【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今日の相場
●材料銘柄 
●今日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは資本財・サービスが下落。ヘルスケアはバイオテクノロジーのModerna(MRNA)が-6.6%、Eli Lilly(LLY)-3.2%。一般消費財・サービスは、トランプ政権がEV税控除を廃止する方針、と報じられたのを受けてTesla(TSLA)が-5.8%下落。前日上昇を主導したAmazon.com(AMZN)も-1.3%反落した。一方で、エネルギーは堅調。情報技術は、引け後に決算発表を控えたApplied Materials(AMAT)が+1.8%で半導体関連が反発。Apple(AAPL)も+1.4%でセクターを支えた。

＜US時間外＞

◇上昇銘柄◇

EVO(ヘルスケア): ハロザイム(HALO)が買収に興味ありと報道

ADMA(バイオテクノロジー): 一部投資家が新規に発行済み株式の1.3％程度を取得と報告

◇下落銘柄◇

AKYA(生命科学・診断): 通期収益を8,000万ﾄﾞﾙ～8,500万ﾄﾞﾙへ下方修正、コンセンサスは9,819万ﾄﾞﾙ

ASTS(無線通信): 赤字拡大、売上高は予想の5％程度

＜日本株ADR＞

メガバンクが自社株買い発表、3行で5,500億

◇上昇銘柄◇

8411(みずほ) 楽天カードの株式約15％をみずほへ譲渡

8306(三菱UFJ) 通期純利益上方修正、純利益は1.75兆円予想、自社株買い3,000億も実施

◇下落銘柄◇

4324(電通) 3Q決算税前60％の減益、CLSAは「アンダーパフォーム」に格下げ

7912(大日本印刷) プラスチック廃棄物のリサイクルesaと環境製品開発で提携

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・世界EV電池、パナHDが6位転落　1〜9月テスラ向け不振

・ルネサス、ADAS向けSoCに3ナノ採用　消費電力3割削減

・国内データセンター、液冷が拡大　発熱抑制へ脱GPUも

▼日本証券新聞▼

・楽天Ｇ　17四半期ぶりに黒字　モバイル事業、大幅改善

・TDK　再度の増額修正に期待　先端技術の開発に注力

・ライフドリンク　2Q好決算　生産数量、値上げが寄与

▼日刊工業新聞▼

・金属プレス、経営環境激変　省人化投資や市場開拓推進　EV拡大で下請け細る

・東レ、尿素除去率2倍　下廃水再生水から超純水　逆浸透膜

・大阪メトロ、非交通拡大　飲食店運営、マンション開発

▼化学工業日報▼

・旭化成、タイAN撤退へ　生産設備10月停止　合弁解散の方向

・セーレン　3年間で300億円投資　シート材やエアバック　進化型8分野重点

・帝人フロンティア　蚊やトコジラミに効果　防虫素材年率10%成長へ　寝具・犬用服など開拓

▼日経MJ▼

・リブランドは「小匙1杯」　フェイラー、定番変えずカワイイまぶす　アンテプリマ、若者に「ミニ」

・国内スマホ、脱ハイスペック思考　シャープやFCNT、企画力で勝負　レノボ・鴻海の部材調達力生かす

・青春アニメ「アオのハコ」　マンガの質感　充実に映像化

＜今日の相場＞

本日の日本株相場は、次第に伸び悩む展開となりそうだ。昨晩のNY市場では、パウエルFRB議長が、直近の米経済指標の強含みを受けて利下げを急がない姿勢を見せた。今晩発表の10月米小売売上高の内容を見極めたい投資家が多いだろう。また、急ピッチなドル高円安進行を受けて、国内では為替介入やけん制発言に対する警戒感も重しとなろう。好業績銘柄を中心に、「森よりも木を見る」戦略が有効といえそうだ。

〇好業績銘柄の物色が続く

昨日引け後に発表された11月第1週の海外投資家売買動向では、個人投資家が大幅売り越しとなる一方、海外投資家は2週間ぶりに買い越した（現物+先物）。特に、現物株が4週ぶりに買い越しに転じており、その持続性には引き続き注目したい。主要企業の7-9月期決算では、一部の輸出株に苦戦が目立った。一方でインバウンド消費や生成AI、DXなどの需要を上手く取り込んだ企業に関しては、業績拡大が確認されている。古河電（5801）やダイフク（6383）などのように、好決算をきっかけに株価の動きが変化した企業も多く、業績を軸とした個別株物色への意欲は引き続き旺盛だ。日本企業の「稼ぐ力」に対する評価は変わらないとみる。

〇IPが豊富な企業に注目

物色面では、IP（知的財産）を豊富に持つ企業に注目したい。Netflixなどの大手ストリーミングサービスを媒体に、配信によって視聴可能地域が拡大した結果、日本企業が持つキャラクターIPの魅力が高まっている。実際、2021年時点で日本由来のコンテンツの海外売上高は5兆円近くまで拡大しており、半導体（約5.7兆円）、や鉄鋼（約5.1兆円）といった産業の輸出額に匹敵する規模にまで成長している。また、今回の決算発表シーズンでは、サンリオ（8136：ハローキティ）や、バンナムHD(7832：ガンダム)、タカラトミー（7867：トミカ、リカちゃん）など、独自のIPを豊富に持つ企業が相次いで好決算を発表した。直近では、政府主導でIPを産業として一段と成長させる動きも出始めている。改めて関連銘柄の動向に注目したい。 そのほか、昨日引け後の決算では、メガバンク3行がそろって好決算と株主還元の拡充を発表しており、本日の物色の柱となりそうだ。

＜材料銘柄＞

• ３メガ銀: 今期3.7兆円と最高益更新へ－利上げ効果や株売却寄与
• マクロミル（3978）：ＣＶＣキャピタルが完全子会社化へ、１株1150円でＴＯＢ
• エーザイ (4523): ＥＵ医薬品当局、早期アルツハイマー治療薬としてレケンビ承認勧告
• コンコルデ (7186): 通期純利益予想上方修正、市場予想とほぼ同じ
  • 三井住友トラスト・ローンの株取得へ－約545億円で
• シマノ (7309): 「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価は2万6300円－CLSA
• セブン＆アイ (3382): Ｒ＆Ｉ、格付けの方向性を「安定的」に－従来「ポジティブ」
• 北越コーポ (3865): 通期営業利益予想を上方修正
• ヤマハ (7951): 「中立」に格下げ、目標株価は1200円－シティ
• 日本郵政 (6178): ７－９月純利益は50％減の648億円－日本郵便の赤字拡大
• ゆうちょ銀 (7182): 通期純利益予想上方修正、市場予想上回る
• かんぽ生命 (7181): 通期純利益予想上方修正、市場予想上回る
• アサヒＧＨ (2502): ３Ｑ営業利益、市場予想下回る
• 日本ペイＨ (4612): ３Ｑ営業利益、市場予想下回る
• 三菱ＨＣＣ (8593): 連 2Q 営利 +58.7% 1,022.31億円
• 電通Ｇ (4324): 通期営業利益予想下方修正、市場予想下回る
• 荏原 (6361): 通期売上高予想上方修正、市場予想上回る
• マツココ (3088): ２Ｑ営業利益、市場予想下回る
• 京都ＦＧ (5844): 連 2Q 税前 296.92億円
• オプンＨＧ (3288): 通期営業利益予想、市場予想下回る
• 近鉄ＧＨＤ (9041): 通期純利益予想上方修正、市場予想下回る
• 朝日インテ (7747): １Ｑ営業利益、市場予想上回る
• クレセゾン (8253): 通期純利益予想上方修正、市場予想上回る
• アマダ (6113): 通期営業利益予想下方修正、市場予想下回る
• サンドラッグ (9989): ２Ｑ営業利益、市場予想下回る
• 東映 (9605): 連 2Q 営利 +30.9% 194.21億円
• 九州ＦＧ (7180): 連 2Q 税前 -6.7% 212.27億円

＜今日の予定＞

【国内】

・閣議

・７～９月期国内総生産（ＧＤＰ、速報値、内閣府、８：50）

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・５年物国債の入札（財務省、10：30）

・９月の第３次産業活動指数（経産省、13：30）

・９月の鉱工業生産（確報値、経産省、13：30）

・４～９月期決算＝あおぞら銀

【海外】

・10月の中国70都市の新築住宅価格動向（10：30）

・10月の中国工業生産高（11：00）

・10月の中国小売売上高（11：00）

・10月の中国固定資産投資（11：00）

・10月の中国不動産開発投資（11：00）

・７～９月期決算＝アリババ集団

・インド市場が休場

・11月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数（22：30）

・10月の米小売売上高（22：30）

・10月の米輸出入物価指数（22：30）

・10月の米鉱工業生産・設備稼働率（23：15）

・９月の米企業在庫（16日０：00）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞