【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：NYダウは反落した一方、S&P500とナスダック指数は続伸し、史上最高値を更新。年末商戦が好調な滑り出しとなったとの見方が広がるなか、米国株は上昇して取引を開始した。朝方から、一般消費財セクターが高い。前週金曜日の「ブラックフライデー」のセールで、オンライン販売が前年より高い伸びになったと報じられ、アマゾン・ドット・コム（+1.4%）が上昇したほか、高度運転支援システム（FSD）の最新版を公表したテスラ（+3.5%）も買われた。その後、エネルギーや金融など景気敏感セクターが売りに押されると、NYダウはマイナス圏に。一方、特別委員会による外部精査の結果、「不正行為の証拠は見つからなかった」と発表したスーパー・マイクロ・コンピューター（+28.7%）など半導体株が買われるなか、ナスダック指数は上げ幅を広げた。午後は、値動きの乏しい展開となり、最終的に主要3指数はまちまちの結果で上昇して取引を終了。

＜US時間外＞

◇上昇銘柄◇

JANX(バイオテクノロジー): 前立腺がん治療薬の試験が第1B相に拡大

CRDO(通信機器): 当初の予想を上回る需要。3Q収益見通しは1.15億ドル～1.25億ドルと市場予想の8600億ドルから上振れ

◇下落銘柄◇

TMDX(医療機器): 24年度の収益見通しを4億2,800万～4億3,200万ドルに引き下げ、コンセンサスは4億3,237万ドル

ZS(ソフトウェア): 通期見通し引き上げにもかかわらず2Qの利益見通しが下落, 2Q調整後EPSは68～69セント、予想は70セント

＜日本株ADR＞

◇上昇銘柄◇

9531(東京瓦斯) IFISが前週比+5.0％の25年3月期経常予想

5019(出光) 前月の自社株買付1000万株、月内取引の10％超を占めた

◇下落銘柄◇

5020(ENEOS) みずほ証が目標株価を950円に上げ（前回：930円）

6976(太陽誘電) CLSAが目標株価を2250円に下げ（前回：2600円）

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・ラピダス、2nm半導体のGAA技術披露へ　IEDMでアピール

・VW6年ぶり大規模スト　工場閉鎖巡り対立、独経済悪化も

・SKハイニックス、16層HBM3Eに一番乗り　25年市場投入

▼日本証券新聞▼

・第一生命が大幅続伸　今期は増額余地　株主還元強化へ

・大林組　建築粗利益率が改善　株主還元策の強化に期待

・Terra Drone　低空経済圏のプラットフォーマーに

▼日刊工業新聞▼

・明電舎、変圧器1.5倍　再生エネ電力向け需要増

・三井E&S、ニアゼロエミ型8基　港湾クレーン米で受注

・大気社、車にドライ塗装　3D真空成形　デモライン完成

▼化学工業日報▼

・インド PVC輸入規制強化　アジア市場に波及　AD関税 来春に方向性

・次世代炭素素材「GMS」　3DC、事業本格化へ着々　LiB導電助剤向け　サンプル評価進展、量産検討へ

・太陽HD、「一本足」脱却へ　次世代パッケージに商機　絶縁技術で先端領域を開拓

＜本日の相場＞

本日の日本株相場は、堅調な展開となりそうだ。昨晩はS&P500が連日で最高値を更新したほか、ナスダックも約1ヵ月ぶりに高値更新となるなど、「米国一強」のムードが継続している。また、11月のISM製造業景況指数は依然として50を下回ったものの、新規受注については8ヵ月ぶりに50を上回った。米製造業に明るい兆しが見えてきた点は、自動車や機械など、日本の輸出関連企業の業績にも追い風になる。本日の日本株相場は、米国株高の流れに素直に追随する展開を期待したい。

〇日本企業の「稼ぐ力」は依然として強い

足元で日本株の上値が重い要因の1つとして、企業業績の先行き不透明感が挙げられる。昨日発表された7-9月期の法人企業統計によると、全産業（銀行、保険を除く）の経常利益は前年同期比3.3％減となり、7四半期ぶりに減益となった。ただ、経常利益額は約23兆円であり、統計開始後の282四半期中12番目の高水準を維持している。利益額の大きい輸送用機械（同16.8％減）が足かせとなったが、それを除けば日本企業の「稼ぐ力」は過去と比較しても決して見劣りするわけではない。7-9月期の減速要因となった自動車販売の低迷、中国景気の減速、ドル円相場の円高進行などの外部要因が改善してくれば、日本企業の業績が再加速する可能性は十分にあるだろう。市場の関心が徐々に来期業績へと向かう次回決算以降、業績面に対する過度な懸念は後退するとみており、今は我慢の仕込み場と捉えたい。

〇金融株やITサービス関連株などに注目

物色面では、銀行や保険をはじめ、金融株に引き続き注目したい。日銀が7月に利上げを実施して以降、金融株は材料出尽くし感から調整含みであったが、12月利上げに対する思惑から金利上昇に伴い、物色が再燃している。銀行各社の7-9月期決算は良好であったほか、来年に向けては更なる利上げも想定されるなか、中長期視点で金融株には一段の資金流入が期待できよう。その他、前述の法人企業統計の中では、設備投資（ソフトウェアを含む）が前年同期比8.1％増と拡大傾向を維持した。生産性向上につながるITシステム、サービス関連株などにも目を向けたい。

＜材料銘柄＞

• 任天堂 (7974): サウジ政府系ファンド、任天堂株を市場内で処分－保有率5.26％に
• ＪＲ東日本 (9020): 「アウトパフォーム」格付け再開－CLSA
• ＪＲ東海 (9022):「ホールド」に新規格付け、目標株価は3360円－CLSA
• ＪＲ西日本 (9021): 「アウトパフォーム」格付け再開－CLSA
• りそなＨＤ (8308): りそなＨＤ社長、中小企業向けアプリを地銀に展開－取引先デジタル化
• 川崎船 (9107): 「オーバーウエート」に格上げ－ＪＰモルガン
• 資生堂 (4911): 「中立」に格下げ－野村
  • 「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価は3240円－CLSA
• 東京メトロ (9023):「中立」に新規格付け、目標株価は1700円－ＳＭＢＣ日興
  • 「ホールド」に新規格付け、目標株価は1630円－CLSA
• リコー (7752)：300億円上限に自己株取得へ－取得全株を消却予定
• ＩＮＰＥＸ (1605): マレーシア・サラワク沖２Ａ鉱区の権益取得
• コスモエネ (5021): 「買い」に格上げ、目標株価は8600円－みずほ証券
• ローム (6963):「中立プラス」に格下げ、目標株価は1800円－水戸証券
• 三越伊勢丹 (3099): 11月百貨店売上高+6.8％
• 高島屋 (8233): 11月既存店売上高+８％
• Ｊフロント (3086): 11月百貨店売上高+7.6％
• 小林薬 (4967): オアシスが臨時株主総会の招集請求－取締役３人の選任など
• 森永菓 (2201)：菓子など65品値上げへ、最大約45％
• グリコ (2206):菓子やアイスクリームなど値上げへ、最大32％
• サンバイオ (4592): 新株発行で約19億円を調達、割当先はATHOS ASIA EVENT
• 伊藤園 (2593): 連 ２Ｑ 営利 -15.6% 143.89億円
• 鴻池運輸 (9025):「アウトパフォーム」に格上げ－大和証券
• カナデビア (7004): 「中立」に格下げ－東海東京
• あすか製薬 (4886): ＮＡＶなどの株持ち分が13.9％に上昇－変更報告
• 富士紡ＨＤ (3104): エフィッシモ持ち分が14.8％に上昇－変更報告
• 関電化 (4047): エフィッシモ持ち分が19.1％に上昇－変更報告
• ライトオン(7445): ワールドと政投銀の共同出資会社、ＴＯＢを３日開始
  • 11月既存店売上高-16.3％

＜本日の予定＞

【国内】

・閣議

・11月のマネタリーベース（日銀、８：50）

・10年物利付国債の入札（財務省、10：30）

・11月の財政資金対民間収支（財務省、15：00）

・11月の国内ユニクロ既存店売上高（15：30以降）

【海外】

・10月の米雇用動態調査（ＪＯＬＴＳ、４日０：00）

・クグラー米連邦準備理事会（ＦＲＢ）理事が講演（４日２：35）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞