【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●材料銘柄 
●今週の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：全面高となり、セクターでは金融が朝から上昇。Bank of America(BAC)+4.5%、生命保険のAmerican International Group(AIG)+4.1%。一般消費財・サービスは、Tesla(TSLA)が7日ぶりに反発、+3.9%の他、General Motors(GM)+3.2%、Ford Motor(F)+2.8% と自動車が上昇。リスクオフで公益や生活必需品らディフェンシブも堅調となった。情報技術は、好決算を発表したコンピューターのDell Technologies (DELL)が-4.7%、同業のHP(HPQ)も-6.8%でセクターは朝から全体の重石となっていたが、Nvidia(NVDA)が引け際に上げ足を伸ばし、+4.0%反発してセクターの上昇を主導した。エネルギーも上昇。

＜US時間外＞

◇上昇銘柄◇

PLAB(半導体素子): 非GAAPベースの利益は増加,非GAAP利益が希薄化後1株当たり0.52ドルとなり、前年同期の0.48ドルから増加した

MGNI(広告・マーケティング): サスケハンナはマグナイトに対してポジティブな見方を維持し、目標株価を22ドルに引き上げました。

◇下落銘柄◇

FRPT(一般消費財): 連邦証券法違反の可能性に関する調査を開始したことを投資家に通知

LIF(ソフトウェア): モルガン・スタンレー証は目標株価をA$25からA$28.60に引き上げた

＜日本株ADR＞

堅調に推移した銘柄多く

◇上昇銘柄◇

8795(T&D HD) ドイツの生保ビリジウムへの入札準備と報道

5401(日本製鉄) Jeffriesが「Hold」に格上げ、目標株価3200円（前回2200円）

◇下落銘柄◇

8354(ふくおかFG) 傘下の十八親和銀行の元行員が数千万着服

6448(ブラザー) 空調事業に本格参入へ、海外展開も視野

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・「日本は遅すぎて負ける」 トヨタ、覚悟の上海レクサス工場

・マツダやホンダ、1月の北米輸出2倍　トランプ関税見越し

・サントリー、ラウンド輸送＋運転手リレーでCO2を37%減

▼日本証券新聞▼

・北陸電が逆行高　水力寄与で増額

・日本精鉱、連日の高値　業績見通し、増配を好感

・ボールドア　先端技術分野が高成長、早くも中計見直しへ

▼日刊工業新聞▼

・ATM生産富士通撤退　30年めど

・タチエス、100億円調達　M&A,DX投資

・DMG森精機「直販」拡大　宮脇機械プラント買収

▼化学工業日報▼

・四国化成　樹脂改質剤 2拠点体制　先端半導体向け最適生産

・透明PIフィルム　非フッ素品 事業化へ　三菱ガス化学　欧米で需要増

・東京エレクトロン　金属レジストの塗布現像プロセス　湿式で8㌨近傍に対応　エッチング装置不要

▼日経MJ▼

・花王、美容液シャンプー好発進　3カ月で30万個出荷　価格マス向けの倍、シェア1ポイント回復

・上下水道値上げ自治体3割増　収入減や設備老朽化響く　24年度170超、10年で最多

・AI広告塔　コスト減の救世主　ライバー、販促24時間配信　モデル、多彩ポーズ画像生成

＜今週の相場＞

今週の日本株相場は下値固めの展開を想定する。先週末、日経平均は米国の関税不安や景気不安などを背景に急落し、昨年秋以降の保ち合いレンジを下放れた。オーバーシュート気味の動きとみているが、日米ともにボラティリティが上昇基調にあり、目先は不安定な展開が想定されよう。足元では弱い米経済指標が米ハイテク株安につながる場面が増えている。その点、今週は国内で材料に乏しい中で、米国では雇用統計など重要経済指標が発表予定で、景気動向が注目されそうだ。物色では調整局面のなかでも底堅く推移したゲーム、エンタメ関連などに目を向けたい。

〇日本株は3月停滞も4月から需給好転へ

TOPIXの12ヵ月先予想PERは13.4倍と、過去10年平均（14倍）を下回っており、バリュエーション面での割安感は目立つ。 3月相場はマクロ環境の先行き不透明感や金融機関の益出し売りなどで神経質な展開が想定されるが、過去10年を振り返ると4月は海外投資家の買い越し、5月は自社株買い発表が増加する強い季節性がある。トランプ関税の全体像が3月下旬～4月上旬にかけて明らかになれば、相場全体もアク抜けとなりやすいだろう。3月の調整は新年度相場に向けた買い場になると考えている。

〇お花見、レジャー、新生活～春の銘柄に注目

3月入りで春の銘柄に注目したい。気温が上昇し始める3月は旅行レジャー需要が増加するほか、4月からの新学期、新年度に向けた消費活動も活発化するとみられる。引っ越しや家電・家具といった生活用品の買い替え、ヘアケア、スキンケアなどの美容需要、衣替えに伴う衣服需要などが高まりそうだ。恩恵が期待される業界では、旅行レジャーのほか、日用品や化粧品、アパレル製品を展開する小売企業などが注目できよう。過去25年で、3月の株価上昇割合が7割以上、平均騰落率が+3％以上の銘柄に目を向けたい。個別では自転車需要が期待されるシマノ（7309／76％、+3.9%）、日用品需要が期待される良品計画（7453／76％、+4.9%）、新学期に向けた靴の買い替え需要が見込まれるアシックス（7936／72％、+4.2％）などに投資妙味あり、とみる。

＜材料銘柄＞

• リクルトＨ (6098): 4500億円上限に自己株取得へ－直近の株価は下落傾向
• みずほＦＧ (8411): 副社長に証券幹部のバクシー氏、「常務」の呼称が復活
• セブン＆アイ (3382): クシュタールが日本事務所開設を検討、情報収集進める－日経
  • 信用力への下方圧力高まる、経営方向性定まらず－Ｓ＆Ｐ
• 丸紅 (8002): 第一生命Ｈと国内不動産事業を統合へ
• 野村ＨＤ (8604): 「バンキング部門」を４月に新設、顧客資産形成や承継対応
• かんぽ生命 (7181): 再保険ビークルへの投資で協議へ、金額10億－20億ドル
• 日本製鉄 (5401):「ホールド」に格上げ、目標株価は3200円－ジェフリーズ
• イオン (8267）：イオンモル（8905）完全子会社化の協議開始、イオンディ（9787）へのＴＯＢも実施
• 京成 (9009)：100億円上限に自己株取得へ
• カカクコム (2371): 「買い」に格上げ、目標株価は2700円－岡三証券
• 東洋製缶Ｈ (5901):  通期 単 業績予想修正
  • 300億円上限に自己株取得へ
• ノジマ (7419): ストリートＨＤを完全子会社化へ、約130億円で
• 三井金 (5706): 「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価は5100円－大和証券
• 日本Ｍ＆Ａ (2127): 「中立」に新規格付け、目標株価は670円－岡三証券
• 大氣社 (1979): 「アウトパフォーム」に格上げ－ＳＭＢＣ日興
• Ｍ＆Ａ総Ｈ (9552): 「中立」に新規格付け－岡三証券
• ニッコンＨ (9072): ファラロンの株持ち分が8.5％に上昇－変更報告
• プレサンス (3254): オープンハウスグループの株持ち分が上昇
• ローランド (7944): タイヨウ・ジュピターの株持ち分が低下
• フジオＦＧ (2752): 「売り」に格下げ－いちよし経済研究所

＜今週の予定＞

◇３月３日（月） 

・ＱＵＩＣＫコンセンサスＤＩ（８：30）

・ＱＵＩＣＫ月次調査＜債券＞（11：00）

・２月の新車・軽自動車販売台数（自販連、全軽自協、14：00）

・２月調査の債券市場サーベイ（日銀、16：00）

・５～１月期決算＝伊藤園

・２月の財新中国製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ、10：45）

・韓国市場が休場

・２月のユーロ圏消費者物価指数（ＨＩＣＰ）

・２月の米サプライマネジメント協会（ＩＳＭ）製造業景況感指数（４日０：00）

・１月の米建設支出（４日０：00）

◇４日（火）

・閣議

・１月の有効求人倍率（厚労省、８：30）

・１月の失業率（総務省、８：30）

・10～12月期の法人企業統計調査（財務省、８：50）

・２月のマネタリーベース（日銀、８：50）

・10年物利付国債の入札（財務省、10：30）

・２月の消費動向調査（内閣府、14：00）

・２月の財政資金対民間収支（財務省、15：00）

・２月の国内ユニクロ既存店売上高（15：30以降）

・１月の豪小売売上高（９：30）

・１月のユーロ圏失業率

◇５日（水）

・３月の日銀当座預金増減要因見込み（８：50）

・日銀の内田真一副総裁が静岡県金融経済懇談会で挨拶（10：30）

・日銀の内田副総裁が記者会見（14：00）

・中国の全国人民代表大会（全人代、国会に相当）が開幕

・２月の財新中国非製造業ＰＭＩ（10：45）

・10～12月期の豪国内総生産（ＧＤＰ、９：30）

・２月のＡＤＰ全米雇用リポート（22：15）

・２月の米ＩＳＭサービス業景況感指数（６日０：00）

・１月の米製造業受注（６日０：00）

・米地区連銀経済報告（ベージュブック、６日４：00）

◇６日（木）

・対外・対内証券売買契約（週間、財務省、８：50）

・６カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・30年物利付国債の入札（財務省、10：30）

・２月の輸入車販売（日本自動車輸入組合、10：30）

・２月の車名別新車・軽自動車販売（自販連、全軽自協　11：00）

・２月のオフィス空室率（三鬼商事、11：00）

・１月期決算＝積水ハウス

・１月の豪貿易収支（９：30）

・マレーシア中銀が政策金利を発表

・トルコ中銀が政策金利を発表

・１月のユーロ圏小売売上高

・欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会の結果発表（22：15）

・ラガルドＥＣＢ総裁が記者会見（22：45）

・10～12月期の米労働生産性（改定値、22：30）

・１月の米貿易収支（22：30）

・週間の米新規失業保険申請件数（22：30）

・１月の米卸売在庫・売上高（７日０：00）

・米連邦準備理事会（ＦＲＢ）のウォラー理事がメディア主催のイベントで討議に参加（７日５：30）

◇７日（金）

・閣議

・２月上中旬の貿易統計（財務省、８：50）

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・消費活動指数（日銀、14：00頃）

・１～２月の中国貿易統計

・２月の米雇用統計（22：30）

・ＦＲＢのボウマン理事が金融イベントで討議に参加（８日０：15）

・ＦＲＢのクグラー理事が講演（８日２：20）

・ＦＲＢのパウエル議長が講演（８日２：30）

・ＦＲＢのクグラー理事が金融イベントで討議に参加（８日３：00）

・１月の米消費者信用残高（８日５：00）

◇８日（土）

・なし

◇９日（日）

・２月の中国消費者物価指数（ＣＰＩ、10：30）

・２月の中国卸売物価指数（ＰＰＩ、10：30）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞