【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは、金融が朝から下落。Bank Of America(BAC)-6.3%、Citigroup(C)-6.3%、Morgan Stanley (MS)-5.7%と大手金融が軒並み大幅安となった。防衛・航空のBoeing(BA)が-6.6%の他、航空会社も軒並み大幅安となり、資本財・サービスが下落。ダウ運輸株指数(TRAN)は昨年8月以来の低水準となった。生活必需品や公益ラディフェンシブも下落。一方で、情報技術は前日セクターを押し下げたNvidia (NVDA)が+1.7%、Super Micro Computer(SMCI)が+8.5%でセクターはかろうじてプラス引けとなった。

＜US時間外＞

決算関連中心

◇上昇銘柄◇

SCOR(広告・マーケティング): 4Q売上高が事前予想を上回った。売上高9,490万ドル、前年比-0.2%、推定9,170万ドル

ATRO(航空機・部品): 1Q売上高を1億9,000万ドルから2億500万ドルと予測、AN予想は1億9,350万ドル

◇下落銘柄◇

AVAV(防衛): 通期調整後EPS予想を引き下げ、調整後EPSは2.92ドルから3.13ドル、予想は3.18ドルから3.49ドル

CRWD(ソフトウェア): 1Q調整後EPS予想は予想を下回る, 調整後EPS会社予想 64～66セント、AN予想は96セント

＜日本株ADR＞

米国軟調で下落銘柄が目立つ

◇上昇銘柄◇

2269(明治HD) 医療品事業子会社が他社と共同でオシバックス（インフルエンザワクチン開発）に出資を発表（出資実行は昨年末）

5019(出光) 全個体電池材料「硫化リチウム」の大型製造装置を千葉に建設

◇下落銘柄◇

7202(いすゞ自) 1月のタイ新車登録は2割弱の減少、シェアは14.6％とトヨタに次ぐ第2位

7261(マツダ) トランプ関税の影響でカナダ・メキシコから米国に輸出しているマツダは営業利益57％減の試算

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・NANDフラッシュ、25年後半に価格回復　減産やAI需要で

・車載フィルム、耐熱160℃の攻防　王子HDは脱ポリプロ

・車塗装のCO2排出6割減　日本ペイントなど、乾燥不要に

▼日本証券新聞▼

・医薬品セクター　活況　ディフェンシブ性+配当取り　武田薬が軸に

・アスタリスク、S高　新二次元コードを正式リリース

・太平洋セメ　値上げ寄与で利益上振れも　PBR1倍割れ解消へ

▼日刊工業新聞▼

・メルカリ、MVNO参入　余ったギガ　売買可能

・来春　コクヨ、機能集約　大阪北区に本社移転　

・難波　デジタルエンタメ街に　南海電鉄　XR体験,AIガイドで観光

・タワマンに荷捌き駐車場　政府義務付け

▼化学工業日報▼

・住友化学が新中計　農薬・半導体に1800億円投資　コア営業益2000億円に倍増　石油化学・医薬は改革継続

・日産化学　農薬事業の収益強化　インドで中間体内製検討

・三井化学　次世代LiB材料育成　添加剤・接着剤など　30年に数百億円規模

▼日経MJ▼

・「近所のSC」イオン足場固め　健在効率調達/リテールメディア拡大　「モール」と保守の「ディライト」を完全子会社に

・睡眠ウエア、外出先で昼寝快適　NTT東系・SOXAI、コート型　「分眠」で寝不足解消、万博に試作品

・シノブフーズ、冷食5倍に　原価高止まり、長い賞味期限で成長　「ほっかほっか亭」も冷凍弁当製造

＜本日の相場＞

本日の日本株相場は、引き続き軟調な展開となりそうだ。昨晩の米国株市場ではエヌビディアが反発したものの、NYダウの日中値幅は700ドル超となるなど値振れの激しい動きが続いている。同様に、夜間取引の日経平均先物も乱高下となっており、落ち着きどころはまだ見えづらい。当面の日本株相場は徐々に「値幅調整」から「日柄調整」に向かうとみているが、短期的にはヘッジファンドなど投機筋の先物売買によって上下に振れやすい展開に注意が必要となろう。

〇米スタグフレーション懸念の払拭がカギ

世界的な株式市場の地合い悪化の背景にはトランプ発言の影響が大きいが、米国景気の先行き不透明感が急激に高まっている点も挙げられよう。アトランタ連銀が公表するGDPナウ（各種統計から機械的に算出するGDP予測）を見ると、直近では1-3月期の実質成長率がマイナス2.8％となり、2月下旬から急速に悪化している。直近で悪化している米国の経済指標は消費者信頼感指数など、家計や企業の心理を映す「ソフトデータ」が中心であった。ソフトデータの悪化はトランプ大統領の就任に伴う、関税政策を巡る先行き不透明感の強まりも背景にあるとみられる。他方、当面は実体経済の動向を映す「ハードデータ」の内容を注視する必要があろう。その様な中、今週末に発表される雇用統計は重要なハードデータとなる。米国のスタグフレーション懸念を払拭する上でも、注目度が高まることになりそうだ。

〇累進高配当株のパフォーマンスが堅調

物色では、配当面を考慮した銘柄選好が注目できよう。配当関連指数の年初来パフォーマンスは、日経高配当株50指数が+0.31％である一方、連続増配当株指数は-4.0％と対照的となっている（3月4日現在）。その様な中、累進高配当株指数が+0.68％と健闘している点が目を引く。同指数は累進的な配当を続ける（減配せず、増配か配当維持を続ける）銘柄の中から、予想配当利回りが高い銘柄で構成されており、足元の様な不安定な相場環境の中では「相対的な安定感」が評価できよう。大林組や安藤ハザマなどゼネコン株、丸井Gなど小売株、武田薬品など薬品株等、内需関連が中心となっており、個別でも注目できそうだ。

＜材料銘柄＞

• ファストリ (9983): ２月国内ユニクロ既存店売上高+12.2％
• 三井住友ＦＧ (8316): 気候変動対策グループ脱退へ、国内大手金融では初
• みずほＦＧ (8411): インドのオヨホテルズ、ＩＰＯ計画急ぐ－創業者の債務返済期限迫る
• 日本製鉄 (5401): 「中立プラス」に格下げ、目標株価は4100円－水戸証券
• ニデック (6594): 牧野フライス経営陣がニデック副社長執行役員らと対面で面談
• コナミＧ (9766): 「中立」に格下げ、目標株価は1万9000円－大和証券
• りそなＨＤ (8308): 「買い」に格上げ、目標株価は1500円－みずほ証券
• ニトリＨＤ (9843): ２月既存店売上高-8.3％
• セブン＆アイ (3382): 創業家、多額の資金調達は短期間で難しくＭＢＯ取り下げと説明
• ＮＴＴデＧ (9613):「買い」に格上げ、目標株価は3500円－岡三証券
• しずおかＦ (5831): 「買い」に格上げ－みずほ証券
• リコー (7752)：富士通からＰＦＵ株20％を取得へ、約227億円
• 横河電 (6841)： 4.61% 上限に自己株取得へ
• 大東建 (1878): ２月建設事業受注高-14.1％
• 良品計画 (7453): ２月直営既存店売上高+8.5％
• Ｕアローズ (7606): ２月小売＋ネット通販既存店売上高+8.8％
• ＡＢＣマト (2670): ２月既存店売上高-1.2％
• アダストリ (2685): ２月既存店売上高-7.8％
• ライトオン (7445):２月既存店売上高-13.7％
• パイオラックス (5988): シティインデックスイレブンスなどの株持ち分が上昇
• あいＨＬＤ (3076): ダルトン・インベストメンツの株持ち分が５％に低下
• ダイドーＧ (2590): 連 通期 営利 +28.3% 47億9000万円
• 内田洋行 (8057): 通期 連 業績予想修正
• マルマエ (6264): ＫＭアルミニウムを子会社化、約91億円
• シークス (7613): 「中立」に格下げ－いちよし経済研究所

＜本日の予定＞

【国内】

・３月の日銀当座預金増減要因見込み（８：50）

・日銀の植田和男総裁が国際通貨基金（ＩＭＦ）のイベントで挨拶（都内）

・日銀の内田真一副総裁が静岡県金融経済懇談会で挨拶（10：30）

・日銀の内田副総裁が記者会見（14：00）

【海外】

・中国の全国人民代表大会（全人代、国会に相当）が開幕

・２月の財新中国非製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ、10：45）

・2024年10～12月期の豪国内総生産（ＧＤＰ、９：30）

・２月のオートマチック・データ・プロセッシング（ＡＤＰ）全米雇用リポート（22：15）

・２月の米サプライマネジメント協会（ＩＳＭ）サービス業景況感指数（６日０：00）

・１月の米製造業受注（６日０：00）

・米エネルギー省の石油在庫統計（週間、６日０：30）

・米地区連銀経済報告（ベージュブック、６日４：00）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞