【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは、不動産が全面的に下落。情報技術はサーバーソリューションのSuper Micro Computer (SMCI)が-8.2%、ソフトウェアのOracle(ORCL)は決算が高い期待に届かず、-6.7%。一方で、コミュニケーション・サービスが上昇。Alphabet(GOOGL)が量子チップ「ウィロー」を搭載したコンピューターの性能の大幅な向上を発表して好感され、+5.6%上昇し、セクターを押し上げた。生活必需品は、ドラッグストアチェーン大手のWalgreens Boots Alliance(WBA)がPE投資会社に身売りする方向で交渉中と報じられて+17.7%急伸。一般消費財・サービスは、Tesla(TSLA)が証券会社の目標株価引き上げを受けて+2.9%上昇。

＜US時間外＞

◇上昇銘柄◇

FEIM(通信機器): 2Q EPS 28c、昨年同期比3.5倍

SFIX(オンライン小売専門): 通期純収益を上方修正、純収益は11億4,000万ドルから11億8,000万ドル、前年同期は11億1,000万ドルから11億6,000万ドル

◇下落銘柄◇

QTTB(バイオテクノロジー): アトピー性皮膚炎におけるSIGNAL-AD第2a相臨床試験では、パートAで有望な結果が示されたが、パートBでは主要評価項目を達成できなかった

RDZN(保険サービス): 場中に Motiveとのパートナーシップ契約で57％高、時間外では寄り戻しの売りで10％安

＜日本株ADR＞

SOXの下げから、IT関連株価は軒並み1％程度安

◇上昇銘柄◇

3774(IIJ) 65万株@3095円のブロックトレードが約定

3591(ワコール) 11月の自社株買いは40.5万株を実施、市場流動性の12.8％に達した

◇下落銘柄◇

9501(東電) 青森の中間貯蔵施設を公開も貯蔵期間終了後の搬出先の目処立たず

6460(セガサミー) SBI証が目標株価を3590円に上げ（前回：3350円）

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Primea▼

・洋上風力「超巨大案件、単独では困難」　JERA・BP事業統合

・産総研と旭化成、ミドリムシ由来の接着剤　EV向け視野

・「25年に全23工場黒字化」　ミネベアミツミ、車部品再編で

▼日本証券新聞▼

・ソニーG　2000年の上場来高値に接近　コンテンツIP充実

・アニメ産業の市場規模、初の3兆円突破　動画配信、海外売り上げ増が牽引　東映アニメやIGポートに注目

・ヨシムラFHD、今期最終を大幅増額　最高益上積みに余力も

▼日刊工業新聞▼

・三菱重工、愛知に新設　次期戦闘機設計拠点

・西川ゴム、新工場計画再開　コロナで白紙撤回　車用シール部品回復

・堀場、20年ぶり装置刷新　粒子径分布など1台で分析

▼化学工業日報▼

・LFP系正極材　住金鉱、ベトナムで量産　27年度に年1万㌧超　独自工法で一貫体制

・三菱ガス化学　エッチング液や剥離液　次世代半導体向け開発加速　微細化・高密度化に対応

・UBE　創薬パイプライン拡充　ADC中分子　先端モダリティに的

▼日経MJ▼

・居酒屋第4世代、若者総取り　「酒離れ」って誰が言った？　サワーも串も55円　コロナで逆張り店舗3倍

・「K・O・N・G」探せ　仲間と大冒険　USJ「ドンキー」きょう開業　ジャングルゆくトロッコ、記者体験

・販売データで「刺さる」漫画　「コミックシーモア」20年、売上高1,000億円狙う　原型はiモード

＜本日の相場＞

本日の日本株相場は、上値の重い展開となりそうだ。外部環境の手掛かり材料が乏しいなか、今晩には米11月消費者物価指数（CPI）の発表も予定されており、方向感は出づらいだろう。また、10月中旬にかけて日経平均は39,000円台で11日連続で陰線となった様に、40,000円を手前に失速した。今回も40,000円の突破には売買の増加につながる「起爆剤」が必要となりそうだ。

〇2025年は株式市場の「新陳代謝」加速に期待

本日は、日本生命が米系生保企業を1.2兆円で買収する方針が報じられている。ここ数年を振り返ると、2023年は自社株買い、2024年は持ち合い解消がキーワードとなった。ただ、これはあくまで企業による「守りの資金活用」と言える。他方、2025年はこの様な大型のM&Aが増加し、「攻めの資金活用」が加速するとみている。また、昨日はトプコンが非公開化に向けて入札プロセスに入っていることが分かったと伝わり、同社株はストップ高となった。この様に、ファンドなどを通じた買収案件も一段と増加する可能性が高い。2025年の株式市場は良い意味で撤退企業が増加し、「新陳代謝」が促されるとみられ、この点が海外投資家の評価につながる可能もありそうだ。

〇インド関連株に改めて注目

物色面では、インド関連株に改めて注目したい。先日発表されたインドの7-9月期GDP成長率は前年比+5.4％となり、直前四半期の同+6.7％から大きく減速した。他方、直近の数ヵ月はインフレ再加速への懸念から利下げ期待が後退していたが、今回のGDPの減速を受けて、足元では期待が再燃する格好となっている。また、SENSEX指数構成銘柄の来期予想EPS成長率は2割程度と、今期（同1割増益）から伸びが加速する見込みである。セクター別では、建設資材や建設・土木などのインフラ関連、繊維・アパレル・贅沢品や自動車などの消費関連セクターの伸びが来期は高くなる見通しだ。日本株においては、関連企業であるスズキやダイキン、関西ペイントなどに再び注目したい。

＜材料銘柄＞

• 花王 (4452): オアシスが5.23％保有、目的に重要提案行為など
  • 「ホールド」に格下げ、目標株価は7000円－CLSA
• 日鉄 (5401): ＵＳスチール買収計画、バイデン米大統領が最終的に阻止へ
• キッコマン (2801): 「オーバーウエート」格付け再開－ＪＰモルガン
• ヤクルト (2267): 「アンダーウエート」に新規格付け－ＪＰモルガン
• 山崎パン (2212): 「オーバーウエート」格付け再開－ＪＰモルガン
• 味の素 (2802): 「オーバーウエート」に新規格付け－ＪＰモルガン
• トプコン (7732): 「ホールド」に格下げ、目標株価は2150円－ジェフリーズ
• 第一生命Ｈ (8750): 「買い」に格上げ、目標株価は5300円－みずほ証券
• Ｔ＆ＤＨＤ (8795): 「買い」に格上げ、目標株価は3950円－みずほ証券
• ＪＲ東日本 (9020): Ｓｕｉｃａの位置情報を活用した改札目指す－10年以内
• セブン＆アイ (3382): 11月セブン―イレブン・ジャパン既存店売上高+0.3％
• パンパシＩ (7532): 11月ディスカウント事業既存店売上高+9.2％
• スギＨＤ (7649): 11月既存店売上高+6.7％
• Ｍｏｎｏｔ (3064): 11月単体売上高+13.2％
• ＤＭＧ森精 (6141): 「中立」に格下げ、目標株価は2500円－ＳＭＢＣ日興
• 牧野フ (6135):「アウトパフォーム」に格上げ－ＳＭＢＣ日興
• コーセー (4922): タイのピューリ株取得へ、議決権割合79.89％－金額非開示
• 日本取引所 (8697): ＪＰＸ総研がS&P/JPX Prime Market 250 Indexを発表、大型銘柄で構成
• ＧＥＮＤＡ (9166):連 3Q 営利 +30.2% 54億2000万円
• 東建コーポ (1766): 中間及び通期 連 業績予想修正
• ブシロード (7803): 「中立」に格下げ、目標株価は420円－ＳＢＩ証券
• 三井住友建 (1821): 南青山不動産などの持ち分が22.8％に上昇－変更報告
• ｉスペース (9348): ハイツ・キャピタルが株を5.3％保有－大量報告

＜本日の予定＞

【国内】

・11月の企業物価指数（日銀、８：50）

・10～12月期法人企業景気予測調査（財務省、８：50）

・半導体の展示会「セミコン・ジャパン2024」開催（13日まで）

【海外】

・カナダ中銀が政策金利を発表

・11月の米消費者物価指数（ＣＰＩ、22：30）

・米エネルギー省の石油在庫統計（週間、12日０：30）

・11月の米財政収支（12日４：00）

・ブラジル中銀が政策金利を発表

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞