2022年6月末はTOPIXリバランス(4-6月に予定されている3回目)にプラスして、6月17日大引け基準ではFTSE All World, NAREIT, FTSE Blossom, FTSE Blossom Japan Sector Relativeの各リバランスが発生する。各インデックスの概要は下記の通り;
★ FTSE 6月リバランス(6月17日大引け基準)|公表5月20日
●All-World
- 想定運用規模は10兆円
- 売り方向金額上位|9984SBG65万株(35億円)、6098リクルート50万株(22)、9433KDDI45万株(20)、6460セガサミ70万株(17)
- 買い方向金額上位|6861キーエンス30万株(150億円)、4307NRI240万株(90億円)、3436SUMCO120万株(24億円)、5101浜ゴム55万株(10億円)
●NAREIT(公表6月2日、6月17日大引け基準)
- 新規採用:3459サムティ 想定買い需要12,000口
●FTSE Blossom(公表6月7日大引け後、6月17日大引け基準)
- 運用規模:2兆円想定
- 想定ターンオーバー片側9.73%金額1,950億円
- 規模別では売り方向で大型寄り
- 業種では、売り方向で小売、銀行/買い方向で不動産、輸送機がオーバーウエート
- FTSE Blossom Japan Sector Relative 570億円で計2,520億円、統合計算すると1割ほど相殺され片側2,270億円、ターンオーバー756bp。
●FTSE Blossom Japan Sector Relative(公表6月7日大引け後、6月17日大引け基準)
- 運用規模:1兆円想定
- 想定ターンオーバー片側5.66%金額570億円
- 規模別では売り方向で大型寄り
- 業種では、売り方向で不動産、電機/買い方向で情報通信、他製品、建設でオーバーウエート
ちなみに、当初も掲載しているが、今月末のTOPIX FFW(浮動株比率変更)イベントは下記となる。
●TOPIX FFW↓特定投資株(4月7日公表、6月29日大引け基準)
- 4・5・6月各回ターンオーバー片側6千億円前後、3回合計片側約1.8兆円弱
- 4月分(4/27リバランス)は、後場から順方向の動きが顕著
- 5月分(5/30リバランス)は、後場寄りピークから14時過ぎまで利確、一時逆方向、その後↑に転じ順方向で終了(引けのみで見ると下落=スプレッドは潰れた)
- ターンオーバー片側99bp・6,200億円
- 買い方向でグロース色が強い、買い方向は米株株感応度が高い、買い方向でやや大型寄り
- 業種の片寄りは、売り方向=輸送機、卸売、陸運、不動産、銀行、保険/買い方向=情報通信、電機、精密、他製品
- 筆頭銘柄:トヨタ・商社vs NTT・ソニー
- 自己株消却分の売り需要は計500億円弱ある為リバランス金額が過去比で上振れ、6178郵政(100億円)、8601大和(80億円)・・・
他に、東証REIT Core指数の見直しもあり、各関連銘柄での動きがありそうだ。米国株の動向、仮想通貨の暴落もある中、見極めが厳しくなりロングで入るかショートで入るかで結果は見えないが、プレポジション(各指数公表後の翌日などに市場に入るフロー)も相当数積まれていると見られているため、更に月末での動きは複雑にならざるを得ない。
まずは6月17日のFTSE関連のイベントですが、発表当初のスプレッドは順方向に拡大したように思えたが、その後は大きく開くような感じでは推移していない事から、プレポジションが結構入っている(?)ような気もします。。。
相場状況を見ながらになると思いますが、あまり大引けに関与しない方が吉!のような。。。
月末(6月29日大引け基準)のTOPIX FFWリバランスおよび東証REIT Core定期見直しリバランスにおいては、現状、逆方向に若干振れているように思われますが、総じて最終日は順方向に動く事が多いので、順方向に動く期待(?)という感じでしょうか。。。
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