【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●材料銘柄 
●今週の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは、証券会社が投資判断を引き上げたE&PのEQT(EQT)が+4.2%でエネルギーが朝から上昇。不動産も幅広く上昇した。一般消費財・サービスはTesla(TSLA)が+4.7%続伸、カジノホテルも上昇し、セクターを支えた。一方で、ヘルスケアはバイオテクノロジー中心に続落、Regeneron Pharmaceuticals (REGN)-3.6%、Amgen(AMGN)-2.3%、Eli Lilly(LLY)-2.3%。コミュニケーション・サービスは、Alphabet (GOOGL)とMeta Platforms(META)が下落し、セクターも小幅安となった。生活必需品は続落。情報技術は予想を上回る決算とガイダンスにかかわらず大幅下落する銘柄が複数あり、セクターは横ばい。

＜US時間外＞

出来高は閑散

◇上昇銘柄◇

TBCH(電子製品): ウェッドブッシュは中立を維持し、目標株価を12ドルに引き上げました。

FWRD(物流サービス): 第1四半期の営業収益が予想を下回る

◇下落銘柄◇

XNCR(バイオテクノロジー): 1QのEPS66セントの赤字、コンセンサスは58セントの赤字だった

EWTX(バイオテクノロジー): 1Q EPSは43セントの赤字、予想通り

＜日本株ADR＞

高安まちまち

◇上昇銘柄◇

9709(空港ビル) 通期営業利益予想、市場予想下回る, 営業利益予想405.0億円、市場予想424.3億円

5713(住友金属鉱山) 通期純利益予想、市場予想下回る, 純利益予想580.0億円、市場予想903.1億円

◇下落銘柄◇

3092(ZOZO) 大和証は「中立」に格下げ、目標株価は1700円（前回： 1233円）

5401(日本製鉄) 中山製鋼所と合弁で新電炉建設、950億円投資

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・インテルとTSMC、1.4ナノ半導体　競合か協調か

・ADEKA、半導体材料を事業本部化　EUVや後工程

・日産、北九州市のEV電池工場を断念　経営再建へ投資縮小

▼日本証券新聞▼

・イビデンがS高　決算でAI向けの好調を確認

・ハピネット　エンタメ商材のトップ商社　「スイッチ2」効果、ストレートに享受

・NRIが連日の上場来高値　中計を超過達成へ

・インターメス、ストップ高　「Zoff」好調で1Q大幅増益

▼化学工業日報▼

・artience　水性IJインキ拡大本番　軟包材への適用万全　数年内に売上高100億円

・三洋化成　人工たんぱく質 安定供給　京都に自社培養設備　BCP対応、精製も検討

・白ぶどう果皮で新素材　日油、北海道ワインと　肌の健康維持を支援　サプリや菓子類に提案

▼日経MJ▼

・ランドセル、「3万円台」好発進　ヨーカ堂、25年度販売5%増へ　サーティワンコラボ、人気根強く

・シルバニアファミリー40周年　大人4割、シックなコラボも

・はま寿司、従業員数全員がアイデア　企画「素人」のコーヒーゼリー/子供のエプロン、一部ビニール

＜今週の相場＞

〇日本株相場は上値の重い展開を想定

今週の日本株相場は上値の重い展開を想定する。関税交渉進展への期待などから相場は回復基調にあるが、好材料の織り込みもかなり進んでおり、戻りは限定的となろう。今後の焦点は日本を含めた他国と米国との貿易協定締結やその内容に移るとみるが、進展には一定の時間を要する公算が大きい。関税交渉を巡る期待と不安が交錯する展開を予想する。

〇関税交渉の行方や企業業績が焦点に

米英両政府は現地8日、二国間の貿易協定を締結することに合意したと発表した。また、ベッセント財務長官は11日、スイスで行われていた米中の貿易協議について、「大きな進展があった」とコメントした。米国との関税交渉が進展し始めたという意味では好材料だが、相場への織り込みも相応に進んでいると考える。今後の焦点は貿易協定を結ぶ対象国の広がりに移ろうが、とりわけ日米に関しては依然として隔たりが大きく、進展には一定の時間を要するだろう。また、今週は国内主要企業の本決算発表の最終局面となる。これまでのところ、事前に警戒されていた会社計画を非開示とする企業はごく一部に留まっている。ただし、関税インパクトの会社計画への反映は企業毎に異なっており、決算内容を吟味する流れは続くだろう。他方、自社株買い発表が増加しやすい5月の季節性には引き続き注目する。TOPIX1000採用企業の4月の発表額は約3.8兆円と、前年同月比3倍超の水準となった。決算発表が進むにつれて5月は更に増加する可能性が高いとみており、相場を支える材料となろう。

〇業績見通しが堅実な外需関連株に注目

物色では業績見通しが堅実な外需関連株に目を向けたい。直近のドル高円安もあって外需関連株の戻りは顕著だが、内需関連株と比較した出遅れ感は強く、見直し余地は大きいとみる。特に、外部環境の先行き不透明感が残るうちは関税の影響を織り込んだ上で増益計画となっている“業績見通しの透明度が高い企業”が選好されやすいだろう。個別ではニデック（6594）や三菱電機（6503）などに注目する。

＜材料銘柄＞

• リクルトＨ (6098): 通期調整後EBITDA予想6,970億円
• 日本製鉄 (5401): 通期事業利益予想、市場予想下回る
• ユニチャム (8113): １Ｑ営業利益、市場予想下回る
• マツココ (3088): 通期営業利益予想、市場予想上回る
• 太陽誘電 (6976): 通期営業利益予想、市場予想下回る
• スクリンＨ (7735): 通期営業利益予想、市場予想下回る
• ヒロセ電機 (6806): 通期営業利益予想、市場予想下回る
• ミネベア (6479): 通期営業利益予想、市場予想下回る
• 住友鉱 (5713): 通期純利益予想、市場予想下回る
• しずおかＦ (5831): 通期配当予想、市場予想上回る
• マクドＨＤ (2702): １Ｑ営業利益、市場予想下回る
• 京成電鉄 (9009): 連 通期 営利 +42.7% 360億1000万円
• ＤｅＮＡ (2432): ４Ｑ営業利益、市場予想下回る
• コーセー (4922): １Ｑ営業利益、市場予想下回る
• ポラオルＨ (4927): １Ｑ営業利益41.5億円－前年同期33.6億円
• タカラトミ (7867): 通期営業利益予想上方修正、市場予想とほぼ同じ
• トヨタ (7203): 「売り」に格下げ－ドイツ信用協同組合中央金庫（フランクフルト）
• 日本Ｍ＆Ａ (2127): 「中立」に格下げ－東海東京

＜今週の予定＞

◇12日（月）

・３月の国際収支（財務省、８：50）

・４月の貸出・預金動向（日銀、８：50）

・４月の対外・対内証券売買契約（財務省、８：50）

・４月の景気ウオッチャー調査（内閣府、14：00）

・３月期決算＝ＥＮＥＯＳ、楽天銀行、コンコルディ、マツダ、スズキ、オリックス、三菱地所

・１～３月期決算＝アサヒ、資生堂

・シンガポール、フィリピン、マレーシア、タイ、インドネシア市場が休場

・４月の米財政収支（13日３：00）

・クグラー米連邦準備理事会（ＦＲＢ）理事がアイルランド中銀のイベントで講演（23：25）

◇13日（火）

・閣議

・日銀金融政策決定会合の「主な意見」（４月30日～５月１日開催分、８：50）

・４月のマネーストック（日銀、８：50）

・30年物利付国債の入札（財務省、10：30）

・３月期決算＝大成建、大林組、大和ハウス、三越伊勢丹、カバー、日製鋼、古河電、住友電、フジクラ、コクサイエレ、ローム、三井Ｅ＆Ｓ、名村造、日産自、ホンダ、オリンパス、サンリオ、りそなＨＤ、住友不、カプコン、ニトリＨＤ、ソフトバンクグループ（ＳＢＧ）

・１～３月期決算＝ＩＮＰＥＸ、キリンＨＤ、ネクソン、ダイフク、ヤマハ発

・インドネシア市場が休場

・４月の英失業率（15：00）

・５月の欧州経済研究センター（ＺＥＷ）の独景気予測調査

・４月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）（21：30）

◇14日（水）

・４月の企業物価指数（日銀、８：50）

・５月のＥＳＰフォーキャスト調査（日本経済研究センター、15：00）

・３月期決算＝東レ、テルモ、ＳＭＣ、芝浦、ソニーＧ、京セラ、いすゞ、ＳＵＢＡＲＵ、あおぞら銀、三井住友トラ、三井住友ＦＧ、ＫＤＤＩ

・１～３月期決算＝メタプラ、楽天グループ

・７～３月期決算＝パンパシＨＤ、トライアル

・海外１～３月期決算＝騰訊控股（テンセント）、鴻海（ホンハイ）精密工業

・海外２～４月期決算＝シスコシステムズ

・ウォラーＦＲＢ理事がモロッコ中銀のイベントで講演（18：15）

・ジェファーソンＦＲＢ副議長がニューヨーク連銀のイベントで講演（22：10）

◇15日（木）

・対外・対内証券売買契約（週間、財務省、８：50）

・５年物国債の入札（財務省、10：30）

・４月の投信概況（投資信託協会、15：00）

・４月の工作機械受注額（速報値、日本工作機械工業会、15時以降）

・３月期決算＝エーザイ、日本郵政、かんぽ生命、ゆうちょ銀、三菱ＵＦＪ、みずほＦＧ、第一生命ＨＤ、Ｔ＆Ｄ、キオクシア

・１～３月期決算＝ブリヂストン、荏原、アシックス

・４月の豪失業率

・海外１～３月期決算＝アリババ集団

・１～３月期の英国内総生産（ＧＤＰ）速報値（15：00）

・４月の米卸売物価指数（ＰＰＩ）（21：30）

・５月のニューヨーク連銀製造業景況指数（21：30）

・４月の米小売売上高（21：30）

・海外２～４月期決算＝ウォルマート、アプライドマテリアルズ（ＡＭＡＴ）

・週間の米新規失業保険申請件数（21：30）

・５月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数（21：30）

・４月の米鉱工業生産・設備稼働率（22：15）

・３月の米企業在庫（23：00）

・５月の全米建設業協会（ＮＡＨＢ）住宅市場指数（23：00）

・パウエルＦＲＢ議長がカンファレンスで講演（21：40）

・バーＦＲＢ理事がシンポジウムで講演（16日３：05）

◇16日（金）

・閣議

・ＱＵＩＣＫ短観（８：30）

・１～３月期国内総生産（ＧＤＰ）速報値（内閣府、８：50）

・日銀の中村豊明審議委員が西日本政経懇話会で講演

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・３月の鉱工業生産確報値（経産省、13：30）

・３月期決算＝フジＨＤ

・３月のユーロ圏の貿易収支

・４月の米輸出入物価指数（21：30）

・４月の米住宅着工件数（21：30）

・５月の米消費者態度指数（速報値、ミシガン大学調べ）（23：00）

・３月の対米証券投資（17日５：00）

・メキシコ中銀が政策金利を発表

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞