【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●今週の相場
●材料銘柄 
●今週の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは、Tesla(TSLA)が+3.1%、Amazon.com(AMZN)+2.4%と一般消費財・サービスの上昇を主導した。クルーズ客船もRoyal Caribbean Cruises(RCL)+3.7%、Carnival(CCL)+3.2%、Norwegian Cruise Line(NCLH)+2.8%と揃って上昇。情報技術は、Intel(INTC)が買収標的になっているとの報道を受けて+9.3%上昇、Nvidia(NVDA)+3.1%、Broadcom((AVGO)+3.5%でSOX指数は+2.84%。コミュニケーション・サービスも、前日売られたAlphabet(GOOGL)が+1.6%、Netflix(NFLX)+1.9%。一方で、ヘルスケアは製薬のEli Lilly(LLY)-4.2%、Merck(MRK)-2.8%で、セクターは小幅安となった。

＜US時間外＞

◇上昇銘柄◇

CORZ(通信機器): ニーダムはコア・サイエンティフィックの買いを再確認、目標価格を18ドルに維持

TPG(投資管理): 140億ドルの訴訟の却下を勝ち取る

◇下落銘柄◇

WBA(食品・薬局): 司法省、違法なオピオイド処方の疑いでウォルグリーン社を訴訟

＜日本株ADR＞

総じて堅調

◇上昇銘柄◇

5020(ENEOS) 100％出資のJX金属が来月にも東証IPOを計画と報道、3100億レベル

6976(太陽誘電) 東海東京証が目標株価を1600円に下げ（前回：1950円）

◇下落銘柄◇

7259(アイシン) 蒲郡工場を27年3月で閉鎖、従業員は他拠点に配置転換

7951(ヤマハ) 岡三証が目標株価を1100円に下げ（前回：1217円）

＜今週の相場＞

今週の日本株相場は波乱含みの展開となりそうだ。20日には米国でトランプ新政権が発足する。関税政策など、トランプ氏の発言で市場が身構える場面が増えそうだ。週末に日銀会合（23-24日）を控えていることも、投資家の慎重姿勢に繋がりそうだ。ただし、日本株市場のバリュエーションに割高感はなく、深押しはないだろう。好業績銘柄を物色対象としたい。

〇トランプ新政権の動向や日銀会合が焦点に

今週の焦点はトランプ新政権の動向と日銀会合となろう。前者については関税政策などで強硬なスタンスを表明する可能性が高く、相場の波乱要因として警戒されそうだ。特に大統領就任式が行われる20日は米国株市場が休場となっており、日本株市場が一足早く消化することとなる。保護主義的な発言が相次ぐ形となれば、投資家心理の重しとなることから、株式市場も不安定な動きを余儀なくされそうだ。後者については、賃上げに対する期待などから、市場では利上げ観測が高まっている。ただし、1月利上げを織り込む形で、直近の日経平均株価は調整含みで推移しており、予想PERも15.5倍（17日現在）と割高感には乏しい。相場の深押しには繋がらないとみており、実際に利上げが行われた場合は、徐々にあく抜け感が広がりそうだ。

〇好業績銘柄に注目

日米のイベント通過後は、主要企業の決算発表シーズンに突入していくことから、投資家の関心は次第に個別企業の業績動向へと移ろう。足元の日経平均株価が調整含みだが、採用銘柄の「稼ぐ力」の指標でもある予想EPSは高水準で推移している。イベント通過と共に好業績銘柄を見直す動きが強まるとみており、日立（6501）やサンリオ（8136）、三菱重（7011）、ソニーG（6758）に注目したい。そのほか、土曜日には日経が半導体製造装置大手であるディスコ（6146）の業績観測報道を報じた。営業利益1,100億円強と、QC（1,191億円）とほぼ同水準だが、市場が注目するAI向け加工装置が好調である点などが改めて評価されるか、動向を見極めたい。

＜材料銘柄＞

• ソニーＧ (6758): 冬季賞与廃止、1.5万人対象で月給と夏季に振り分け－日経
• 任天堂 (7974): 「イコール・ウエート」に格下げ－モルガンＳ
• ディスコ (6146): 24年４－12月期の営業利益が前年同期比５割増－日経
• 大和ハウス (1925): 大卒初任給を４割増の35万円前後に引き上げ－日経
• 日本酸素Ｈ (4091): 「中立」に新規格付け、目標株価は4390円－ＳＭＢＣ日興
• 日産 (7201): 人員削減は国内従業員も対象、役員体制縮小へ－共同通信
• ＩＨＩ (7013): 「アウトパフォーム」に新規格付け－マッコーリー
• キオクシア (285A): 「イコールウエート」に新規格付け－モルガンＳ
• 住友ゴム (5110): 「買い」に格上げ、目標株価は2100円－シティ
• エアＷ (4088): 「アウトパフォーム」に新規格付け－ＳＭＢＣ日興
• フジメＨＤ (4676): 日本生命がフジテレビでＣＭを差し控え、中居氏騒動受け－明治安田も
  • フジＴＶスポンサー離れ拡大、第一生命やトヨタも
• トライアル (141A): 「アウトパフォーム」に新規格付け－大和証券
• ＡＺ丸和Ｈ (9090): 「ポジティブ」格付け再開－ストーム・リサーチ
• 松風 (7979): 「買い」に新規格付け、目標株価は3300円－みずほ証券
• ｅレックス (9517): 光通信などの持ち分が17.3％に上昇－変更報告
• トランザク (7818): 通期 連 業績予想修正
• イオンファ (4343): 「中立」に格下げ－いちよし経済研究所
• アティエン (4634): 有価証券５銘柄譲渡、売却益42億円－34億円想定していた
• 平和堂 (8276): 「中立プラス」に新規格付け－岩井コスモ証券

＜今週の予定＞

◇20日（月）

・ＱＵＩＣＫ月次調査＜外為＞（８：00）

・ＱＵＩＣＫ短観（８：30）

・2024年11月の機械受注（内閣府、８：50）

・11月の鉱工業生産確報値（経産省、13：30）

・11月の第３次産業活動指数（経産省、13：30）

・12月の主要コンビニエンスストア売上高（日本フランチャイズチェーン協会、14：00）

・１月の中国最優遇貸出金利（ＬＰＲ、10：00）

・キング牧師誕生日の祝日で米市場が休場

・トランプ氏の米大統領就任式

◇21日（火）

・閣議

・40年物利付国債の入札（財務省、10：30）

・12月の食品スーパー売上高（日本スーパーマーケット協会など、13：00）

・海外2024年10～12月期決算＝ネットフリックス

◇22日（水）

・4～12月期決算＝光世

・マレーシア中銀が政策金利発表

・12月の米景気先行指標総合指数（23日０：00）

・米20年物国債入札

・海外10～12月期決算＝ジョンソン・エンド・ジョンソン（Ｊ＆Ｊ）、プロクター・アンド・ギャンブル（Ｐ＆Ｇ）

◇23日（木）

・対外・対内証券売買契約（週間、財務省、８：50）

・12月の貿易統計（財務省、８：50）

・１月の主要銀行貸出動向アンケート調査（日銀、８：50）

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）　

・12月の首都圏マンション販売（不動産経済研究所、14：00）

・実質輸出入の動向（日銀、14：00ごろ）

・12月の全国スーパー売上高（日本チェーンストア協会、14：00）

・11月の月例経済報告

・4～12月期決算＝ディスコ、ニデック

・台湾市場が休場

・10～12月期の韓国国内総生産（ＧＤＰ）

・週間の米新規失業保険申請件数（22：30）

◇24日（金）

・通常国会召集

・閣議

・12月の全国消費者物価指数（ＣＰＩ、総務省、８：30）

・日銀金融政策決定会合の結果発表

・１月の「経済・物価情勢の展望（展望リポート）」（日銀）

・日本経済新聞社景気討論会（都内、13：30）

・12月の全国百貨店売上高（日本百貨店協会、14：30）

・日銀の植田和男総裁が記者会見（15：30）

・台湾市場が休場

・10～12月期の台湾ＧＤＰ

・12月の仏購買担当者景気指数（ＰＭＩ、速報値）

・12月の独ＰＭＩ（速報値）

・12月のユーロ圏ＰＭＩ（速報値）

・12月の英ＰＭＩ（速報値）

・１月の米ＰＭＩ（速報値、Ｓ＆Ｐグローバル調べ）（23：45）

・12月の米中古住宅販売件数（25日０：00）

・１月の米消費者態度指数（ミシガン大学調べ、確報値、25日０：00）

・海外10～12月期決算＝アメリカン・エキスプレス、ベライゾン・コミュニケーションズ

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞