【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●日本株ADR
●自社株買い進捗状況(20日)
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：主要3指数は反落。エヌビディア（-3.2%）の決算発表で11-1月期の売上高見通しが市場予想を上回り、AIバブルを巡る投資家の懸念が和らぐ中、米国株は上昇して取引を開始した。同社の決算を受けて、コアウィーブ（-7.6%）が一時前日比11%超高となり、AI関連株が物色される場面も。また、通期業績見通しの引き上げとナスダック上場への移行を発表したウォルマート（+6.5%）など生活必需品セクターが買われ、NYダウは一時700ドル超上昇した。もっとも午後にかけては、12月の利下げを巡る不透明感や、株価の割高警戒感が重しとなる中、エヌビディアが売りに押され、主要3指数は揃ってマイナス圏へ。ビットコイン価格が8.6万ドル台に急落し、コインベース・グローバル（-7.4%）など暗号資産関連株の下落が目立った。その後も、テクノロジーセクターや資本財・サービスセクターが軟調で、終盤にかけても売りが優勢だった。

＜日本株ADR＞

SOX指数が4.7％下落でハイテク軟調

◇上昇銘柄◇

5201(AGC) 三井住友トラストAM(2.49%)とアモーヴァAM(2.59%)で5.08％を共同保有が大量報告で判明

8601(大和証) マレーシアのAffin Hwang Investment Bankと富裕層ビジネス強化の覚書を締結

◇下落銘柄◇

9984(ソフトバンク) OpenAIデータセンター向け工場に最大30億ドルを投資と報道

6594(ニデック) ムーディーズがBaa3に2段階格下げ、ジャンク債への格下げも検討

＜自社株買い進捗状況(20日)＞

＜本日の新聞見出し＞

▼日本証券新聞▼

・東テク　空調・計装機器などの専門商社　今季最高益　中計を超過達成

・日本郵政にパリサー参戦　重量級に“過去の実績”通じるか？

・BTM　4日ぶり反発　AI子会社が商工中金と提携

・セゾン投信　若者向けイベント　銭湯で「等身大の投信風呂」

▼NIKKEI Prime▼

・ホンダ、メキシコ工場の生産再開　半導体調達にめど

・国立長寿センター、AIで認知症を早期発見　老化と区別

・企業価値4000億円のサカナ「金融、そして防衛」　LIVE採録

▼日刊工業新聞▼

・企業横断で中継輸送　東京海上など11社　物流連合

・住化が台湾社買収　半導体材料を強化

・半導体関税導入先送りも　米、対中摩擦回避に慎重

・生保、6社が基礎利益増　4-9月期　株高で資産運用好調

▼化学工業日報▼

・独ワッカー　シリコーン粘着剤　日本で医療向け開拓　血糖センサーやパッチ用

・ダウ・東レ　ホットメルトフィルム　フッ素系樹脂も接着　CTE差緩和　半導体分野に的

・日油　低温焼結 銅ペースト　半導体接合材向け　熱伝導率 銀に匹敵　コスト低減など訴求

▼日経MJ▼

・地球の歩き方　歴史へ金融へ　ジョジョやディズニー　売り上げ年間１位に　国内編買うのは地元民

・トライアル、西友で1,000円フリース　ユニクロの約3分の1　世田谷に衣料PB1号店

・高額転売防止でフリマ伸ばす　LINEヤフー、まず新作ゲーム　公式価格付かないトレカは対象外

＜本日の相場＞

本日の日本株相場は大幅反落となろう。米国市場では、朝方にエヌビディアの好決算を好感する動きが広がったが、その後は相場全体が下げに転じ、主要3指数は揃って下落。なかでも、SOX指数は4.8％安とハイテク株を中心に下げ幅が大きかったほか、ビットコイン価格も急落した。本日の日経平均は48,500円近辺でのスタートとなりそうだ。昨日はエヌビディアの好決算を受けてAI関連銘柄を中心に急騰したが、その上昇分を打ち消す形となろう。先行き不透明感が高まっているほか、3連休も控えており、売り一巡後も積極的な買いは入りづらいとみる。19日のザラ場安値（48,235円）近辺で下げ止まるか注目したい。

〇高配当銘柄に投資妙味

調整局面では、好決算銘柄の押し目を拾う好機と捉えたいほか、高配当銘柄にも注目が集まりそうだ。配当株への魅力は、金利の急上昇をうけて相対的に低下しているが、インフレで資産防衛の重要性が増していることから個人投資家を中心に配当関連銘柄に対する関心は根強いだろう。11月に入り、日経平均株価が伸び悩むなかでも配当関連指数はいずれもプラスで推移しており、相場の先行き不透明感が強まるなか、配当に強みを持つ企業を選好する動きが強まりそうだ。

〇電力関連事業を手掛ける企業に注目

物色面では、電力関連銘柄に注目したい。エヌビディアは昨日の決算発表でAIの未来は明るいと強調した一方、顧客の電力確保や電力供給網の整備がデータセンターの需要に追いついておらず、納入した半導体が稼働できないリスクを提示した。米ハイテク大手を中心にデータセンターの設備投資が続くなか、一部調査によると、データセンター向けの電力消費量は28年には23年比で最大3倍超に増える可能性があるとしており、電力需要はより喫緊の課題となろう。日本企業でも、電力に強みを持つ企業は数多い。電力を“つくる”企業では、日立が小型原子力発電をGEベルノバと手掛けるほか、三菱重工はガスタービンに強みを持っている。電力を“送る”電線では、フジクラなど電線株のみならず、他の非鉄株も恩恵を享受しているようだ。また、電気設備工事を手掛ける企業では、関電工やきんでんが主力として挙げられよう。電力需要を背景に、これらの企業の業績成長期待が続きそうだ。

＜材料銘柄＞

• ソフトバンクG (9984): オープンAI向け設備工場に最大30億ドル投資－米報道
• 第一生命HD (8750): 生保4社の債券含み損11兆円に拡大、売却損も膨らむ
• 丸紅 (8002): タイ化粧品メーカーのカルマーツへ追加出資－最大10％取得
• 豊田合成 (7282): トヨタなどが株式を売り出しへ
• ニデック (6594) : ムーディーズがBaa3に2段階格下げ、引き続き格下げ方向
• ライオン (4912):「買い」に格上げ、目標株価は1900円－みずほ証券
• スタンレー (6923): シティインデックスイレブンスなどの株持ち分が5％に低下
• サンリオ (8136)：150億円上限に自己株取得へ
• ツルハHD (3391): レデイ薬局を完全子会社化へ
• 森永菓 (2201):「中立」に格下げ、目標株価は2700円－フィリップ証券
• 神戸物産 (3038): 10月売上高 + 12.2%
• ノーリツ (5943): NAVFなどの株持ち分が8.1%に上昇－変更報告
• ラクスル (4384): チームライクを完全子会社化へ、14.3億円で
• 関電化 (4047)：渋川工場火災、影響額15.8億円の見込み－今期全額計上へ
• 明星工 (1976): 約27億円上限に自己株取得へ、立ち会い外で
• メタプラ (3350): 海外向け優先株発行で204億円の調達を目指す

＜本日の予定＞

【国内】

・閣議 

・10月の全国消費者物価指数（ＣＰＩ、総務省、８：30）

・10月の貿易統計（財務省、８：50）

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・10月の食品スーパー売上高（日本スーパーマーケット協会など、13：00）

・10月の実質輸出入の動向（日銀、14：00ごろ）

・東証グロース上場＝ノースサンド

【海外】

・11月の仏購買担当者景気指数（ＰＭＩ、速報値）

・11月の独ＰＭＩ（速報値）

・11月のユーロ圏ＰＭＩ（速報値）

・11月の英ＰＭＩ（速報値）

・10月の英小売売上高

・11月の米ＰＭＩ（速報値、Ｓ＆Ｐグローバル調べ）（23：45）

・11月の米ミシガン大学消費者態度指数（確報値、22日０：00）

・ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が基調講演（21：30）

・バーＦＲＢ理事が講演（22：30）

・ジェファーソンＦＲＢ副議長が講演（22：45）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞