【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●日本株ADR
●自社株買い進捗状況（13日）
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●材料銘柄 
●今週の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは、金融が朝から下落。地政学的リスクの上昇を背景にフィンテックやクレジットカード関連が売られ、Corpay(CPAY)-7.7%、Paypal Holdings(PYPL)-5.3%、Visa(V)-5.0%。地政学的リスク上昇で航空株やクルーズ客船も大幅安となり、資本財・サービスや一般消費財・サービスの下げ要因となった。情報技術は半導体関連が続落した他、前日決算を発表したソフトウェアのAdobe(ADBE)も-5.3%と大幅安。一方で、原油価格の急伸を背景にエネルギーは朝から上昇した。防衛関連も上昇。個別では、証券会社が投資判断を引き下げた塗料のSherwin-Williams(SHW)が-5.7%。一方で、好決算を発表して昨日急伸したソフトウェアのOracle(ORCL)が今日も+7.7%と大幅続伸。

＜日本株ADR＞

高安まちまち

◇上昇銘柄◇

8002(丸紅) SMBC日興が「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価3240円（前回：2560円）

3064(MRO) Jeffriesが「Hold」に格上げ、目標株価2820円（前回：2670円）

◇下落銘柄◇

5020(ENEOS) SMBC日興が目標株価を780円に下げ（前回：940円）

5201(ACG) Sadifが「Hold」に格下げ、目標株価4278円（前回：6926円）

＜自社株買い進捗状況（13日）＞

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・5万回転のモーター測定装置　シンフォニア、軽量化に対応

・IBM、量子コンピューターに誤り耐性　29年一番乗りへ

・九州電力、パワーX系に出資　電気運搬船で離島に送電

▼日本証券新聞▼

・三機工業　新中計策定で成長目指す　足元好調　今期も最高益

・ビジョナル、2年半ぶり高値　人材事業好調で上方修正

・タイミー、2Q好決算　下期はさらに利益改善

・POPER、上場来高値　業績上方修正＆投資前倒し

▼日刊工業新聞▼

・USスチール買収承認　巨額投資実行　日鉄、米で攻勢

・印墜落事故、航空機産業に衝撃　日本企業への影響懸念　機体構造物“準日本製”原因究明を注視

・マツダ、風土変革最優先　現場主導で全社の創意結集　米関税・電動化の難局に対応

▼化学工業日報▼

・米にヘルスケア開発拠点　三井化学　メディカル育成　ICT・モビ支援も視野

・宇部エクシモ　中空シリカ粒子　低誘電品 26年度量産へ　5G対応　封止材の充填剤

・コニカミノルタ　添加物加えた味の変化を数値化　食品検査市場に参入　まずは受託サービス　システム販売も視野

▼日経MJ▼

・「GUを確立せよ」柳井氏指令　国内3位でもイメージは「ユニクロの安い版」　柚木体制15年、海外も宿題

・Vチューバー、遠隔で施設説明　eスポーツのREDMAKER　年内100ヵ所、美術館・市役所も

・休日の出費重荷、現役世代７割　「収入増えるなら休み減らす」46%に　外食や旅行見直す回答多く

＜今週の相場＞

先週末の米国株市場は、主要3指数が揃って大幅安となった。イスラエルによるイランの核施設への攻撃に対して、イランが報復措置に出たことで、紛争激化への懸念が高まり、投資家のリスク回避姿勢が優勢となった。リスク回避の動きから金が買われたほか、原油価格も大幅に上昇しており、WTI原油先物は一時、約5ヵ月ぶりの高値を付けた。もっとも、中東情勢の緊迫化は、日本株市場では、先週末に既に一定程度織り込まれており、本日の日本株市場は落ち着いたスタートとなりそうだ。また、今週の日本株相場は、もみ合いとなろう。イスラエルのネタニヤフ首相は軍事作戦について、「脅威が排除されるのに必要な日数続く」と述べているほか、イランの最高指導者ハメネイ師も断固として報復する姿勢を示しており、本格的な軍事衝突に発展することへの警戒感が相場の重しとなろう。もっとも、中東情勢を懸念した投資家のリスク回避姿勢は長く続かず、相場の長期トレンドには影響を及ぼさないことが過去の経験則であり、冷静に対応する必要があろう。イランがホルムズ海峡の封鎖に踏み切り、原油価格が急騰することがリスク要因であり、ヘッジとして金やエネルギー関連株、防衛関連株が有効となりそうだ。なお、今週は日米の中銀会合の開催が予定されているが、現状維持が見込まれており、相場への影響は限られよう。

〇高ROE銘柄などに投資妙味

国内では今週から3月期決算企業の株主総会シーズンが始まる。今年は成長戦略や企業統治に加え、資本効率改善に対する投資家の注目度も高まっているとみられる。特に、経営トップの選任については、運用会社各社の議決権行使基準がROE（株主資本利益率）などを重視する方向に厳格化している。株主総会の前後では、資本効率改善に向けた取り組みを進める企業が増加するとみており、相場の下支え要因となると考えられる。物色では、高ROE銘柄に注目したい。日本株市場では相場急落以降、今期の予想ROE水準が高い銘柄を選好する傾向が続いている。株主総会のピークとなる6月下旬にかけて、経営効率に対する投資家の関心は一段と高まるとみられる。高ROE企業や、中長期的なROE向上などを経営目標に掲げる企業などが評価されやすいとみている。

＜材料銘柄＞

Ø  ソニーＧ (6758): ハマーＨＤＤ分野で米ウエスタンデジタルと提携

Ø  日本製鉄 (5401): 米政府と国家安全保障協定－ＵＳスチール買収成立予定と声明

Ø  18日にＵＳスチール買収手続きを完了する見通し－日経

Ø  日産 (7201): ルノー株を一部売却へ、1000億円規模の資金確保－日経

Ø  みずほＦＧ (8411): みずほ銀行、顧客情報漏えい－5572人の情報ファイルを誤って送信

Ø  ＩＮＰＥＸ (1605): 「中立」に格下げ、目標株価は2200円－ＳＭＢＣ日興

Ø  タイミー (215A): 「ホールド」に格下げ、目標株価は1900円－ジェフリーズ

Ø  キオクシア (285A): 「アンダーパフォーム」に新規格付け－Bernstein

Ø  パンパシＩ (7532): グループ初のデジタル社債、発行額は１億円程度

Ø  東京海上Ｈ (8766): 米国拠点４社で不正アクセス－電話やメール使用できず

Ø  ＳＯＭＰＯ (8630): 損保ジャパン、金融庁から報告徴求命令－顧客情報漏えいの恐れで

Ø  ＫＤＤＩ (9433): 京セラの株持ち分が16％に上昇－変更報告

Ø  丸紅 (8002):「アウトパフォーム」に格上げ－ＳＭＢＣ日興

Ø  メルカリ (4385):「買い」に格上げ、目標株価は3200円－ジェフリーズ

Ø  日清食品Ｈ (2897): 日清食品冷凍がパスタなど５－10％値上げ、９月１日から

Ø  サンバイオ (4592): １Ｑ営業損失10.1億円－前年同期損失6.660億円

Ø  三井ハイ (6966): 連 １Ｑ 営利 -12.6% 34億7000万円

Ø  セイコーＧ (8050):「買い」に格上げ、目標株価は5200円－岡三証券

Ø  Ｍｏｎｏｔ (3064):「ホールド」に格上げ、目標株価は2820円－ジェフリーズ

Ø  くら寿司 (2695): ２Ｑ営業利益、市場予想下回る

Ø  ＨＩＳ (9603): ２Ｑ営業利益、市場予想下回る

Ø  ＪＳＢ (3480): 連 中間 営利 +11.4% 79億3000万円

Ø  ギフト (9279): 連 中間 営利 +0.13% 15億5000万円

Ø  正栄食 (8079): 連 中間 営利 -5.79% 29億1000万円

Ø  デジタルＧ (350A): 連 ３Ｑ 営利 23億7000万円

Ø  丹青社 (9743): 連 １Ｑ 営利 +204.1% 45億5000万円

Ø  ヤーマン (6630): 連 通期 営利 +51% 6億2800万円

Ø  アストロＳ (186A): 連 通期 税前 赤字拡大 -215億5000万円(IFRS)

＜今週の予定＞

◇16日（月）

・ＱＵＩＣＫ月次調査＜外為＞（８：00）  

・ＱＵＩＣＫ短観（８：30）

・株主総会＝ＮＴＴデータ

・６月のＥＳＰフォーキャスト調査（日本経済研究センター、15：00）

・５月の中国70都市の新築住宅価格動向（10：30）

・５月の中国小売売上高（11：00）

・５月の中国工業生産高（11：00）

・１～５月の中国不動産開発投資（11：00）

・１～５月の中国固定資産投資（11：00）

・６月のニューヨーク連銀製造業景況指数（21：30）

・米20年物国債入札

◇17日（火）

・閣議

・日銀金融政策決定会合の結果発表

・日銀の植田和男総裁が記者会見

・６月の欧州経済研究センター（ＺＥＷ）の独景気予測調査

・５月の米輸出入物価指数（21：30）

・５月の米小売売上高（21：30）

・５月の米鉱工業生産・設備稼働率（22：15）

・４月の米企業在庫（23：00）

・６月の全米建設業協会（ＮＡＨＢ）住宅市場指数（23：00）

◇18日（水）

・４月の機械受注（内閣府、８：50）

・５月の貿易統計（財務省、８：50）

・実質輸出入の動向（日銀、14：00ごろ）

・５月の訪日外国人客数（日本政府観光局、16：15）

・インドネシア中央銀行が金融政策を発表

・５月の英消費者物価指数（ＣＰＩ）

・４月のユーロ圏経常収支

・週間の米新規失業保険申請件数（21：30）

・５月の米住宅着工件数（21：30）

・米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の結果発表（19日３：00）

・パウエル米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長の記者会見（19日３：30）

・４月の対米証券投資（19日５：00）

・ブラジル中銀が政策金利を発表

◇19日（木）

・対外・対内証券売買契約（週間、財務省、８：50）

・国際決済銀行（ＢＩＳ）国際資金取引統計および国際与信統計の日本分集計結果（2025年３月末時点、８：50）

・株主総会＝牧野フ、じもとＨＤ、ホンダ、ＮＴＴ

・５月の白物家電出荷額（ＪＥＭＡ、10：00）

・１年物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・５年物国債の入札（財務省、10：30）

・フィリピン中央銀行が金融政策を発表

・英中銀が政策金利を決定

・トルコ中銀が政策金利を決定

・奴隷解放記念日（ジューンティーンス）の祝日で米全市場が休場

◇20日（金）

・閣議

・５月の全国ＣＰＩ（総務省、８：30）

・日銀金融政策決定会合の議事要旨（４月30日～５月１日開催分、８：50）

・東証スタンダード上場＝伊澤タオル

・株主総会＝ＡＤＥＫＡ、ニデック、大和証Ｇ、日本取引所（ＪＰＸ）、ゴールドクレ

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・５月の食品スーパー売上高（日本スーパーマーケット協会など、13：00）

・５月の主要コンビニエンスストア売上高（日本フランチャイズチェーン協会、14：00）

・ＪＰＸ山道ＣＥＯの記者会見（15：30）

・日銀の植田総裁が全国信用金庫大会であいさつ（15：40）

・６月の中国最優遇貸出金利（ＬＰＲ、10：00）

・５月の英小売売上高

・６月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数（21：30）

・５月の米景気先行指標総合指数（23：00）

◇21日（土）

・株主総会＝太陽ＨＤ

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞