【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●材料銘柄 
●今週の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：ほぼ全面高となり、セクターでは半導体主導で情報技術が上昇。Super Micro Computer(SMCI)+7.9%、Nvidia(NVDA)+5.3%、SOX指数は+3.26%。エネルギーは構成22銘柄すべてが上昇した。金融は証券会社のポジティブなコメントを受けたSchwab(SCHW)やAmerican Express(AXP)が大幅高。一般消費財・サービスは、クルーズ客船など旅行関連が上昇を主導。Tesla(TSLA)も+3.9%。コミュニケーション・サービスも幅広く上昇。生活必需品は加工食品や食品小売りが弱く、他に出遅れた。

＜US時間外＞

◇上昇銘柄◇

KALV(特殊・ジェネリック医薬品): 3Qにおける1株損失は92セントも悪材料出尽くしか

DSP(ソフトウェア): 36.1万株のブロックトレードを観測（浮動株比率の2.4％相当）

◇下落銘柄◇

TRML(バイオテクノロジー): Wedbushが目標株価を43ドルに上げ（前回：42ドル）

＜日本株ADR＞

全体的に堅調に推移、上昇、下落銘柄ともに材料は少ない

◇上昇銘柄◇

3092(ZOZO) 3末基準で1株を3株に分割と発表

6952(カシオ) シティ証が目標株価を1700円に上げ（前回：1500円）

◇下落銘柄◇

7951(ヤマハ) 2月の自社株買い付け実績公表、買付なし

4005(住友化) 住友化学の再生樹脂を日産が採用

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・古いオフィスビル、IoTで照明の電力14%減　中央日土地

・ウェイモがE2Eに着手　AI「Gemini」使いテスラと頂上決戦

・インド乗用車販売、2月は過去最高　韓国・起亜など好調

▼日本証券新聞▼

・東証革命、次は「グロース市場」　時価総額基準の引き上げ案など浮上

・「ちいかわ」世界人気急上昇　BEENOSが越境EC調査

・キヤノンに「自社株買い伝説」　今回も“短期決戦パワー”発揮か

▼日刊工業新聞▼

・トヨタ「クラウン」新車種　ワゴン×SUVで荷室確保

・リモートのまま新卒採用　アステリア、26年度から

・ドローンで交流拠点　埼玉・秩父市　産学官の連携促進

▼化学工業日報▼

・三菱ケミカルG　アンモニア分離に参入　ゼオライト膜で回収

・オハラ　LiB正極向け　ガラス材で高電圧耐性　セラ粉末、15％出力向上

・日本農薬　ブラジル・インド成長回帰　市場環境改善　独自品で攻勢

▼日経MJ▼

・ドンキ、自販機ジャングルだ！　渋谷に新業態　ラーメン屋パンなど13種　訪日客に的、観光情報発信も

・世界にすし文化、心も満腹　FOOD&LIFE　COMPANIES社長　おいしく楽しく新体験

・審査落ちでも車ローン可能に　レンタカー利用から信用スコア　IDOM系、若者取り込む

＜今週の相場＞

今週の日本株相場は一進一退の展開となりそうだ。今週は現地17日に米国で2月の小売売上高、21日に日本で2月の消費者物価指数など、重要な経済指標の発表が予定されているほか、18日-19日には日米で中銀会合が開催される。足元では相場のボラティリティが上昇しており、為替や金利を睨みながらの神経質な推移となりそうだ。日米ともに今会合での政策変更は見込まれていないが、日本では年内あと1回の利上げが、米国では年内3回の利下げが見込まれており、会合後の会見でどの様な見通しが示されるのかに関心が集まろう。もっとも、植田総裁の会見は、これまでの発言内容を踏襲する形で、全体的にバランスのとれたものになりそうだ。先週末に発表された春闘の第1回集計結果で大企業を中心に高水準の賃上げ状況が確認されたことがタカ派的な要因となる一方で、世界経済の不確実性の高まりがハト派的な要因となろう。なお、現地17日-21日には米エヌビディアが年次開発者会議の開催を予定しており、同18日にはジェンスン・ファンCEOの基調講演が行われる。同会議では、最新のGPU製品やAI・人型ロボット技術が発表されるほか、量子コンピューティングをテーマにした「Quantum Day」も初開催される。半導体関連の銘柄は日経平均株価の指数寄与度が大きく、一時的に値幅が大きくなる可能性があり注意したい。

〇内需株優位の展開が続く

物色は内需株優位の展開が続こう。4月2日には米国による「相互関税」の発動が予定されており、外部環境の影響を受けにくい小売や情報通信などの内需関連株が物色されやすいとみる。春闘で大企業を中心に高水準の賃上げ状況が確認されたことも追い風となろう。個別企業では、良品計画（7453）やパンパシHD（7532）、NEC（6701）などに注目したい。また、3月下旬の配当の権利取りに向けて、3月期決算の好配当利回り銘柄も選好されそうだ。個別企業では、三井住友（8316）やソフトバンク（9434）などに注目できよう。

＜材料銘柄＞

• 日本製鉄 (5401): ＵＳスチールの物言う株主、保有株を積み増し－経営再建求め購入継続
• エーザイ (4523): エコナビスタ（5585）にＴＯＢ、１株2190円－完全子会社化
• トヨタ (7203): トヨタが愛知の１工場停止へ、爆発事故影響－共同
• 群馬銀 (8334): 第四北越銀と経営統合に向けて協議－日経ビジネス
• パーク２４ (4666):１Ｑ営業利益93.2億円－前年同期86.2億円
• フェロテク (6890): 旧村上ファンド系、フェロテク株5.32％を共同保有－重要提案行為
• 神戸物産 (3038):１Ｑ営業利益91.5億円－前年同期85.3億円
• くら寿司 (2695):１Ｑ営業利益、市場予想下回る
• 西武ＨＤ (9024)：西武鉄道が値上げ申請、26年３月実施
• 大日印 (7912)：自己株5.41％消却、26日
• リコーリース(8566):「買い」に新規格付け、目標株価は6200円－ＳＢＩ証券
• 芙蓉リース (8424): 「中立」に新規格付け－ＳＢＩ証券
• 三菱ＨＣＣ (8593):「中立」に新規格付け、目標株価は1100円－ＳＢＩ証券
• みずほリス (8425):「中立」に新規格付け、目標株価は1150円－ＳＢＩ証券
• Ｄガレージ (4819): 「中立」に新規格付け、目標株価は4930円－ＳＢＩ証券
• 大気社 (1979):「買い」に格上げ、目標株価は5500円－みずほ証券
• ＪＳＢ (3480): 連 １Ｑ 営利 赤字拡大 -5億6400万円
• マクビーＰ (7095): 連 ３Ｑ 営利 +13.8% 36億3000万円
• ヤーマン (6630): 連 ３Ｑ 営利 -55.8% 8億1700万円
• 帝国電機製 (6333): ヴァレックス・パートナーズの株持ち分が18.7％に上昇

＜今週の予定＞

◇17日（月）

・ＱＵＩＣＫ月次調査＜外為＞（８：00） 

・ＱＵＩＣＫ短観（８：30）

・２月の中国70都市の新築住宅価格動向（10：30）

・1～2月の中国小売売上高（11：00）

・1～2月の中国工業生産高（11：00）

・1～2月の中国不動産開発投資（11：00）

・1～2月の中国固定資産投資（11：00）

・２月の米小売売上高（21：30）

・３月のニューヨーク連銀製造業景況指数（21：30）

・１月の米企業在庫（23：00）

・３月の全米建設業協会（ＮＡＨＢ）住宅市場指数（23：00）

◇18日（火）

・閣議

・１年物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・１月の第３次産業活動指数（経産省、13：30）

・２月の首都圏マンション販売（不動産経済研究所、15：00）

・３月のＥＳＰフォーキャスト調査（日本経済研究センター、15：00）

・東証グロース上場＝ＴａｌｅｎｔＸ

・マレーシア市場が休場

・３月の欧州経済研究センター（ＺＥＷ）の独景気予測調査

・１月のユーロ圏の貿易収支

・２月の米輸出入物価指数（21：30）

・２月の米住宅着工件数（21：30）

・２月の米鉱工業生産・設備稼働率（22：15）

・米20年物国債入札

◇19日（水）

・日銀金融政策決定会合の結果発表

・１月の機械受注（内閣府、８：50）

・２月の貿易統計（財務省、８：50）

・片山自工会会長が会見（11：30）

・１月の鉱工業生産確報値（経産省、13：30）

・実質輸出入の動向（日銀、14：00ごろ）

・森田日証協会長会見（14：30）

・日銀の植田総裁が記者会見（15：30）

・２月の訪日外国人客数（日本政府観光局、16：15）

・３月の月例経済報告

・東証プライム上場＝ＪＸ金属

・東証スタンダード上場＝メディックス

・２月のユーロ圏消費者物価指数（ＨＩＣＰ）確報値

・海外10～12月期決算＝騰訊控股（テンセント）

・インドネシア中銀が政策金利を発表

・米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の結果発表（20日３：00）

・パウエル米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長の記者会見（20日３：30）

・１月の対米証券投資（20日５：00）

・ブラジル中銀が政策金利を発表

◇20日（木）

・春分の日で東京市場が休場

・３月の中国最優遇貸出金利（ＬＰＲ、10：00）

・スイス中銀が政策金利を発表

・英中銀が政策金利を発表

・２月の豪失業率

・３月の英失業率

・週間の米新規失業保険申請件数（21：30）

・３月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数（21：30）

・10～12月期の米経常収支（21：30）

・２月の米景気先行指標総合指数（23：00）

・２月の米中古住宅販売件数（23：00）

◇21日（金）

・閣議

・２月の全国消費者物価指数（ＣＰＩ、総務省、８：30）

・24年10～12月期の資金循環統計（日銀、８：50）

・対外・対内証券売買契約（週間、財務省、８：50）

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・2月の食品スーパー売上高（日本スーパーマーケット協会など、13：00）

・2月の主要コンビニエンスストア売上高（日本フランチャイズチェーン協会、14：00）

・花王が株主総会

・ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁が講演（22：05）

・東証グロース上場＝ミーク

・福証Ｑボード上場＝パパネッツ

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞