【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは、朝から公益が上昇。金融は決算発表シーズン皮切りを前に地銀や保険など幅広く買いが入った。素材は証券会社が投資判断を2段階引き上げて「買い」としたCelanese(CE)が+5.4%、同様に投資判断引き上げを受けたEastman Chemical(EMN)+3.2+%。資本財・サービスは同業のH&E Equipment Services(HEES)買収で合意した、設備レンタルのUnited Rentals(URI)が+5.9%。一方で、コミュニケーション・サービスは、Meta Platforms(META)が、成績不振の下位5%の従業員を削減する計画を社内で明らかにしたニュースをきっかけに下げを拡大し、-2.3%。ヘルスケアは医療機器が買われた一方で、10-12月期売上高見通しを下方修正した、製薬大手のEli Lilly(LLY)が-6.6%と大幅安、ヘルスケサービスのCharles River Laboratories(CRL)も失望的な売上見通しを発表して-6.3%となった。　

＜US時間外＞

◇上昇銘柄◇

MASS(): 4Q決算において売上高が5800万ドルと、AN予想を上回る予想で株価上昇

AVDL(): 取締役が自己で3万株を取得と公表

◇下落銘柄◇

VCEL(生命科学・診断): 25年度通期予想を引き下げ

LASR(電気部品): 4Q暫定収益が4600万ドル－4800万ドルの会社よそうが、市場予想の5200万ドルを下回った

＜日本株ADR＞

堅調に推移した銘柄が目立つ

◇上昇銘柄◇

7453(良品計画) 先週末に通期営業利益を引き上げ、堅調継続。昨日引け後には帰属利益が53％に達した報道も

9501(東電力HD) 昨日の日本市場では52週安値となる419.8円を記録

◇下落銘柄◇

5020(ENEOS) 12月の自社株買付を公表。買付株数は1468万株で期間内市場流動性の7％に相当

6273(SMC) ﾓﾙｶﾞﾝ・ｽﾀﾝﾚｰが「売り」に格下げ、目標株価は55000円（前回：71000円）

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・KDDIなど、AIドローン使う防災コンビニ　石川県で実証

・環境設計「3R」、クレーンゲームも必須に　バンダイナムコ

・フジクラ、4割軽いEV急速充電ケーブル　全固体電池見据え

▼日本証券新聞▼

・コスモス薬品　“合わせ技”で逆行高　好決算＆指数ウエート増

・良品計画、昨年来高値　業績・配当予想を増額＆再エネ事業始動

・セイヒョー、上方修正　残暑と値上げが追い風

▼日刊工業新聞▼

・環境債、前年割れ濃厚　昨年国内　関連商品も減少傾向

・SDV商機　フォスター電が100億円　車載向け音響研究加速

・旭ダイヤモンド工業、東京精密　半導体ブレード合弁　2027年度中に量産を開始

▼化学工業日報▼

・三菱ガス化学　見る角度で色調変化　構造色フィルム開発

・軟包材に水性フレキソ　TOPPAN、国内普及　無溶剤ラミとセット

・東レエンジ　LiB正極材再生　劣化NCM 直接原料に　融剤用い再結晶化

▼日経MJ▼

・加湿器、スチームファン式拡大　雑菌飛散リスク減、シェア4割

・中国出店「中間層に魅力」　ユナイテッドアローズ社長　松崎　善則氏　「悲観していない」生産は分散

・粗いいの！オールドコンデジ　懐かし画質　色も形もカワイイ　人気で値上がり、メルカリ出品増

＜本日の相場＞

本日の日本株相場は、戻りを試す展開となりそうだ。昨晩はトランプ氏が大統領就任初日に「外国歳入庁」を創設すると表明したことで、市場はやや不安定になる場面があったものの、12月の生産者物価指数（PPI）の伸びが予想以上に鈍化したことは安心感につながった。他方、今週から米国では決算発表が徐々に本格化する。S&P500採用企業の24年10-12月期EPS（1株当たり利益）は前年同期比9.6％増となり、直前四半期（同9.1％増）から伸びが加速する見通し。市場の関心がマクロ面からミクロ面へ移るなか、米企業の良好な決算が確認されれば、日本株相場も落ち着きを取り戻そう。

〇市場は日銀の1月利上げを織り込み済み？

来週23-24日に日銀の金融政策決定会合を控えるなか、市場では1月の利上げに思惑がくすぶっている。昨日、日銀の氷見野副総裁は25年度の賃上げに関して、「去年に比べ前向きのもの多い」と述べた。植田総裁は昨年末に「利上げ判断に至るには、もう1ノッチほしい」とコメントしたが、企業の持続的な賃上げ姿勢はそれを後押しするだろう。また、日本の長期金利（10年国債利回り）と政策金利のスプレッドを見ると、直近では1％程度まで拡大している。昨年、同スプレッドが0.8％を超えたのは3月と7月頃であり、それぞれ利上げの直前であった。そのため、今回も市場は1月利上げをある程度、織り込んでいると言えよう。日米とも今後も政治リスクはくすぶり続けるとみられ、この点も日銀が早急な利上げ判断に傾く要因となりそうだ。決定会合に向けて銀行株を筆頭に、金融関連株が引き続き注目されよう。

〇人手不足関連として工作機械株に注目

その他、物色面では工作機械関連株に注目したい。本日は12月の工作機械受注が発表される。工作機械受注は減速傾向が続いていたが、前月は国内が27ヵ月ぶりにプラスに転じた。人手不足などによる省人化・自動化需要の拡大によって、2025年の受注総額は24年実績と比較して約1割増加するとの見通しもある。また、ニデックが牧野フライスのTOBを発表した様に、関連株には割安に放置されている企業も多いと言えよう。ツガミやオークマ、THKなど関連銘柄に注目だ。

＜材料銘柄＞

• ＭＵＦＧ (8306): 三菱ＵＦＪ貸金庫の金塊盗難事件、支店長代理だった元行員を逮捕
• 国内損保３社: 900億円超の損失も、ロス山火事で業績影響－専門家
• イオン (8267): 傘下のイオン銀が小林社長を14日付で解任－マネロン対策不備で改善命令
• 日産 (7201): Ｓ＆Ｐが格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げ－格付けは「ＢＢ+／Ｂ」据え置き
• ＳＵＭＣＯ (3436): 「中立」に格下げ、目標株価は1280円－ＪＰモルガン
• ＳＭＣ (6273): 「アンダーウエート」に格下げ－モルガンＳ
• キーエンス (6861): 「イコールウエート」に格上げ－モルガンＳ
• 東宝 (9602): ３Ｑ営業利益、市場予想上回る
• ベイカレント (6532): ３Ｑ営業利益106.2億円
• ＳＨＩＦＴ (3697): 連 １Ｑ 営利 +94% 35億2000万円
• サンサン (4443): ２Ｑ営業利益、市場予想下回る
• マネフォワ (3994): ４Ｑ営業損失19.0億円、市場予想損失5.963億円
• イズミ (8273): ３Ｑ営業利益、市場予想下回る
• ジャムコ (7408): ベインがＴＯＢ実施へ、１株1800円で
• ＵＮＥＸＴ (9418): 連 １Ｑ 営利 +10.3% 82億5000万円
• ＭＩＸＩ (2121): ２Ｑ営業利益59.6億円－前年同期15.7億円
• パルＧＨＤ (2726): 連 ３Ｑ 営利 +17.6% 182億8000万円
• サカタのタネ (1377): 通期純利益予想上方修正、市場予想上回る
• ディップ (2379): 連 ３Ｑ 営利 +10.8% 108億8000万円
• ＩＤＯＭ (7599): 連 ３Ｑ 営利 +39.1% 150億6000万円
• ドト日レＨ (3087): 連 ３Ｑ 営利 +38.6% 79億9000万円
• タマホーム (1419): 連 中間 営利 赤転 -22億8000万円
  • 26年５月期営業益目標を90億円に、従来200億円-中計修正
• パソナＧ (2168):連 中間 営利 -98.9% 4400万円
  • 50億円上限に自己株取得へ

＜本日の予定＞

【国内】

・2024年12月のマネーストック（日銀、８：50）

・11月の特定サービス産業動態統計（経産省、13：30）

・森田日証協会長会見（14：30）

・１月のＥＳＰフォーキャスト調査（日本経済研究センター、15：00）

・12月の工作機械受注額（速報値、日本工作機械工業会、15時以降）

・12月の訪日外国人客数（日本政府観光局、16：15）

【海外】

・インドネシア中銀が政策金利発表

・12月の英消費者物価指数（ＣＰＩ）

・１月のニューヨーク連銀製造業景況指数（22：30）

・12月の米ＣＰＩ（22：30）

・米エネルギー省の石油在庫統計（週間、16日０：30）

・ウィリアムズニューヨーク連銀総裁が米経済団体のイベントで講演（16日１：00）

・米地区連銀経済報告（ベージュブック、16日４：00）

・10～12月期決算＝ＪＰモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞