【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは、前日大幅下落した情報技術が反発。半導体からソフトウェアへのシフトが顕著で、Crowdstrike(CRWD)+9.4%、Palantir Technologies(PLTR)+6.4%。前日17%下落したNvidia(NVDA)も+8.9%、Apple(AAPL)は+3.7%と大幅続伸した。コミュニケーション・サービスは、Alphabet(GOOGL)が+1.8%と反発した他、Meta Platforms(META)が+2.2%続伸。一方で前日上昇した生活必需品が反落。公益は前日　AI関連投資縮小懸念で大幅安した独立系電力が反発したが、他は軟調でセクターはマイナスとなった。不動産も下落した。

＜US時間外＞

スターバックスは出来高を伴って2.2％の上昇。既存店売上が予想よりも減少幅小さい

◇上昇銘柄◇

QRVO(半導体素子): 3Q調整後収益 9.16億ドル（予想9.01億ドル）

NXT(測定器): 利益予想の上振れと予想を上回る業績で急伸、調整後EPSは3.75ドルから3.95ドル、予想は3.10ドルから3.30ドル、予想は3.21ドル

◇下落銘柄◇

MANH(ソフトウェア): 4Q EPSを1.17ドル、コンセンサスは1.06ドル。しかし2025年度会社予想が調整後EPSは4.45ドルから4.55ドル、予想は4.91ドル

MNRO(自動車小売): 既存店売上高予想が-1.07％

＜日本株ADR＞

高安まちまち

◇上昇銘柄◇

6857(アドバンテスト) 3Q決算プレビュー、テスター需要で増益の可能性（本日発表予定）

9984(ソフトバンク) ロボティクスのスタートアップ企業であるスキルドAIに出資へ

◇下落銘柄◇

9409(テレビ朝日HD) 日本市場では直近3営業日で10％近い上昇

7259(アイシン) SUBARUの3Q決算プレビューで電動化対応での投資の負担が大きいと指摘、アイシンとのeAxleなど

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・半導体工場、25年建設開始は18件　日本はトップタイに

・ホンダ、インドに電動二輪車の専用工場　輸出も検討

・王子HD、ダム建設費から社有林の価値算出　年5500億円

▼日本証券新聞▼

・フジHD　未明まで会見混乱　経営一新期待で株価堅調

・NTT都市開発リート　3Dが「同意なき」TOB

・コーエーテクモ、新高値　投資など営業外収支、営業利益上回る

▼日刊工業新聞▼

・川崎汽船、環境船保有拡大　LNGゼロエミ　車運搬の脱炭素推進

・UBE、生産停止前倒し　不振の化学品　減損損失350億円

・NITTOKU、印に新拠点　モーター巻線機　保守,営業

▼化学工業日報▼

・松やに由来の農業資材　荒川化学　25年度に投入　収量増や虫害低減

・ABS樹脂　高付加価値比率5割超へ　テクノUMG　戦略3製品が牽引

・東京化成工業　フロー合成の品目拡大　研究効率化の装置も開発

▼日経MJ▼

・ホテル厨房は北の冷食工場　要望受けオーダーメード　和洋中1,000種　人手不足　高級外資も頼る

・JR東、スイカで鉄道サブスク　28年度にも、行政サービスも対応　運賃割引や駅ビルのクーポン

・Z世代が好む「界隈」と「考察」　緩いコミュニティーへの参加志向　世界とつかず離れず生きる

＜本日の相場＞

本日の日本株相場は堅調な推移を想定する。昨晩の米国株市場は、主要3指数が揃って上昇。エヌビディアを中心に短期リバウンド狙いの買いが優勢となったほか、AIの価格低下の恩恵が期待されるアップルやセールスフォースなどが買われた。本日の日本株は、連日のハイテク株安の反動で堅調な推移が期待される。もっとも、今晩はマイクロソフトやメタ、テスラなどが決算発表を予定している。ディープシークの技術にはまだ不透明な点が多いことから、各社がその技術や今後の開発の方向性についてどのような見方を示すのかを見極めたいとの向きも多く、引けにかけては様子見姿勢が強まる場面もありそうだ。

〇投資家の物色意欲は旺盛

昨日も日経平均株価は大幅安となったが、TOPIXはほぼ横ばい。指数寄与度の大きい半導体関連株が売られ、アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループの3銘柄で、日経平均株価を500円強押し下げた。他方、外部環境の影響を受けにくいIP関連やインバウンド関連が買われるなど、東証プライムの値上がり銘柄数は連日で1,000以上となっており、投資家の物色意欲は旺盛だ。引き続きディープシークの話題で不安定な推移が想定されるが、日経平均株価は昨年秋以降のレンジの範囲内で推移しており、過度な懸念は不要であろう。

〇好業績銘柄の個別株物色を心掛けたい

10-12月期の決算発表が本格化しており、物色の方向性は個別の決算に絡んだ売買が中心となりそうだ。もっとも、第3四半期の決算発表を通過すると市場の目線は来期以降の業績にシフトすることから、決算発表では来期以降の見通しに変化が見られるかどうかが重要となろう。個別企業では、今期だけでなく来期も好調な業績が期待されるNEC（6701）やデンソー（6902）などに注目したい。NECは、IT事業の着実な成長と、衛星などの防衛関連での事業機会の拡大が期待できよう。また、デンソーは、トヨタの生産台数回復が追い風となるほか、ハイブリッド車の見直し、ADASの納入拡大などに注目できそうだ。

＜材料銘柄＞

• ソフトバンクＧ (9984): 米ＡＩロボット企業の資金調達主導へ－５億ドル規模
• ホンダ (7267): 2026年にも北米で470万円以下の低価格ＥＶ発売－日経
• 楽天Ｇ（4755）：一部社債の買い入れ消却を検討
• 三井住友ＦＧ (8316): 子会社ＳＭＢＣ日興、10－12月純利益41％増の206億円－営業部門が好調
• ディスコ (6146): 「中立」に格下げ－立花証券
• ＳＢＩＨＤ (8473)： SOLARIS SEを子会社化へ、最大7000万ユーロで
• 山崎パン (2212): 配当予想修正
• フジＨＤ (4676): キリンＨＤが契約済みの２月分ＣＭをキャンセル
• ＵＢＥ (4208): 通期純損失予想175.0億円、従来予想利益295.0億円
• 日ガス (8174): ３Ｑ営業利益61.4億円－前年同期42.7億円
  • 30億円上限に自己株取得へ
• 富士ソフト (9749): 配当予想修正
• 日清粉Ｇ (2002): ３Ｑ営業利益、市場予想下回る
• 日触媒 (4114): シルチェスターの株持ち分が8.4％に低下－変更報告
• 信越ポリ (7970): 連 ３Ｑ 営利 +21.7% 108億6000万円
• ダイハツデ (6023): ダイハツ保有株を今治造船が市場外相対取引で買い取りへ、今治造船のダイハツデ議決権割合15.47％に
• コエテクＨ (3635): 「中立」に格下げ、目標株価は1800円－岩井コスモ
• ダイセキ (9793): 大阪油化工へのＴＯＢ期間を２月12日まで延長
• 中部鋼鈑 (5461): 通期 連 業績予想修正
• ＪＦＥシス (4832): 連 ３Ｑ 営利 -12.5% 52億9000万円
• 未来工業 (7931): 連 ３Ｑ 営利 -0.28% 56億9000万円

＜本日の予定＞

【国内】

・５年物クライメート・トランジション国債の入札（財務省、10：30）

・１月の消費動向調査（内閣府、14：00）

・日銀金融政策決定会合の議事要旨（2024年12月18～19日開催分）

・４～12月期決算＝信越化、アドテスト、三井住友ＦＧ、松井、カプコン

【海外】

・中国の春節（旧正月）

・韓国、中国（上海・深セン）、台湾、香港、フィリピン、インドネシア、ベトナム、シンガポール、マレーシア市場が休場

・スウェーデン中銀が政策金利を発表

・カナダ中銀が政策金利を発表

・米エネルギー省の石油在庫統計（週間、30日０：30）

・米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の結果公表（30日４：00）

・パウエル米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長の記者会見（30日４：30）

・10～12月期決算＝テスラ、メタプラットフォームズ、マイクロソフト、ラムリサーチ

・ブラジル中銀が政策金利を発表

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞