インデックスイベント2023年7月末

【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

<Worldwide Index (主要指数&コモディティ)>

米国市場動向:ベッセント財務長官が中国のレアアース政策に各国が協調対応に乗り出すとの見通しを示す中、米国株は上昇して取引を開始した。7-9月期の投資銀行業務が好調だったバンク・オブ・アメリカ(+4.4%)など金融セクターが一時上昇。また、ASMLホールディング(+2.7%)の7-9月期の受注額が市場予想を上回り、ブロードコム(+2.1%)など半導体株が堅調だった。その後、ベッセント氏が「レアアース規制延期を条件に対中関税の長期停止」を提案し、米中貿易摩擦の懸念が和らぐ中、米国株は上伸する場面も。午後にかけて、金利上昇が重しとなる中、NYダウを中心に米国株は売りに押された。終盤は、傘下ウェイモが来年ロンドンでロボタクシーサービスを開始する計画を発表したアルファベット(+2.3%)などコミュニケーションサービスセクターが上昇を牽引し、ナスダックは底堅い動きに。最終的に、NYダウは3日ぶりに小幅反落、ナスダックは反発して取引を終えた。

 名称終値変化率(数値)変化率(%)
米国NYダウ 工業株30種46253.31-17.15-0.04
ナスダック 総合指数22670.08148.380.66
フィラデルフィア 半導体株指数6767.06196.732.99
S&P 5006671.0626.750.40
ヨーロッパFTSE100指数9424.75-28.02-0.30
ドイツ DAX指数24181.37-55.57-0.23
ユーロ・ストックス50指数5605.0352.980.95
CAC40指数8077.00157.381.99
スペイン IBEX35指数15570.30-16.10-0.10
スイス SMI指数12529.5894.770.76
イタリア FTSE MIB指数41906.90-168.76-0.40
ポルトガル PSI全株指数5461.5514.750.27
アイルランド ISEQ全株指数11582.38-35.40-0.30
アムステルダム AEX指数955.215.790.61
ベルギー BEL20指数4978.8022.990.46
OMX コペンハーゲン20指数1590.9114.050.89
OMXヘルシンキ全株指数11212.8964.060.57
ノルウェー OBX株価指数1568.9310.190.65
OMX ストックホルム30指数2738.1416.940.62
アジア香港 ハンセン指数25910.60469.251.84
中国 上海総合指数3912.2146.981.22
加権指数27275.71482.561.80
韓国総合株価指数3657.2895.472.68
コスダック指数864.7216.761.98
ST指数4368.4213.900.32
     
     
 名称終値変化率(数値)変化率(%)
オイル/ガスWTI 原油(NIMEX 軽質スイート)58.27-0.43-0.73
ICE WTI Crude Oil Futures Co58.760.060.10
ICEブレント原油先物62.450.060.10
NY改ガソリン先物183.440.580.32
ICE 軽油先物643.001.500.23
NY天ガス (ヘンリーハブ)3.02-0.01-0.40
ICE Natural Gas Future80.96-0.33-0.41
Dalian Commodity Exchange Ir770.00-10.50-1.35
SGX Asiaclear TSI Iron Ore C104.80-0.32-0.30
貴金属Gold Spot   $/Oz4208.040.560.01
Silver Spot  $/Oz53.080.050.09
CMX501.45-0.85-0.17
プラチナ 先物(NYMEX)1687.9011.400.68

<日本株ADR>

高安まちまち

◇上昇銘柄◇

7013(IHI) グループ会社IHI運搬機械(東京都中央区)が、「空飛ぶクルマ」の開発・製造・販売を行うSkyDrive(愛知県豊田市)に機体搬送装置を提供したと発表

9532(大瓦斯) EV蓄電池の急激な容量低下(二次劣化)の診断に関する新技術を開発

◇下落銘柄◇

6753(シャープ) 自動車産業への本格参入へコンセプトカーを開発、Japan Mobility Show 2025に出展

4385(メルカリ) スキマバイトサービス終了で、昨日の日本市場では14%の上昇

上位15銘柄     
コード名称ADR円バリュー昨日引値差分ADR%
6849日本光電1888.751732.5156.259.02
6448ブラザー工業2719.802543176.806.95
7013IHI3077.532886.5191.036.62
7752リコー1417.32133582.326.17
8830住友不動産6950.606598352.605.34
6594ニデック2671.452539.5131.955.20
9532大瓦斯4330.534154176.534.25
9766コナミグループ22595.4921870725.493.32
5401日本製鉄622.53608.713.832.27
1878大東建3082.44301864.442.14
6201豊田織17025.1916695330.191.98
7201日産自353.57346.86.771.95
6460セガサミーHD2967.60291156.601.94
8113ユニチャーム973.08954.618.481.94
4536参天製薬1541.98151625.981.71
      
      
下位15銘柄     
コード名称ADR円バリュー昨日引値差分ADR%
9613NTTデータグループ3627.913965-337.09-8.50
7186横浜フィナンシャルグループ1003.811090.5-86.69-7.95
2801キッコーマン1216.361282-65.65-5.12
3092ZOZO1260.251325-64.75-4.89
6753シャープ794.79822.1-27.31-3.32
9501東電力HD757.01782.5-25.49-3.26
2229カルビー2847.932936-88.07-3.00
4385メルカリ2320.902380-59.10-2.48
3774IIJ2636.702675-38.31-1.43
6952カシオ計算機1199.731216-16.27-1.34
7261マツダ1072.811086-13.19-1.21
9962ミスミG2266.502292-25.50-1.11
4755楽天1001.791010-8.21-0.81
4528小野薬1770.141784-13.86-0.78
6361荏原製作所3871.183901-29.82-0.76

<本日の新聞見出し>

▼日本証券新聞▼

・日立が急反発 電力インフラに関心

・イオン 上場来高値更新 上期業績過去最高

・メルカリ、スキマバイト撤退 タイミーの存在感高まる

・百貨店のインバウンド特需急減速 高島屋、Jフロント厳しい決算

▼NIKKEI Prime▼

・ルネサスや日立、米エヌビディアと給電システム開発

・AI生かす最後の鍵、意思決定は数理最適化 新興Jij

・パイオニア、GMやBMWに音響 台湾企業傘下で米欧開拓

▼日刊工業新聞▼

・三洋化成、国内1/3停止 コスト改革 生産設備を合理化

・超硬多刃で高速加工 ボールエンドミル 東洋、3種開発

・NEC、JAXAから受注 測位機器、準天頂衛星2機分

▼化学工業日報▼

・三菱ガス化学 BT材料 中国で供給拡充 低膨張品の需要増に対応 新グレードも出荷予定

・日本ゼオン 合成ゴム インド注力鮮明 生産・サービス充実

・大陽日酸 EUV露光に高純度水素 台湾で精製装置拡販 特定不純物除く機能実装

<本日の相場>

本日の日本株相場は、堅調な展開を見込む。昨晩の米国株市場は、主要3指数がまちまちの値動きとなった。米中貿易摩擦への懸念が相場の重しとなった一方で、FRBによる利下げ期待が相場の下支えとなった。また、堅調な決算が好感され銀行株が買われたほか、蘭ASMLホールディングスがAI需要に明るい見通しを示したことで、半導体関連の銘柄も買われた。他方、国内では昨夜、自民党と日本維新の会が党首会談を行い、新たな連立政権樹立を視野に政策協議を開始することで一致した。自民党と維新の会は、経済やエネルギー、外交などの基本政策で一致点が多く、維新の会が重要視している副首都構想などで議論が進めば、連携が可能であろう。自民党と維新の会の接近は、昨日も一部で報道されていたが、本日の日本株市場では、政治的な不透明感の後退が改めて好感されそうだ。また、ASMLホールディングスの決算発表は昨日の場中となっているが、米国株市場でSOX指数が大幅高となったことで、改めて半導体関連株が買われ、指数を押し上げよう。

〇「Japan Weeks 2025」が開催

来週には金融庁主催の「Japan Weeks 2025」が開催される。当イベントは、日本が国際金融センターとなることや資産運用立国を実現することを目的に、海外投資家などとのコミュニケーションを強化するためのイベントとなっており、20日-24日をコアウィークとして、前後の週を含めて様々なイベントが開催される。特に、21日には「資産運用フォーラム年次会合」開催され、資産運用会社などの間で議論されてきた新たな声明が公表される予定となっている。日本企業は海外を中心とした機関投資家からの圧力もあり、ガバナンスや資本効率の改善などに取り組んできた。ただ、株主還元の強化などの短期的な施策では株価が上昇し難くなってきており、「日本株式会社」に対する評価が一段と切り上がるためには、事業ポートフォリオの見直しなどの構造改革を実施し、稼ぐ力を高めることが求められよう。構造改革は短期的には痛みを伴うことが多く、完遂するまでには多くの時間を要することから、こうした企業に投資をする際には長期的な投資スタンスが必要となりそうだ。個別企業では、不採算事業からの撤退や事業ポートフォリオの見直しなどに取り組む東レ(3402)やアルバック(6728)、パナソニックH(6752)などに注目したい。

<材料銘柄>

  • 三井住友FG (8316): 傘下のSMBC日興社長、将来は投資銀行業務全般が検討対象に-ジェフリーズと統合
  • 京セラ (6971): 「中立」格付け再開、目標株価は2100円-JPモルガン
  • アルプスA (6770): 「中立」格付け再開、目標株価は1910円-JPモルガン
  • 良品計画 (7453): 「アウトパフォーム」に格上げ-岩井コスモ証券
  • メタプラネット (3350): overweightに新規格付け-キャンターフィッツジェラルド
  • 日本特殊陶業 (5334): 「中立」格付け再開、目標株価は6400円-JPモルガン
  • 豊田合 (7282): 「中立」に格下げ-東海東京
  • デンソー (6902): 自動車用フィルターの海外工場をトヨタ紡織に売却へ-日経
  • スズケン (9987): 特別利益約156億円を計上へ-上場4銘柄の保有株売却で
  • ホギメディ (3593): 通期営業利益予想下方修正、市場予想下回る
  • 東宝 (9602): 通期営業利益予想上方修正、市場予想下回る
    • 自己株TOB実施へ、1株8782円
  • H2Oリテ(8242):譲渡益約133億円計上する見込み、東宝株の一部売却で
  • ベイカレント (6532): 2Q営業利益、市場予想下回る
  • ハモニック (6324):「アンダーパフォーム」に格下げ-ジェフリーズ
  • 東邦HD (8129):「ホールド」に格下げ-ジェフリーズ
  • マネフォワ (3994): 通期営業損失予想を据え置き
  • サイゼリヤ (7581): 通期営業利益予想、市場予想上回る
  • SWCC (5805):「中立」に格下げ、目標株価は8460円-SBI証券
  • HIOKI (6866): 連 3Q 営利 -7.73% 47億6000万円
  • パソナG (2168): 連 1Q 営利 赤字拡大 -5億6800万円
  • TKP (3479): 連 中間 営利 +18.5% 32億4000万円
  • トランザクション (7818): 連 通期 営利 +9.04% 57億1000万円
    • 配当性向40%以上とし、連続増配継続へ-配当方針
  • FPパートナー (7388): 単 3Q 営利 -49.8% 22億3000万円

<本日の予定>

【国内】

・8月の機械受注(内閣府、8:50)

・1年物国庫短期証券の入札(財務省、10:20)

・日銀の田村直樹審議委員が沖縄県金融経済懇談会で挨拶(10:30)

・8月の第3次産業活動指数(経産省、13:30)

・日銀の田村委員が記者会見(14:00)

・東証プライム上場=テクセンドフォトマスク

【海外】

・7~9月期決算=台湾積体電路製造(TSMC)

・8月のユーロ圏貿易収支

・10月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(21:30)

・ウォラーFRB理事が講演(22:00)

・バーFRB理事が講演(22:00)

・ミランFRB理事が国際金融協会(IIF)主催の討議に参加(22:00)

・ボウマンFRB副議長が講演(23:00)

・10月の全米建設業協会(NAHB)住宅市場指数(23:00)

・ミランFRB理事が米メディア主催の討議に参加(17日5:15)

(注)時間は日本時間

〈お断り〉米連邦政府機関の一部閉鎖(シャットダウン)に伴い、発表日程が流動的なため一部掲載を見送った経済指標があります。

<本日の決算発表予定>

時刻コード略称 時刻コード略称 時刻コード略称
2972サンケイRE 3462NMF 3481三菱物流

By StockHostOverview

金融関連の会社に複数社、計25年以上の経験を持ち、現在は仮想通貨関連などの投資を行っています。投資自体は多大なリスクを伴う行為とは思いますが、リターンが見込める投資であれば、リスクをヘッジしつつ、みなさまの生活を豊かにできると思い、当該サイトを立ち上げました。 また、少額・多額を問わず投資自体をできる環境整備が重要と考え、実行してきた事象などを紹介できればと思います。

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