキン工 (6367): 「アウトパフォーム」に格上げ－大和証券
• エーザイ (4523): 「中立」に格下げ、目標株価は4400円－ＳＭＢＣ日興
• 三菱電 (6503): 保有する北弘電社の株式をきんでんに譲渡へ
• きんでん(1944):「アウトパフォーム」に新規格付け－東海東京
• カドカワ (9468): シックスジョイ・ホンコンの株持ち分が８％に上昇
• 味の素 (2802)：自己株1.08％消却、27日
• Ｊフロント (3086):２月百貨店売上高+4.1％
• ツルハＨＤ (3391): オービス・インベストメントの株持ち分が9.2％に上昇
• 高島屋 (8233):２月既存店売上高+1.3％
• リゾートト (4681): 「イコールウエート」に格下げ－モルガンＳ
• ＴＯＷＡ (6315):「中立」に格下げ、目標株価は1700円－岡三証券
• サワイＧＨ (4887): 「買い」に新規格付け、目標株価は3500円－みずほ証券
• 東和薬 (4553): 「買い」に新規格付け、目標株価は4300円－みずほ証券
• エクシオＧ(1951): シルチェスターの株持ち分が8.3％に低下－変更報告
• ワークマン (7564): ２月既存店売上高-3.5％－前年同期+9.4％
• 伊藤園 (2593): 連 ３Ｑ 営利 -18.2% 178億1000万円
• Ｈ２Ｏリテ (8242):２月阪急阪神百貨店売上高+0.6％
• 島津製 (7701): 「アウトパフォーム」に新規格付け－岩井コスモ証券
• 東映 (9605): 「アウトパフォーム」に格上げ－岩井コスモ証券
• モスフード (8153): 「モスバーガー」など約47％の商品値上げ、10ー30円
• サンゲツ (8130):「アウトパフォーム」に格上げ－東海東京
• 日東工 (6651): 「買い」に格上げ－いちよし経済研究所
• 東テク (9960): 配当予想修正
• 富士紡ＨＤ (3104): エフィッシモの株持ち分が15.9％に上昇－変更報告
• あすか製薬 (4886)： FTS AMBROSE株式取得へ、議決権割合21％
• 杏林製薬 (4569): ノバルティスとKRP-M223でグローバルライセンス契約
• ホットランド (3196): 「買い」に格上げ－いちよし経済研究所

＜本日の予定＞

【国内】

・閣議

・１月の有効求人倍率（厚労省、８：30）

・１月の失業率（総務省、８：30）

・２月のマネタリーベース（日銀、８：50）

・2024年10～12月期の法人企業統計調査（財務省、８：50）

・10年物利付国債の入札（財務省、10：30）

・２月の消費動向調査（内閣府、14：00）

・２月の財政資金対民間収支（財務省、15：00）

・２月の国内ユニクロ既存店売上高（15：30以降）

【海外】

・１月の豪小売売上高（９：30）

・１月のユーロ圏失業率

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞