【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●材料銘柄 
●今週の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：NYダウは続落した一方、ナスダック指数は上昇し史上最高値を更新。週間ベースではNYダウが-0.6%、S&P500が+1.0%、ナスダック指数が+3.3%だった。米国株は上昇して取引を開始。寄り前に発表された雇用統計（11月）で、失業率が前月から悪化し、12月の利下げ観測が強まったことが株式市場を支えた。朝方から、通期利益見通しを上方修正したルルレモン・アスレティカ（+15.9%）や、3Qの既存店売上高が予想外の増収となったアルタ・ビューティ（+9.0%）など一般消費財セクターが高い。その後はテクノロジーセクターに買いが広がるなか、ナスダック指数は堅調推移が継続。「ブーズ・アレン・ハミルトン（+2.1%）と米国防の推進で提携」と発表したパランティア・テクノロジーズ（+6.2%）や、好決算を発表したドキュサイン（+27.9%）の上昇が目立った。一方、前日に続き軟調だったユナイテッドヘルス・グループ（-5.1%）などヘルスケアセクターに加え、エネルギーセクターが重石のNYダウはマイナス圏に転じた。

＜ETF週間流入・流出トップ10＞

＜US時間外＞

スーパーマイクロ・コンピュータが出来高を伴って3.5％の上昇

◇上昇銘柄◇

ENTA(バイオテクノロジー): 呼吸器合胞体ウイルス（RSV）に対するゼリカパビルを評価する小児科初の第2相試験のトップライン結果を発表

RENT(消費財レンタル): 9日発表予定の決算に期待が集まる

◇下落銘柄◇

LIFW(その他金融): Lifewalletからのリブランディング完了で立会内では大きく伸ばすも、時間外では戻り売り

BIOA(バイオテクノロジー): 肥満治療におけるアゼラプラグとチルゼパタイドの併用を評価するSTRIDES第2相臨床試験の中止を発表

＜日本株ADR＞

高安まちまち

◇上昇銘柄◇

9531(東瓦斯) 日本市場では大瓦斯も含めてガス株堅調

5201(AGC) SMBC日興が目標株価を5500円に上げ（前回：5400円）

9433(KDDI) モルガンスタンレーが「買い」に格上げ、目標株価 5500円(前回：4500円)

◇下落銘柄◇

3092(ZOZO) モルガンスタンレーが「売り」に格下げ、目標株価 3000円(前回：4000円)

2587(サントリーBF) SMBC日興が「売り」に格下げ、目標株価 5600円(前回： 6300円)

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・newmo「沖縄で来春タクシー」　ライドシェア拡大に布石

・11月販売、PHV9カ月ぶり増　三菱自のアウトランダー好調

・キオクシア上場へ、活路はMRAM　ラピダスと相乗効果も

▼日本証券新聞▼

・倉庫株に評価余地　低PBR改善へ　安田倉庫、ヤマタネなど

・インターメス、高値更新　「Zoff」11月既存店、2ケタ成長

・ヤクルト　大幅続伸　5日に説明会　還元策に期待も

▼化学工業日報▼

・三菱ケミG　排水PFAS処理事業化　中空糸膜など　製品・サービス結集

・三菱ガス化学グループ　CF複合材料で成果着々　水素タンクや3D印刷向け

・戸田工業　MLCC向けチタン酸バリウム　来期 本格回復見込む　分散体も採用機運

▼日経MJ▼

・エドウイン「日本発」で勝つ　販路縮小の逆風→京都に新店、訪日客7割　秋田工場刷新、デニムに磨き

・フォトプリンター、推しの「味方」　会場でくじ引き・ツーショット　キヤノン・富士フイルム、活用探る

・モス、アプリ刷新で客逃さず　近い店表示/履歴から再注文

＜今週の相場＞

今週の日本株相場はもみ合いを想定する。先週末のNY市場は雇用統計が事前予想をやや上ブレる結果となったが、利下げ観測を変動させるほどの内容にはなっていない。イベント通過による安心感は日本株相場にとっても支えとなろう。また、運用資産残高253兆円（9月末時点）で、世界最大級の年金基金であるGPIF（年金積立金管理運用独立行政法人）の日本株ウェイト引き上げへの期待も投資家心理を支えよう。他方、10月以降の日経平均のレンジ上限である40,000円近辺では利益確定の売りが出やすいとみられ、相場の上値を抑えると予想する。今週、13日にはメジャーSQが算出されるため、週の後半にかけては先物主導で値動きが荒くなりやすい点にも注意が必要となろう。

〇物色は金融セクターに注目

物色では、銀行や保険などの金融株に注目したい。先週は一部報道をきっかけに、12月の日銀会合での利上げ観測が後退した。もっとも、市場では、遅くとも来年1月には利上げが実施されるとの見方が根強い。日本経済のデフレ脱却を背景に、今後も緩やかな利上げが続くことが想定される。中長期視点で金融株には一段の資金流入が期待できよう。三井住友（8316）や第一生命（8750）に期待したい。

〇春にかけて配当利回り株のシーズン

中期の投資テーマでは配当利回り株に目を向けたい。第一に、年度末に向けた配当取りの動きから、例年1-3月は高配当利回り銘柄群が評価されやすいことがわかる。来春はトランプ政権下での政策の先行き不透明感が続く公算が大きく、この点も高配当株への注目度を高めよう。第二に、年明けからはNISA枠がリフレッシュされるため、個人投資家による高配当株買いの動きが活発化する可能性が高い。第三に、日銀による利上げ観測が銀行、生保などの金融株の支えとなる公算が大きい。金融株は配当利回りが高い銘柄が多いため、これらも高配当利回り株物色の動きを持続させる方向に寄与するとみる。配当利回り株への投資では利回りの高さだけでなく、企業価値の向上や配当の安定性・成長性が期待できる銘柄の選定が重要と考える。

＜材料銘柄＞

• ＪＲ東日本 (9020): 26年３月に値上げ、初乗り運賃は10円増額し160円に
• ＮＴＴ (9432): 「イコール・ウエート」に格下げ－モルガンＳ
• ＫＤＤＩ(9433): 「オーバーウエート」に格上げ－モルガンＳ
• ソフトバンク (9434): 「イコール・ウエート」に格上げ－モルガンＳ
  • ペイティーエム子会社、ペイペイに関する新株予約権の売却承認
• サントリ食 (2587):「中立」に格下げ、目標株価は5600円－ＳＭＢＣ日興
• ユニチャム (8113): １株を３株に分割、効力発生は25年１月１日
• 楽天Ｇ (4755): 100株保有で「楽天モバイル」１年無料－株主優待継続
• ＺＯＺＯ (3092): 「アンダーウエート」に格下げ－モルガンＳ
• Ｍｏｎｏｔ (3064): 「イコール・ウエート」に格上げ－モルガンＳ
• ヤマハ発 (7272): 「オーバーウエート」に格上げ－ＪＰモルガン
• グリコ (2206): ダルトン・インベストメンツの株持ち分が7.1％に上昇
• アインＨＤ (9627): 連 中間 営利 -32.9% 58億7000万円
• カナモト (9678): 連 通期 営利 +21.8% 145億7000万円
  • 20億円上限に自己株取得へ
• ＳＨＯＥＩ (7839): 「中立」に格下げ－東海東京
• 丸一管 (5463): 200億円上限に自己株取得へ
• アルプスＡ (6770): エスグラントコーポレーションなどの株持ち分が15％に上昇
• アスクル (2678): 「アンダーウエート」に格下げ－モルガンＳ
• アイル (3854): 連 1Q 営利 -5.95% 10億7000万円
• Ｓサービス (3733): 連 通期 営利 +11.6% 72億7000万円

＜今週の予定＞

◇９日（月）

・10月の国際収支（財務省、８：50）

・７～９月期国内総生産（ＧＤＰ）改定値（内閣府、８：50）

・11月の貸出・預金動向（日銀、８：50）

・11月の対外・対内証券売買契約（財務省、８：50）

・東証グロース上場＝インフォメティス

・６カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・ＱＵＩＣＫ月次調査＜株式＞（11：00）

・10月の特定サービス産業動態統計（経産省、13：30）

・11月の景気ウオッチャー調査（内閣府、14：00）

・11月の中国消費者物価指数（ＣＰＩ、10：30）

・11月の中国卸売物価指数（ＰＰＩ、10：30）

・10月の米卸売在庫・売上高（10日０：00）

◇10日（火）

・閣議

・11月のマネーストック（日銀、８：50）

・５年物国債の入札（財務省、10：30）

・２～10月期決算＝ＧＥＮＤＡ

・11月の工作機械受注額（速報値、日本工作機械工業会、15時以降）

・豪中銀が政策金利を発表（12：30）

・11月の中国貿易統計

・タイ市場が休場

・７～９月期の米労働生産性指数（改定値）（22：30）

・米３年物国債入札

◇11日（水）

・11月の企業物価指数（日銀、８：50）

・10～12月期法人企業景気予測調査（財務省、８：50）

・半導体の展示会「セミコン・ジャパン2024」開催（13日まで）

・11月の米ＣＰＩ（22：30）

・11月の米財政収支（12日４：00）

・米10年物国債入札

・カナダ中銀が政策金利を発表

・ブラジル中銀が政策金利を発表

◇12日（木）

・対外・対内証券売買契約（週間、財務省、８：50）

・東証グロース上場＝ユカリア

・11月のオフィス空室率（三鬼商事、11：00）

・10月期決算＝タイミー

・11月の投信概況（投資信託協会、15：00）

・スイス中銀が政策金利を発表（17：30）

・欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会の結果発表（22：15）

・ラガルドＥＣＢ総裁が記者会見（22：45）

・11月の米ＰＰＩ（22：30）

・週間の米新規失業保険申請件数（22：30）

・米30年物国債入札

◇13日（金）

・閣議 

・12月の日銀全国企業短期経済観測調査（短観、８：50）

・東証グロース上場＝ラクサス・テクノロジーズ

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・10月の鉱工業生産確報値（経産省、13：30）

・10月期決算＝神戸物産

・ＪＰＸ山道ＣＥＯの記者会見（15：30）

・株価指数先物・オプション12月物の特別清算指数（ＳＱ）算出

・10月のユーロ圏鉱工業生産

・11月の米輸出入物価指数（22：30）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞