【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは、前日上昇した半導体関連が反落して情報技術が下落。Nvidia(NVDA)-6.2%、Broadcom (AVGO)-3.3%、SOX指数は-1.84%。一般消費財・サービスは、証券会社の投資判断引き下げを受けたTesla(TSLA)が-4.1%、Amazon.com(AMZN)-2.4%。コミュニケーション・サービスは、Meta Platforms (META)-2.0%、Alphabet(GOOGL)-0.7%。一方で、エネルギーは朝からの上昇を維持して終了。ヘルスケアは、鳥インフルエンザで国内初の死亡者が出たことを受けて、ワクチンを製造するModerna(MRNA)が+11.7%と急伸、医療サービスのHCA Healthcare(HCA)も+3.8%でセクターはプラス引けとなった。

＜US時間外＞

◇上昇銘柄◇

SANA(バイオテクノロジー): 免疫抑制剤を使わない膵島細胞移植による1型糖尿病研究で良好な臨床結果を発表、株価は+300％オーバー

SLDB(バイオテクノロジー): フリードライヒ運動失調症の神経症状と心臓症状の両方を治療する業界初の二重投与経路遺伝子治療のFDA IND承認を発表

◇下落銘柄◇

RELL(半導体製造): 2Q赤字縮小も、時間外では売られる

SLP(ソフトウェア): 1Q利益はコスト上昇で縮小

＜日本株ADR＞

◇上昇銘柄◇

7453(良品計画) 野村証が目標株価を4000円に上げ（前回：3400円）

◇下落銘柄◇

6370(栗田工) シティ証が新規でカバレッジ開始、目標株価7000円

6753(シャープ) 子会社が、半導体レーザー照射の害虫駆除システム開発段階

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・幻のヤマダ「年利18%」預金　告知前URL、SNS拡散し撤回

・NVIDIAの「ブラックウェル」　歩留まりは推定50%未満

・ソニー・ホンダ「AFEELA 1」、1400万円から　成否握る3要素

▼日本証券新聞▼

・年明けもAI　鴻海好決算、CESなど　期待高まる　半導体関連再評価の局面へ

・バイク王、利益面を上方修正　通期で黒字転換見込み

・ダイセキ　業績・配当予想を増配　リサイクル燃料の出荷好調

▼日刊工業新聞▼

・京セラ、新型電子ミラー　来年量産　後方視認性向上

・ホシザキ、米事業買収　製氷,冷蔵機器の直販強化

・圧電MEMS市場拡大　ファウンドリー、投資加速　工場改修,事業譲受で攻勢

▼化学工業日報▼

・東ソー　塩ビ 中国で抜本改革　次期中計に具体策　貿易型から地産地消型へ

・日本酸素HD　米欧日アで業務標準化加速　OE専任部隊設置　バルクガス事業から展開

・第一工業製薬　半導体関連材料で攻勢　光硬化樹脂材　四日市、さらに増産　有機アルカリ　グループ設備整備

▼日経MJ▼

・推し活女性、資産運用に目覚める　可処分所得少なく危機感増す

・ファンクラブ「チケット目的」7割　「価格高すぎ」「諸手数料」不満も　公式リセール、賛成8割

・0・0クリーム　罪悪感ゼロ　減塩スプーンの宮下教授、製造機を開発　正月太りで…待ち遠しい実用化

＜本日の相場＞

本日の日本株相場は反落となりそうだ。昨夜の米国株は、この日発表の経済指標が市場予想を上回る強い内容となったことで金利が上昇、ハイテク株中心に下落した。日本市場も昨日活況だった半導体関連には利益確定売りが先行しよう。もっとも、日経平均は年明け大幅安スタートから切り返しをみせたことで、売り一巡後は押し目を拾う動きが期待できそうだ。売買代金も5兆円弱と増加してきた。4万円近辺で投資家センチメントは良好とみられ、ハイテク株が一服したとしても、足元休憩中の消費関連などに物色が向かいそうだ。

〇週内はハイテク株に材料豊富

久々の”半導体祭り”となったが、マイクロソフト（MSFT）の巨額AI投資の報道やラスベガスで開催されているCESで、エヌビディアとトヨタの協業が発表（日本時間7日昼）されたことが材料視されたようだ。後場の半導体関連が軒並み前引けよりも上昇幅を縮小したことから、市場が期待していた内容かは微妙なところだが、それでも引けまで強調地合いをキープしたことは評価できよう。CESでは9日（現地）にAI政策と国家競争力などをテーマにしたシンポジウムが開かれる。MSFTやメタ、オープンAIなどの企業に加え、政府関係社が登壇する予定であり、週内は期待感が持続しよう。

〇タレント揃いの米AI関連は日本株の追い風に

エヌビディアは4営業日ぶりに反落したものの、11/21の高値を朝方に更新するなど相変わらず人気の高さをみせている。また、12月に入って動意づいてきたのが通信用半導体大手のブロードコムで、強気の業績見通しが好感されている。一方、これまでAI関連ではエヌビディアのGPUなどハード関連に関心が向かっていたが、ソフト関連にも注目が集まっている。パランティア・テクノロジズやセールスフォースなどソフトウェアにAIを実装することで収益化につなげている企業が物色されている。加えて、アルファベットが量子コンピューターで巻き返しと、米国のAI関連はタレントが揃っており、2025年も注目テーマとなりそうだ。日本の半導体関連でのAI業績貢献度はまだ限定的であるが、米ハイテク株物色の流れが追い風となることに変わりはないとみている。

＜材料銘柄＞

• トヨタ (7203): 「中立」に新規格付け、目標株価は3140円－BNPP Exane
• 三菱商 (8058): 「中立」に格下げ－マッコーリー・グループ
• ホンダ (7267): 新型ＥＶのプロトタイプ発表－ルネサスと高性能半導体開発へ
• ルネサス (6723): 最大数百人を国内外で削減へ、全従業員の５％未満－日経
• パナソニック (6752): 35年までにＡＩ関連売り上げ比率を30％に拡大へ
• 大和ハウス (1925): 「中立」に格下げ、目標株価は5400円－ＳＭＢＣ日興
• オリンパス (7733): ブラックロックＪなどの株持ち分が7.3％に上昇－変更報告
• 三菱地所 (8802): ブラックロックＪなどの株持ち分が8.5％に低下－変更報告
• 塩野義薬 (4507): ブラックロックＪなどの株持ち分が7.2％に上昇－変更報告
• 大東建 (1878): ブラックロックＪなどの株持ち分が7.4％に上昇－変更報告
  • １２月建設事業受注高+11.8％
• 安川電 (6506): 「イコール・ウエート」に格上げ－モルガンＳ
• オムロン (6645): 「アンダーウエート」に格下げ－モルガンＳ
• イビデン (4062): 「中立」に格下げ、目標株価は5500円－岡三証券
• めぶきＦＧ (7167): 「オーバーウエート」に格上げ－ＪＰモルガン
• 東建物 (8804): 「中立」に格下げ、目標株価は3200円－ＳＭＢＣ日興
• ＳＵＭＣＯ (3436): ブラックロックＪなど株を5.3％保有－大量報告
• 三井住友建 (1821): 南青山不動産などの株持ち分が26％に上昇－変更報告
• 三井松島Ｈ (1518): シティインデックスイレブンスなどの株持ち分が上昇
• 住友ゴム (5110): シルチェスターの株持ち分が11.4％に低下－変更報告
• トリケミ研 (4369): 「買い」に新規格付け－みずほ証券
• アークランズ (9842): 連 3Q 営利 +4.06% 127億円
• ニトリＨＤ (9843):１２月既存店売上高+5％
• 良品計画 (7453):12月直営既存店売上高 + 15.3%
• マクドＨＤ (2702):12月既存店売上高 -0.4%
• ＡＢＣマト (2670):１２月既存店売上高+10.9％
• セリア (2782):１２月既存店売上高+2.1％
• アダストリ (2685):１２月既存店売上高+1.4％
• ジンズＨＤ (3046):１２月既存店売上高+24.4％
• Ｕアローズ (7606):１２月小売＋ネット通販既存店売上高+17.2％
• キッセイ (4547)：ホスタマチニブ、台田薬品（台湾）へ技術導出契約締結
• サンバイオ (4592)：SB623、局所脳虚血ラットの大脳皮質興奮性改善で論文
• 丹青社 (9743):三井住友銀行などが株式を売り出しへ

＜本日の予定＞

【国内】

・１月の日銀当座預金増減要因見込み（８：50）

・2024年12月の消費動向調査（内閣府、14：00）

・需給ギャップと潜在成長率（日銀、14：00）

・９～11月期決算＝サイゼリヤ

【海外】

・11月の豪消費者物価指数（ＣＰＩ、９：30）

・12月のオートマチック・データ・プロセッシング（ＡＤＰ）全米雇用リポート（22：15）

・米新規失業保険申請件数（週間、22：30）

・ウォラー米連邦準備理事会（ＦＲＢ）理事が講演（22：30）

・米エネルギー省の石油在庫統計（週間、９日０：30）

・11月の米消費者信用残高（９日５：00）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞