【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●材料銘柄 
●今週の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：ほぼ全面安となり、セクターでは、AMZNが-4.1%、Tesla(TSLA)-3.45％で一般消費財・サービスが下落。コミュニケーション・サービスはAlphabet(GOOGL)が-3.3%でセクターの下げを主導した。情報技術はAMZNのAI投資支出のニュースにかかわらず関連半導体が下落した他、Apple(AAPL)が-2.4%。

＜US時間外＞

◇上昇銘柄◇

AVIR(バイオテクノロジー): 慢性HCV患者を対象にベムニホスブビルとルザスビルの第2相試験を完了

◇下落銘柄◇

PLRX(バイオテクノロジー): 肺線維症の第2相臨床試験の登録を一時停止

SMTC: 2026年のCopperEdge売上高の会社予想は「下限」予想の5,000万ドルを下回るとみている

＜日本株ADR＞

総じて下落

◇上昇銘柄◇

6976(太陽誘電) 3Q営業利益84億円、前期比+19.3％。通期予想も100億円に上方修正

6028(テクノプロ) 2Q営業利益80.9億円、前年同期比+22％、市場予想の77億を上回った

◇下落銘柄◇

8830(住友不) 3Q経常利益2187億円、前年同期比+5.5％も材料出尽くしとの見方

7752(リコー) エフィッシモの持ち分比率19.5％から20.9％に上昇

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・次世代EUV露光、対応加速　レーザーテックは独自光源

・「水素普及は航空機から」　Zero Avia、エンジン受注3000基

・「入門車消える」　緊迫のトランプ関税、2割値上がりの衝撃

▼日本証券新聞▼

・花王、36期連続増配へ　今期は過去最高売り上げ見込み

・サンバイオ　ストップ高　外傷性 脳損傷、出荷解除に向け前進　今後は慢性期脳梗塞も

・KADOKAWA　急騰　サイバー攻撃乗り越え好決算

▼化学工業日報▼

・田辺三菱　5100億円で売却　三菱ケミG、米ファンドに

・AGC　中計目標を下方修正　コア事業の底上げカギ

・セーレン　3年で300億円投資　メキシコ合皮新工場に22億円　国内は貼付剤増産など

・ラピダスに金融支援　半導体関連法案が閣議決定

▼日経MJ▼

・クルーズ船で日本郵船と提携　OLC、運行管理や船員採用

・PayPay、ポイント元手に　ビットコイン疑似運用　決済場所・動機増やす

・大人の下敷きに脚光　走り書き防止　丁寧な文字に

＜今週の相場＞

今週の日本株相場は底堅い展開を想定する。週末の日米首脳会談は全体として友好ムードで終了も、トランプ大統領は記者会見で貿易相手国と相互に同様の関税を課す「相互関税」の導入（10日に詳細を公表予定）を示唆した。先週末の米株安も受けて週初は売り優勢でのスタートとなりそうだ。もっとも、国内では主要企業の10-12月期決算発表が最終局面に入る。ここまでのところ全体では良好な内容となっており、週後半にかけては業績改善への期待が下値を支えるとみている。内需株や好業績銘柄を物色対象としたい。

〇主要企業の10-12月期決算はここまで堅調

今週は国内では10日に1月の景気ウォッチャー調査が、米国では現地12日に1月のCPIなどが公表される。先週は経済指標や日銀審議委員の発言などを受けて日米金利差が縮小し、為替市場ではドル安円高となる場面がみられた。今週前半はドル円の動向をみながらの相場展開になりそうだ。他方、ここまでの主要企業の決算発表は良好である。TOPIX採用（3月期決算）企業の10-12月期決算での経常利益サプライズは+39％と、過去3年及び過去10年平均を上回っている。また、セクターを問わず幅広い業種で上ブレが優勢で、全体として好調となっている。今週はリクルートHD、ソフトバンクG、ソニーGなどの大企業が決算発表予定で、全体像はやや変動する可能性があるが、概ね堅調な業績が示されるとみられ、業績改善への期待が投資家心理を支えよう。

〇内需株や好業績銘柄に注目

物色では内需株や好業績銘柄に目を向けたい。国内の景気改善期待や為替市場での対ドルでの円高進行などを受けて、日本株市場では外需株よりも内需株が選好される流れが強まってきている。業績進捗が良好な内需関連株は引き続き注目できよう。インバウンド需要好調で来期は大阪・関西万博効果なども期待されるJ.フロント（3086）、25/3期3Q決算で過去最高業績を更新した寿スピリッツ（2222）などに注目したい。他方、内需セクター以外でも高いブランド力や価格決定力、経営改革などを背景に、好業績を発表した銘柄は更なる評価が期待されよう。ITサービス好調で通期計画を上方修正したNEC（6701）に目を向けたい。

＜材料銘柄＞

• トヨタ (7203): 佐藤恒治社長を経団連副会長に起用へ－共同
• みずほＦＧ (8411): みずほ銀窓口に学生アルバイト、将来の人材確保へ大手行で初−日経
• ソフトバンクＧ (9984): オープンＡＩに400億ドル投資の見通し－ＣＮＢＣ
• セブン＆アイ (3382): スーパーとの「食」の共創に疑問符－実験店に見る課題
• 大塚ＨＤ (4578): 通期純利益予想上方修正、市場予想上回る
• 第一生命Ｈ (8750): ４月から平均約７％賃上げ－国内社員約５万2000人対象
• 日鉄 (5401): 石破首相「ＵＳスチールは米の会社であり続ける」、首脳会談受け
  • 日鉄、「巨額投資」にコメントできないと回答－共同
• 日産 (7201): 仏ルノー、日産株の売却巡り鴻海との交渉を再開－ＦＴ
  • ホンダとの統合協議、来週打ち切り決定へ－共同通信
• ブリヂストン (5108): 「中立」に新規格付け、目標株価5500円－ＳＢＩ証券
• 住友商 (8053): 「買い」に新規格付け－President Capital Management
• 日本取引所 (8697): 「中立」に格上げ、目標株価は1710円－ゴールドマン・サックス
• 三菱ケミＧ (4188): ベインに田辺三菱製薬を売却へ－約5100億円
• 東急不ＨＤ(9005):３Ｑ営業利益、市場予想上回る
• リコー (7752): エフィッシモの株持ち分が20.9％に上昇－変更報告
• ＳＧＨＬＤ (9143): ３Ｑ営業利益、市場予想上回る
  • 台湾の半導体物流の全株取得へ、取得額は９億ドル
• 横浜ゴム (5101): 「買い」に新規格付け、目標株価は4300円－ＳＢＩ証券
• 三菱地所 (8802): ３Ｑ営業利益、市場予想上回る
• 千葉銀 (8331): 連 ３Ｑ 税前 +9.86% 797億2000万円
• スクエニＨ (9684): ３Ｑ営業利益、市場予想下回る
• 東京センチ (8439): ３Ｑ純利益、市場予想上回る
• めぶきＦＧ (7167): 連 ３Ｑ 税前 +51% 703億7000万円
• 京都ＦＧ (5844): 連 ３Ｑ 税前 +5.63% 453億6000万円
• ＳＵＭＣＯ (3436): １Ｑ純利益予想15.0億円
  • 宮崎工場でのウエハー生産26年に終了－需要低迷
• 日産化 (4021): 通期営業利益予想上方修正、市場予想上回る
• シャープ (6753):通期営業利益予想上方修正、市場予想上回る
• 日清粉Ｇ (2002): 通期営業利益予想据え置き、市場予想上回る
• ＬＩＸＩＬ (5938): 通期売上高予想据え置き、市場予想上回る
• ＴＤＫ (6762):「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価2400円－水戸証券
• ＳＣＳＫ (9719): 「買い」に格上げ、目標株価は4300円－シティ
• 八十二銀 (8359):連 ３Ｑ 税前 +59.6% 443億5000万円
• ハモニック (6324): ３Ｑ営業利益、市場予想上回る
• 山口ＦＧ (8418):連 ３Ｑ 税前 +20.2% 384億7000万円
• 関西ペ (4613): 通期営業利益予想下方修正、市場予想上回る
• テクノプロ (6028): ２Ｑ営業利益、市場予想上回る
• 太陽誘電 (6976): 通期営業利益予想上方修正、市場予想上回る
• ダイワボウ (3107): 連 ３Ｑ 営利 +16.4% 220億1000万円
• 不二製油Ｇ (2607): 通期 連 業績予想修正
• ＴＳテック (7313): ３Ｑ営業利益、市場予想下回る
• 参天薬 (4536): シルチェスターの株持ち分が6.1％に上昇－変更報告
• 住友ゴム (5110): 「買い」に新規格付け、目標株価は2400円－ＳＢＩ証券
• 日ハム (2282): 通期純利益予想据え置き、市場予想下回る
• エアＷ (4088): ３Ｑ営業利益212.2億円
  • 川本産業 (3604)を完全子会社化へ、１株1200円でＴＯＢ
• コムシスＨ (1721): ３Ｑ営業利益、市場予想上回る
• ＴＯＹＯタ (5105): 「中立」に新規格付け－ＳＢＩ証券
• カルビー (2229): 「中立」に格上げ、目標株価は2770円－Phillip Secs
• ＤｅＮＡ (2432): ３Ｑ営業利益、市場予想上回る
• 北海電 (9509): 通期営業利益予想据え置き、市場予想下回る
• 五洋建 (1893): 通期営業利益予想下方修正、市場予想下回る
• エクシオＧ (1951):  通期 連 業績予想修正
• ライト工 (1926): 「買い」に格上げ－いちよし経済研究所
• メガチプス (6875): 連 ３Ｑ 営利 -55.8% 19億7000万円
  • 「中立」 に格下げ、目標株価は5700円－マッコーリー・グループ
• ホギメディ (3593): ＮＡＶなどの株持ち分が25％に上昇－変更報告
• ヱスビー (2805): 千葉銀や三井住友信託銀などがヱスビー株売り出し、約70万株

＜今週の予定＞

◇10日（月）

・2024年12月の国際収支（財務省、８：50）

・１月の貸出・預金動向（日銀、８：50）

・１月の対外・対内証券売買契約（財務省、８：50）

・ＱＵＩＣＫ月次調査＜株式＞（11：00）  

・１月の景気ウオッチャー調査（内閣府、14：00）

・４～12月期決算＝大林組、エムスリー、フジクラ、オムロン、オリックス、ソフトバンク（ＳＢ）

・12月期決算＝資生堂

・海外10～12月期決算＝マクドナルド

◇11日（火）

・建国記念の日の祝日で東京市場が休場

・マレーシア市場が休場

・パウエル米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長が米議会上院の銀行委員会で証言（12日０：00）

・ボウマンＦＲＢ理事が講演（12日５：30）

・ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁が講演（12日５：30）

・米３年物国債入札

・海外10～12月期決算＝コカ・コーラ

◇12日（水）

・閣議

・１月のマネーストック（日銀、８：50）

・10年物物価連動国債の入札（財務省、10：30）

・１月の工作機械受注額（速報値、日本工作機械工業会、15時以降）

・12月期決算＝ヤマハ発動機、シマノ

・４～12月期決算＝東レ、カバー、日本製鋼所、住友鉱、古河電、楽天銀行、リクルート、三井Ｅ＆Ｓ、マネックスＧ、ニトリＨＤ、ソフトバンクグループ（ＳＢＧ）

・タイ市場が休場

・１月の米消費者物価指数（ＣＰＩ、22：30）

・パウエルＦＲＢ議長が米議会下院の金融サービス委員会で証言（13日０：00）

・１月の米財政収支（13日４：00）

・ウォラーＦＲＢ理事が講演（13日７：05）

・米10年物国債入札

◇13日（木）

・１月の企業物価指数（日銀、８：50）

・２月のＥＳＰフォーキャスト調査（日本経済研究センター、15：00）

・12月期決算＝ＩＮＰＥＸ、住友林、ＪＴ、ネクソン、クボタ、ユニチャーム

・４～12月期決算＝大和ハウス、テルモ、ソニーＧ、名村造、日産自、ホンダ

・７～12月期決算＝パンパシＨＤ

・フィリピン中銀が政策金利発表

・10～12月期の英国内総生産（ＧＤＰ）速報値（16：00）

・週間の米新規失業保険申請件数（22：30）

・１月の米卸売物価指数（ＰＰＩ、22：30）

・米30年物国債入札

・海外11～１月期決算＝アプライドマテリアルズ（ＡＭＡＴ）、パロアルトネットワークス

◇14日（金）

・閣議

・対外・対内証券売買契約（週間、財務省、８：50）

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・５年物国債の入札（財務省、10：30）

・１月の投信概況（投資信託協会、15：00）

・株価指数オプション２月物の特別清算指数（ＳＱ）算出

・12月期決算＝アサヒ、キリンＨＤ、大塚ＨＤ、楽天グループ、荏原、アシックス

・４～12月期決算＝ＥＮＥＯＳ、日本郵政、ＳＭＣ、ダイフク、かんぽ生命、ゆうちょ銀、オリンパス、サンリオ、ＳＯＭＰＯ、ＭＳ＆ＡＤ、第一生命ＨＤ、東京海上、Ｔ＆Ｄ、キオクシア

・10～12月期のユーロ圏ＧＤＰ改定値

・１月の米小売売上高（22：30）

・１月の米輸出入物価指数（22：30）

・１月の米鉱工業生産・設備稼働率（23：15）

・12月の米企業在庫（15日０：00）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞