【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは、Meta Platforms(META)+4.2%、Alphabet(GOOGL)+2.7%でコミュニケーション・サービスが上昇。情報技術は半導体関連が朝から上昇。Micron Technology(MU)+10.5%、NVDA+3.4%、SOX指数は+2.84%で11月以来の高値となった。フォックスコンの好決算の後で、ラスベガスで行われるCESでNVDAのCEOによる基調講演が注目されている。素材はSteel Dynamics(STLD)+4.9%、Nucor (NUE)+4.5%と鉄鋼が上昇。一方で、公益と不動産が朝から軟調となった。

＜US時間外＞

時間外での出来高減少

◇上昇銘柄◇

NARI(医療装置): ストライカーが同社を1株当たり80ドルの現金、株式価値で約49億ドルで買収することに合意したことを確認した

ENVX(電子部品): マレーシアのFab2にある大量生産(HVM) ラインの現場受け入れテスト (SAT) が無事完了したことを発表

◇下落銘柄◇

SLRN(特殊・ジェネリック医薬品): 甲状腺眼疾患の治療に向けた最新の第 2 相データを提供

DNLI(バイオテクノロジー): 筋萎縮性側索硬化症(ALS) の研究では、主要評価項目が達成されませんでした

＜日本株ADR＞

◇上昇銘柄◇

5020(ENEOS) 12月の自社株買付 1468万株、市場流動性の7％相当

6976(太陽誘電) 11月の日本から輸出において、レジスト・コンデンサー・ウエハーが揃ってプラス成長

◇下落銘柄◇

7453(良品計画) 初の病院内店舗を聖マリアンナ医科大学病院に出店

2579(コカJP) 620,100@2485.5円にてブロックトレードあり

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・JX金属、上場へ半導体材料に軸足　先端パッケージも

・米政権、水素支援の要件緩和　最終規則で原発活用容認

・BMW、チップレット10社連合　ロボタク長時間稼働に対応

▼日本証券新聞▼

・東京都競馬　「SPAT4」関連の収益改善　減益予想から一転、増益着地か

・AI関連　スタートダッシュ　古河電工が昨年来高値

・建物の“生涯CO2”　政府が算出義務化を検討　環境情報開示の流れも追い風

▼日刊工業新聞▼

・GSユアサが100億円　車用鉛電池BCP再構築　複数拠点で主力生産

・航空電子　データ伝送円滑化　光ケーブル車載向け提供

・東レ、滋賀で量産　560億円投資29年度稼働　水電解装置向けHC電解質膜

▼化学工業日報▼

・旭化成、欧州で合皮生産へ　PVC系　車内装材向け

・ABS樹脂　重点領域定め収益強化　東レ、透明タイプなど　コスト削減も徹底

・東南アで分解炉停止　JGサミットなど相次ぎ

＜本日の相場＞

本日の日本株相場は、堅調な展開となりそうだ。昨晩の米国株は関税を巡る一部報道に対する「トランプ砲」を受けて不安定な動きとなる場面があったが、結果的にはナスダックをはじめ、テクノロジー株が買い優勢となった。今後も同様の動きが相場の短期的なかく乱要因となる可能性はあるが、今回の「トランプ相場2.0」では前回の教訓を活かし、冷静に対応したい。

〇2025年は株式市場の「新陳代謝」加速に期待

2025年の日本株相場を占う上で、「新陳代謝」が重要なキーワードになると考えられる。具体的には、①企業、②株式市場、③国内個人投資家の「新陳代謝」に注目したい。①では、日本企業が余剰資金を依然として豊富に抱えるなか、2025年は有望事業の買収や不採算部門の売却など、事業ポートフォリオの「新陳代謝」が加速しよう。それに伴い、稼ぐ力を一段と高める企業が評価を高めることになりそうだ。②では、TOPIXの見直しがカギを握ろう。2025年1月末にはTOPIXの再編に伴う第一段階の見直しが完了し、 構成銘柄数は約1,700社となる。その後、2028年7月を目途とする第二段階の見直しによって、構成銘柄数は約1,200社まで減少する見通し。そもそもTOPIXは採用企業数が多過ぎるという点が海外投資家のネックとなっていたが、市場全体の「新陳代謝」が進めば、グローバル投資家の中でTOPIXの評価が一段と高まるきっかけにもつながろう。③では、2024年に少額投資非課税制度（NISA）が拡充されたことが追い風となり、NISA口座数は2,400万口座を上回り、国民の約5人に1人が投資に踏み出そうとしている（2024年6月末時点）。2024年は「オルカン」や高配当利回り株を組み入れた投信が人気を博するなど、分かりやすい金融商品に新しいお金が流れ込んでいる。この様な動きは、日本株相場の需給面においてポジティブに働きそうだ。

〇次世代原発関連株に注目

物色面では、世界的に関心が高まる次世代小型モジュール炉（SMR）関連企業に注目したい。SMRについては、米大手IT企業がデータセンターでの電力不足に向けて開発を支援するほか、トランプ次期政権による規制緩和も期待される。日本でも中長期的に、日立や三菱重工をはじめ、日本製鋼所など関連銘柄に物色が広がることになりそうだ。

＜材料銘柄＞

• ＭＵＦＧ (8306): 三菱モルガン、オンライントレードなどで障害－一時復旧後に再発
• 富士通 (6702): パロマ・リームＨが富士通ゼネ(6755)にＴＯＢ実施へ、総額約2500億円
• 日本製鉄 (5401): ＵＳスチール買収巡り提訴－バイデン大統領が「不当介入」
• ＳＢＩ (8473): 独フィンテック企業ソラリスの過半数株取得に合意－関係者
• 電通Ｇ (4324):「中立」格付け再開－東海東京
• ＤＩＣ (4631): 太陽ＨＤが経営統合検討、ＪＩＰが協力の可能性も－関係者
• 太陽ＨＤ (4626): 「イコール・ウエート」に格下げ－モルガンＳ
• アズワン (7476): りそな銀と三菱ＵＦＪ銀が保有株を売り出し
• 三越伊勢丹 (3099): 12月百貨店売上高+5.4％
• Ｊフロント (3086): 12月百貨店売上高+7.5％
• 高島屋 (8233): 12月既存店売上高+8.1％
• 松屋 (8237): 12月銀座店、浅草店合計売上高+6.5％
• サイバーＡ (4751):「買い」に格上げ、目標株価は1330円－ジェフリーズ
• ダイセキ (9793): 通期営業利益予想上方修正、市場予想とほぼ同じ
• ダイセキ環 (1712): 連 ３Ｑ 営利 -34% 16億7000万円
• ワークマン (7564): 12月既存店売上高+11.6％－前年同期-15.4％
• 薬のアオキ (3549): 12月既存店売上高+7％
• ネクステジ (3186): 連 通期 営利 -19.5% 129億4000万円
• Ｂガレージ (3180):「中立」に格下げ－いちよし経済研究所
• エクセディ (7278): シティインデックスイレブンスなどの株持ち分が低下

＜本日の予定＞

【国内】

・閣議

・2024年12月のマネタリーベース（日銀、８：50）

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・10年物利付国債の入札（財務省、10：30）

・12月の財政資金対民間収支（財務省、15：00）

・経済３団体の新年祝賀会

【海外】

・12月のユーロ圏消費者物価指数（ＨＩＣＰ、速報値）

・11月のユーロ圏失業率

・11月の米貿易収支（22：30）

・12月の米サプライマネジメント協会（ＩＳＭ）サービス業景況感指数（８日０：00）

・11月の米雇用動態調査（ＪＯＬＴＳ、８日０：00）

・テクノロジー見本市「ＣＥＳ」（米ラスベガス、10日まで）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞