【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●材料銘柄 
●今週の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは、公益とエネルギーが朝から続伸。情報技術は昨夜予想を大幅に上回る決算とガイダンスを発表した半導体のBroadcom((AVGO)が+8.6%。AI事業の売上高が大幅に伸びており、関連銘柄も連れ高してセクターの上昇を主導した。SOX指数は+3.16%。資本財・サービスは、Expeditors International of Washington(EXPD)+4.8%、C.H. Robinson Worldwide(CHRW)+5.1%と物流が上昇した。一方で、生活必需品は昨夜決算を発表した倉庫型会員制小売のCostco Wholesale(COST)が-6.1%で、PE企業による非公開化で合意に達したWalgreens Boots Alliance(WBA)+7.5%の上げを相殺し、セクターは小幅安。

＜US時間外＞

エヌビディアの出来高660万株程度と低調な出来高目立つ

◇上昇銘柄◇

MLYS(バイオテクノロジー): ミネラリスは月曜日のニューヨーク時間午前8時の電話会議でLaunch-HTNとAdvance-HTNの試験結果を発表する予定

GENK(レストラン): 10-12月期の純損益は20万4000ドルの赤字も、売上高は5470万ドルとAN予想（4980万ドル）を上回った

◇下落銘柄◇

AZN(製薬): 腎機能障害に対するAZD6234の第1相試験を「まだ募集していません」から「積極的に募集しています」に移行

LUNR(防衛): 着陸に欠陥があったため月面着陸ミッションを早期に終了

＜日本株ADR＞

総じて堅調

◇上昇銘柄◇

6504(富士電機) パワー半導体への投資は緩めず。EV普及は他社と連携

9021(JR西) Sadif Investmentが「Strong Buy」に格上げ、目標株価3284円（前回：2566円）

◇下落銘柄◇

9202(ANA) 10日にドイツ全土の空港でストライキ、最大55時間遅延

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・音声AI進化、新Alexaは自然な会話に　詐欺や漏洩リスクも

・東京農工大、レーザーでナノ構造形成　表面に機能付与

・三井化学、燃料アンモニア調達不透明　26年度に試験炉

▼日本証券新聞▼

・トランプとAIで日経平均817円安　3月期末接近　配当利回りで銘柄選別　鉄鋼、海運、医薬品の主力銘柄マーク

・菱友システムズ　増配と増額を発表済み　防衛関連の側面も

・カナモトが新高値　1Qは67％営業増益

▼化学工業日報▼

・artience　脱〝ゆでガエル〟へ改革　インキ機能品シフト

・電解プラント収益に暗雲　中国デフレ輸出が猛威

・紙用耐油コーティング剤　PFASフリー品開発　日本化工塗料　食品包材など的

▼日経MJ▼

・社員の資産形成、支援3割どまり　勉強会など金融教育少なく　エン・ジャパン、234社調査

・ヨーカ堂、原宿にエンタメ特化店　キティなど7000商品、限定販売も

・コメダ「推し」ゲット、関連売上高2倍　ポケモン×シロノワール コラボ

・ほっぺちゃん また会えた　発売元「サン宝石」の流転経て再ブーム

＜今週の相場＞

今週の日経平均は底堅く推移しよう。注目された2月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が+15.1万人と、市場予想（16.0万人）を下回ったものの、1月（12.5万人）からは加速し、懸念されていた労働市場の大幅悪化は確認されなかった。政府効率化省（DOGE）の影響で雇用が急速に減速する可能性があり、引き続き動向が注視されようが、パウエルFRB議長が「政策金利調整の検討はまだ急ぐ必要ない」としたことで景気減速への懸念が後退し、米主要3指数は買い戻された。週初の日本株は買い先行でスタートしよう。ただ、週後半にかけては来週の日米中銀会合を控えて様子見姿勢が強まりそうだ。先週末、日経平均は約半年ぶりに終値ベースで37,000円を下回った。ただ、37,000円近辺では押し目買いが見られたほか、TOPIXは先週も週間ベースで反発と底堅く推移しており、個別銘柄の物色意欲は依然強いといえそうだ。更なる深押しへの過度な警戒は不要とみる。

〇春闘の第1回回答集計結果の発表に注目

今週は、14日の春闘第1回回答集計に注目したい。連合は6日、2025年の春闘で労働組合が要求した賃上げ率が平均6.09％と、32年ぶりの高水準だったと発表した。賃金インフレへの警戒から長期金利は上昇しているが、日銀は金融政策を緩やかに進めるとみており、賃上げ継続は日本の脱デフレを好感する動きになると考える。足元では、外部環境の影響を受けにくい内需株が優位な展開が続いているが、春闘で力強い賃上げ回答が確認できれば、消費の活性化への期待から内需株の更なる押し上げ要因となりそうだ。直近伸び悩んでいる銀行株の上昇のきっかけになるかも併せて注目したい。

〇国策に売り無し！防衛関連株に注目

先週は市場全体の弱い地合いに逆行して防衛関連銘柄が強さを見せた。今週は11日に米国とウクライナが高官会談を予定しており、注目されよう。会談で停戦に近づいたら、ウクライナ復興関連銘柄への物色が強まりそうだ。引き続き停戦まで距離があると捉えられたら、防衛関連銘柄や欧州への売上比率が高い銘柄が引き続き選好されよう。日製鋼（5631）やNEC（6701）に注目したい。

＜材料銘柄＞

• トヨタ (7203): 国内２工場３ライン10日の一直から停止、中央発條爆発事故
• セブン＆アイ (3382): クシュタールが13日午前11時に都内で会見－会長とＣＥＯらが出席
• ファストリ(9983): 「アウトパフォーム」に格上げ－ＳＭＢＣ日興
• 富士通 (6702): 英政府と郵便局巡る冤罪スキャンダル補償交渉開始で合意
• 日産 (7201): Ｓ＆Ｐが「ＢＢ」に１段階格下げ、アウトルック「ネガティブ」
• ＳＵＭＣＯ (3436): 「アウトパフォーム」に格上げ－ＳＭＢＣ日興
• 協和キリン (4151): アトピー性皮膚炎治験薬、主要評価項目を満たす
• リンナイ (5947):「買い」に格上げ、目標株価は4200円－みずほ証券
• カプコン (9697):「中立」に格下げ、目標株価は3800円－大和証券
• 日ガス (8174): 「買い」格付け再開、目標株価は2950円－ＳＢＩ証券
• エタナルＨ (3193): 通期売上高予想を下方修正
• 鴻池運輸 (9025): 「中立」に格下げ－東海東京
• 松井証 (8628): 配当予想修正
• 日駐車場開 (2353): 連 中間 営利 +27.2% 41億7000万円
• ジンズＨＤ (3046): 「アウトパフォーム」格付け再開－ＳＭＢＣ日興
• ＱＢネット (6571):「中立」に格下げ、目標株価は1050円－大和証券
• 三櫻工 (6584):「買い」に新規格付け、目標株価は890円－丸三証券
• Ｓサービス (3733): 連 １Ｑ 営利 -27.5% 18億1000万円
• アイル (3854): 連 中間 営利 +0.98% 22億6000万円
• マツオカＣ (3611): 広島銀や政投銀などが株式売り出しへ、約21億円

＜今週の予定＞

◇10日（月）

・１月の毎月勤労統計（厚労省、８：30）

・１月の国際収支（財務省、８：50）

・２月の対外・対内証券売買契約（財務省、８：50）

・２月の貸出・預金動向（日銀、８：50）

・５年物国債の入札（財務省、10：30）

・ＱＵＩＣＫ月次調査＜株式＞（11：00）

・１月の景気動向指数速報値（内閣府、14：00）

・２月の景気ウオッチャー調査（内閣府、15：00）

◇11日（火）

・閣議

・１月の家計調査（総務省、８：30）

・２月のマネーストック（日銀、８：50）

・2024年10～12月期国内総生産（ＧＤＰ）改定値（内閣府、８：50）

・２月の工作機械受注額（速報値、日本工作機械工業会、15時以降）

・１月の米雇用動態調査（ＪＯＬＴＳ、23：00）

◇12日（水）

・２月の企業物価指数（日銀、８：50）

・１～３月期法人企業景気予測調査（財務省、８：50）

・20年物国債の入札（財務省、10：30）

・秋野地銀協会長の記者会見（14：00）

・５～１月期決算＝エニーカラー

・１月期決算＝ＧＥＮＤＡ

・ポーランド中銀が政策金利を発表

・２月の米消費者物価指数（ＣＰＩ、21：30）

・２月の米財政収支（13日３：00）

◇13日（木）

・対外・対内証券売買契約（週間、財務省、８：50）

・２月の投信概況（投資信託協会、15：00）

・11～１月期決算＝タイミー

・福留全銀協会長の記者会見（15：30）

・１月のユーロ圏鉱工業生産

・２月の米卸売物価指数（ＰＰＩ、21：30）

・週間の米新規失業保険申請件数（21：30）

◇14日（金）

・閣議

・春季労使交渉（春闘）の第１回回答集計の結果発表

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・株価指数先物・オプション３月物の特別清算指数（ＳＱ）算出

・11～１月期決算＝神戸物産

・インド市場が休場

・３月の米消費者態度指数（速報値、ミシガン大学調べ）（23：00）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞