【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは、たばこのPhilip Morris International(PM)が予想を上回る決算を発表して+11.0%上昇し、生活必需品セクターが上昇。金融はJPMorgan Chase(JPM)やCitigroup(C)ら大手金融中心に上昇した。情報技術は、Nvidia(NVDA)が+3.1%と続伸し、セクターを支えた。コミュニケーション・サービスは、メディアが売られたが、Meta Platforms(META)が+1.0%でセクターは小幅高となった。一方で、朝からエネルギーが下落、構成銘柄22社すべてがマイナス引けとなった。ヘルスケアは発表した決算とガイダンスが予想を下回った、医療機器のHologic(HOLX)が-10.1%。同業のBecton Dickinson(BDX)も、今年の見通しを下方修正して-7.3%。

＜US時間外＞

AMAZON下落も出来高は低調

◇上昇銘柄◇

MPWR(半導体素子): 4Q EPS $4.09, コンセンサスの$3.98を上回る。1Q収益予想も事前予想を上回った

FARM(飲料): 2Q売上高は未達も調整後EBITDAは590万ドル、予想の347万ドルを上回った

◇下落銘柄◇

STIM(ヘルスケアサービス): 最大15％のPO発表。最大835.5万株

STEP(投資管理): 3Q EPS 44セントと前期比上昇も事前予想の45セントに届かず

＜日本株ADR＞

決算関連銘柄を中心に上下

◇上昇銘柄◇

4385(メルカリ) 2Q営業利益は70.7億円、市場予想の49.6億円を上回った

5401(日本製鉄) 3Q純利益1,187.3億円と市場予想の896.9億円を上回った。神戸製鋼との提携関係は継続も、資本関係は解消へ

◇下落銘柄◇

7731(ニコン) 3Q税引前利益108.5億円と前期比-70％、連結純利益は62.6億円の前期比-74.9％

4751(サイバーA) ベイリー・ギフォードの持ち分が8.89％から7.3％に低下

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・アルゴリズムやデータの価値、どう査定?　AI企業のM&A

・フォードCEO、トランプ関税なら「米国に新工場必要」

・洋上風力減損ラッシュ、三菱商事522億円　編集者の視点

▼日本証券新聞▼

・日産反発　鴻海続伸

・ミガロHD、連日上場来高値　3Q単独営業益2.7倍

・旭化成　　AI関連が好調　中期視点で狙い目

▼日刊工業新聞▼

・東エレク、宮城に新棟　エッチング装置など　1040億円投資

・日鉄,神鋼相互出資解消　保有株売却、連携は継続

・セーレン　車シート材など生産増強　設備投資300億円

・日本電気硝子、半導体向け　キャリアガラス増産

▼化学工業日報▼

・大日本塗料、神東にTOB　筆頭株式の住友化学　賛同

・アズビル　工場自律化AIで支援　設備管理プラットフォーム「予兆保全」へ転換対応

・東陽テクニカ　自社開発品比率5割へ　計測機器　R&D拠点活用

・東洋紡エムシー　PPE単体で繊維化　耐熱・難燃電気特性　優れた性能発揮　30年に商用生産目指す

▼日経MJ▼

・三越伊勢丹、マニラで快走　タワマン併設のモール　日本推しテナント、日常使い意識

・ジャングリア効果6.8兆円　関大名誉教授、15年で試算　人手不足の深刻化懸念

・訪日観光の最新トレンドは？　広がる一人旅、高山・岡山に関心

＜本日の相場＞

本日の日本株相場は方向感に欠ける動きとなりそうだ。対ドルでの円高などが重しとなる形で、朝方は売り優勢でスタートしよう。その後は、トランプ米大統領とUSスチールCEOの会談や今晩の米雇用統計、日米首脳会談の行方を見極めたいとの見方から、次第に様子見ムードが強まろう。最近の日本株相場では週末のトランプ米大統領の発言を反映して、翌週始めに波乱含みとなることが多い。週末イベントへの警戒感は根強いと考えられる。また、直近の米ISM非製造業景況指数の下振れや、田村日銀総裁によるタカ派発言を受け、為替が円高基調で推移している点も投資家心理の重しとなろう。イベントをきっかけに為替が一段と不安定になることも警戒される中、日経平均株価は、39,000円近辺での推移が継続しよう。

〇動き出した中小型株

半面、東証プライム売買代金（5日MA）が足元は増加基調にあるなど、個別銘柄への物色意欲は旺盛だ。企業の10-12月期決算発表が佳境を迎える中、好決算を発表した企業の同業他社を物色する動きが活況となっている。加えて、グロース250指数が昨年9月以来の水準まで上昇するなど、出遅れていた中小型株が動き出した点も見逃せない。来週は中小型株の決算発表が相次ぐが、決算発表を通過することで出遅れ修正が一段と進むかが焦点となろう。

〇「デジタル」に強みを持つ企業に注目

物色面では、ITサービスやコンテンツIP（知的財産）を手掛ける企業に注目したい。トランプ米大統領による追加関税への警戒感が高まる中、株式市場では、関税対象になりにくい業種を探る動きが活発化している。特に、NEC（6701）やSCSK（9719）、バンナムHD（7832）、コナミG（9766）は決算発表後に大幅高となった後も上値を追う動きが継続しており、投資妙味が大きいとみる。尚、昨日引け後に東エレク（8035）が決算を発表。2025年のWFE（半導体製造装置）市場見通しを2桁成長→2024年程度に引き下げたことが嫌気されよう。ただ、市場が注目する生成AI向け需要は引き続き好調との見方を示しており、中長期の成長シナリオは変わらないと考える。売りに押される場面では押し目買いで対応したい。

＜材料銘柄＞

• 東エレク (8035): ３Ｑ営業利益、市場予想上回る
  • 1040億円投じ生産棟新設へ-ＡＩ向け見込み積極投資継続
• セブン＆アイ(3382): ＭＢＯ案、シティグループやＢｏｆＡらに投融資打診-関係者
• ＮＴＴデＧ (9613): ３Ｑ営業利益、市場予想下回る
• 日鉄 (5401): ３Ｑ純利益、市場予想上回る
• 任天堂 (7974): 「ホールド」に格下げ、目標株価は１万円－China Renaissance
• 信越化 (4063):「中立プラス」に格下げ、目標株価は5200円－岩井コスモ証券
• ＬＩＮＥヤフ (4689): 通期配当予想上方修正、市場予想上回る
• 味の素 (2802): 「買い」に格上げ、目標株価は7200円－DBS Bank
• 三井住友ＴＧ (8309)：香港系ファンドのガウが「東急プラザ銀座」買収へ、1500億円超－日経
• 東応化 (4186): 24年12月期の営業利益は前期比４割増の320億円－日経
• ＳＢＩＨＤ (8473): 住宅ローン保証事業に参入、４月から
• ＴＢＳＨＤ (9401): 通期営業利益予想上方修正、市場予想下回る
• 神戸鋼 (5406): 日鉄、保有する全ての神戸鋼株を売却予定－持ち合い解消へ
• 小林薬 (4967): オアシスのフィッシャー氏、小林薬臨時総会で勝利の可能性－株主提案
• メルカリ (4385): ２Ｑ営業利益、市場予想上回る
• 花王 (4452): 通期営業利益予想、市場予想とほぼ同じ
• 住友不 (8830): ３Ｑ営業利益、市場予想上回る
• 協和キリン (4151): 通期純利益予想、市場予想下回る
• ＪＦＥＨＤ (5411): 通期純利益予想下方修正、市場予想下回る
• 東京メトロ (9023): 連 ３Ｑ 営利 +20.2% 777億1000万円
• マクドＨＤ (2702): 通期営業利益予想、市場予想下回る
• 日テレＨＤ (9404): ３Ｑ営業利益、市場予想下回る
• コスモエネ (5021): 通期配当予想上方修正、市場予想上回る
  • 180億円上限に自己株取得へ、１株330円を下限とした安定配当実施
• ブラザー工 (6448): 通期売上高予想上方修正、市場予想とほぼ同じ
• アズビル (6845): 連 ３Ｑ 営利 +15.5% 268億円
• 浜松ホト (6965): １Ｑ営業利益、市場予想下回る
• 栗田工 (6370): 連 ３Ｑ 税前 +13.9% 347億円(IFRS)
• ニコン (7731): 通期営業利益予想下方修正、市場予想下回る
• フジテック (6406): 連 3Q 営利 +27.4% 138億2000万円
  • オアシスマネジメントの株持ち分が29.4％に上昇－変更報告
• ペプチＤ (4587): タイヨウ・パシフィックの株持ち分が3.9％に低下
• サイゼリヤ (7581): 「買い」に格上げ、目標株価は6100円－大和証券
• 愛知鋼 (5482): シティインデックスイレブンスなどの株持ち分が8.9％に上昇
• ジャックス (8584): マレーシアで金融事業参入、現地企業の株式取得
• ウェルネオ(2117): 東洋精糖を完全子会社化へ、１株2080円でＴＯＢ
• カドカワ (9468): 連 ３Ｑ 営利 +18.8% 158億4000万円
  • 「アウトパフォーム」に格上げ－マッコーリー・グループ
• ゴールド (8111): 連 ３Ｑ 営利 -11.7% 169億4000万円
• ニチアス (5393): ３Ｑ営業利益111.1億円
• 長瀬産 (8012): 連 ３Ｑ 営利 +34.7% 310億円
• コニカミノ (4902): ３Ｑ売上高、市場予想下回る
• メイコー (6787): 連 ３Ｑ 営利 +75.7% 146億5000万円
• 日東紡 (3110): 連 ３Ｑ 営利 +107.1% 118億1000万円
• ＦＵＪＩ (6134): 連 ３Ｑ 営利 -7.77% 97億9000万円
• 科研薬 (4521): 連 ３Ｑ 営利 +186.5% 254億2000万円
• 東芝テック (6588): 連 ３Ｑ 営利 +24.3% 117億7000万円
• 三井倉庫Ｈ (9302): 連 ３Ｑ 営利 -11.7% 149億3000万円
• 加賀電子 (8154): 連 ３Ｑ 営利 -11.9% 180億6000万円
• ＴＯＷＡ (6315): 通期 連 業績予想修正
• イマジカＧ (6879): 「中立」に格下げ－いちよし経済研究所
• ＵＮＥＸＴ (9418): 「中立」に格下げ、目標株価は2010円－ＳＢＩ証券

＜本日の予定＞

【国内】

・閣議

・2024年12月の家計調査（総務省、８：30）

・１月上中旬の貿易統計（財務省、８：50）

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・12月の特定サービス産業動態統計（経産省、13：30）

・12月の景気動向指数（速報値、内閣府、14：00）

・消費活動指数（日銀、14：00ごろ）

・12月期決算＝ＳＵＭＣＯ

・４～12月期決算＝大成建、ディーエヌエ、エーザイ、コクサイエレ、太陽誘電、川重、ＩＨＩ、いすゞ、マツダ、ＳＵＢＡＲＵ、ＳＢＩ、三井不、菱地所、ＮＴＴ

【海外】

・インド準備銀行（中央銀行）が政策金利を発表

・１月の米雇用統計（22：30）

・ボウマンＦＲＢ理事が講演（23：25）

・２月の米消費者態度指数（ミシガン大学調べ、速報値、８日０：00）

・12月の米卸売在庫・売上高（８日０：00）

・クグラーＦＲＢ理事が講演（８日２：00）

・12月の米消費者信用残高（８日５：00）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞