【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：ハイテク株が買われるなか、米国株は上昇して取引を開始。ソフトバンクGなどが立ち上げたAI投資共同事業「スターゲート」のパートナーになると伝わったマイクロソフト（+4.1%）やエヌビディア（+4.4%）が買われた。また、四半期ベースの会員数の伸びが過去最大となったネットフリックス（+9.7%）も高い。取引開始後は、長期金利が上昇する中、ホームデポ（-2.0%）など住宅関連株が軟調で、NYダウは伸び悩む展開となった。ドル高が影響し、2025年の通期見通しが市場予想を下回ったジョンソン・エンド・ジョンソン（-1.9%）などヘルスケア・セクターも軟調。もっともその後は、再び堅調な動きとなり、S&P500は一時ザラ場高値を更新した。市場予想を下回る決算を発表したが、「ガスタービンの受注が好調」と伝わったGEベルノバ（+2.7%）など電力インフラ株が高い。最終的に主要3指数は上昇して引けた。

＜US時間外＞

◇上昇銘柄◇

IVA(バイオテクノロジー): 代謝機能障害関連脂肪肝炎（MASH）および医療ニーズが著しく満たされていないその他の疾患の治療のための経口低分子療法の研究は一次有効性エンドポイントを達成し、ラニフィブラノール群とラニフィブラノール群の両方でHbA1cレベルの大幅な低下を実証

BETR(住宅金融): 2500万ドル規模の自社株買いを発表

◇下落銘柄◇

ASTS(無線通信): 4億ドルのPO発表

LAKE(衣料・装身具): 最大で発行済み株式の15％相当（111万株）の公募増資の実施へ

＜日本株ADR＞

高安まちまち

◇上昇銘柄◇

9984(ソフトバンク) Open AI, Oracleとの3社連合で78兆円のAI投資を材料にADRでも堅調に推移

3405(クラレ) 子会社のクラレクラフレックス社を吸収合併

◇下落銘柄◇

7259(アイシン) 予定数の5100万株の自社株買いが20日で完了と報告

1963(日揮) 炭素回収産業の米国での成長懸念、2024年の新規投資は前年の1/3以下

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・個人情報守る「クリーンルーム」　KDDI、匿名化など3段階

・日産が北九州に電池工場　LFP生産、軽EV「コスト3割減へ」

・電力需要、AI関連で上振れ拡大　東京や北海道で顕著に

▼日本証券新聞▼

・AI連銘柄　トランプ旋風　ソフトバンク、古河電、ディスコ

・「宇宙×防衛」で宇宙ベンチャーに見直しの目　上場来安値圏から一斉浮上

・ブロンコB、大幅高　増収増益＆増配見通し

▼日刊工業新聞▼

・HIOKIが抵抗計　通信機能を改善　EVメンテ効率向上

・東鉄工業、ホームドア拡大　バリアフリー化需要増　独自の履工板　作業効率向上

・幸楽苑、2工場増強　10億円投じ生産設備刷新

▼化学工業日報▼

・住友化学、CNT参入　多層・長尺品　愛媛に設備

・フェノール能力削減　三菱ケミG　内需見合いに最適化

・AGCエスアイテック　中空シリカ 事業化急ぐ　今年、設備投資判断も

＜本日の相場＞

本日の日本株相場は小幅高を想定する。昨晩の米国株市場は、主要3指数が揃って上昇。ソフトバンクグループなどが今後4年間で米国内のデータセンターなどAI関連のインフラ整備に5,000億ドルを投資すると発表し、ハイテク株を中心に上昇した。本日の日本株は、昨晩の米国株高や為替の円安を受けて小幅高でのスタートとなろう。もっとも、上述のAI関連投資は昨日のマーケットに一定程度反映されているほか、日経平均株価は昨年秋以降のレンジの上限に接近しており、戻り待ちの売りが上値を抑えそうだ。

〇決算発表がスタート

本日から3月期決算企業の10-12月期の決算発表がスタートすることで、相場の焦点は次第に「森よりも木」にシフトしていこう。決算発表の前半戦のピークは今月31日となっており、前半戦では半導体関連などのハイテク株の決算が数多く予定されている。足元ではAI向けの需要拡大期待から半導体関連の見直しが進んでおり、企業側の先行きの見通しに注目が集まりそうだ。なお、本日はディスコとニデックが決算発表を予定している。ディスコでは、好調な生成AI向けと低調なパワー半導体向けの先行き、ニデックでは、データセンター向けの動向に関心が集まろう。

〇低PBR是正要請のアップデート

東証の「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する開示企業一覧表の見直しが実施された。積極的に取り組む企業を支援するために、①アップデート日付の明示、②機関投資家からコンタクトを希望する企業の明示、③「検討中」の状況説明と掲載期間の設定、の3点が今月から追加された。②に関しては、企業側から「対話相手が見つからない」、投資家側から「積極的に対話を希望する企業を見分けることが難しい」などといった声があがっていたことから、対話の促進が期待されよう。プライム市場では、164社が投資家からのより活発なコンタクトを希望しており、その内訳は、時価総額1,000億円未満の企業が約6割を占めている。資本効率改善に向けた取り組みは大企業が先行していたが、投資家との対話が中小企業にまで広がることで、日本企業全体に対する評価の底上げに繋がろう。

＜材料銘柄＞

• みずほＦＧ (8411): ４年後に純利益１兆円達成目指す－木原社長
• 東京海上Ｈ (8766): 「オーバーウエート」に格上げ－ＪＰモルガン
• サンリオ (8136): 「アウトパフォーム」に格上げ－ＳＭＢＣ日興
• 富士電 (6504): 「中立」に格下げ、目標株価は9000円－ゴールドマン・サックス
• 郵船 (9101): フーシ派、日本郵船のチャーター船乗組員を解放－23年に紅海で拿捕
• 王子ＨＬＤ (3861): シティインデックスイレブンスなどが株を保有－大量報告
• 神戸物産 (3038): 12月売上高 + 8.8%
• セガサミＨ (6460)：映画「ソニック」第４作、27年３月19日に全米公開予定
• 日空ビル (9706): 羽田空港国内線の施設利用料450円に引き上げ、４月から
• ＵＮＥＸＴ (9418):「中立プラス」に格下げ－岩井コスモ証券
• ハイデイ日 (7611): 配当予想修正
  • 20億円上限に自己株取得
• クレハ (4023): 中国、日本とインド製オルトジクロロベンゼンで反ダンピング関税継続
• インフォＭ (2492): 通期 連 業績予想修正

＜本日の予定＞

【国内】

・日銀政策委・金融政策決定会合（24日まで）

・対外・対内証券売買契約（週間、財務省、８：50）

・１月の主要銀行貸出動向アンケート調査（日銀、８：50）

・2024年12月の貿易統計（財務省、８：50）

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・12月の首都圏マンション販売（不動産経済研究所、14：00）

・12月の全国スーパー売上高（日本チェーンストア協会、14：00）

・実質輸出入の動向（日銀、14：00ごろ）

・11月の月例経済報告

・4～12月期決算＝ディスコ、ニデック

【海外】

・台湾市場が休場

・10～12月期の韓国国内総生産（ＧＤＰ）

・米新規失業保険申請件数（週間、22：30）

・米エネルギー省の石油在庫統計（週間、24日２：00）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞