【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●材料銘柄 
●今週の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：午後休場。ほぼ全面高となり、セクターでは一般消費財・サービスが上昇。Tesla(TSLA)が引け際に上げ幅を拡大して+3.7%で引けた他、Las Vegas Sands(LVS)+3.2%、Wynn Resorts(WYNN)+3.0%とカジノホテルらが朝から上昇した。情報技術は半導体関連主導で上昇。バイデン政権の方針変更による恩恵を受けると思われるLam Research(LRCX)とApplied Materials(AMAT)がそれぞれ+3.2%、+2.0%上昇。Nvidia(NVDA)も+2.2%で、SOX指数は+1.52%上昇した。素材は農業化学が上昇。資本財・サービスは、Boeing(BA)が+2.0%でセクターの上昇をサポートした。コミュニケーション・サービスはNetflix (NFLX)+1.1%、Meta Platforms(META)+0.9%。一般消費財・サービスはTesla(TSLA)-1.6%、Amazon.com(AMZN)-1.0%。

＜US時間外＞

◇上昇銘柄◇

EXPT(オンライン旅行サービス): エクスペディアを「アウトパフォーム」に新規格付け－ﾛﾊﾞｰﾄＷﾍﾞｱｰﾄﾞ

ICLK(広告): アンバーグループの子会社アンバーDWMホールディングリミテッドとナスダック上場のiClick Interactive Asia Group Limitedが合併契約を締結

◇下落銘柄◇

ENTB(バイオテクノロジー): 4名の新入社員に合計49,800株の当社普通株式を購入する非適格ストックオプションを付与することを承認

BLZE(ソフトウェア): 増額株式公開の引受人が、5.60ドルで937,500株の追加購入オプションを全額行使したと発表

＜日本株ADR＞

◇上昇銘柄◇

7779(Cyberdyne) 着用型スーツをウクライナの負傷兵のリハビリに活用。46台納入（3.6億円バリュー）

7012(川崎重) 防衛受注関連での2025年度における受注回復が報道された

◇下落銘柄◇

4911(資生堂) 中国苦戦でマーケティング戦略見直し

9101(郵船) 技術系子会社2社（ボルテックとAMCOエンジニアリング）を統合

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・脱・石炭火力の英国、ガス決別なお難路　労働党に労組反発

・中国ADASに頼るトヨタ　自前ホンダは市街地対応に遅れ

・車8社の海外生産、10月は7%減　ホンダは中国46%減

▼日本証券新聞▼

・オルツ　「パーマン」の世界観を現実へ　5年で時価総額1兆円標榜

・来年の食品値上げ、今年上回るペースに　パン、ビール、餅…

・ウェルスナビがS高　三菱UFJ銀行がTOB

▼日刊工業新聞▼

・ブリヂストン、設備投資絞り込み　25年12月期　欧米鈍化見据え

・アルバック19年ぶり　半導体成膜装置を刷新　モジュールで拡張

・パワー半導体安定供給　デンソー,富士電機協業　経産省　9社に1017億円補助

・荏原、半導体装置好調　AI向け市場に商機　設備増強、工場機器も提案

▼化学工業日報▼

・石化再編 誘導品に波及　フェノール　三井化学が提携検討

・経済安保基金　半導体上流5件を認定　東洋合成や三菱ケミなど

・KHネオケム　生分解プラに機能性付与　耐熱性や柔軟性　PHB配合で　樹脂加工法の提案も

▼日経MJ▼

・REクラフト　キリンの教訓　参入10年ヤッホーのエース招き変革　店づくり・営業　正解は探さない

・スマホ決済53%、6年で42ポイント増　コロナで在宅志向も23%に　博報堂生活総研、ハレ消費は元通り

・キユーピー、卵の殻で消臭　ゴミ袋・フィルターに有効活用

＜今週の相場＞

今週の日本株相場は一進一退の動きが継続しそうだ。日経平均は下期相場入り以降のレンジ下限である38,000円割れでの買い意欲は強いとみられ、下値は限定的とみている。今週は東証プライム銘柄で600社近い配当金の支払いがあり、心理的な支えとなろう。半面、上値を買い上がるほどの強さもないため、38,000円台半ばでは戻り待ちの売りで伸び悩みそうだ。本日より名実ともに12月相場入りとなる。12月は過去2年連続で月間マイナスであるが、勝率9割（過去10年）の11月がマイナスで終わったことで、今年は年末にかけて買い直される可能性もありそうだ。値がさハイテクの上値が重いことから、内需系中心にジリ高の展開を想定する。尚、先週末の米国株は短縮取引で、薄商いの中でもNYダウは史上最高値更新、ナスダックは高値目前と相変わらず堅調だ。米国株高も少なからず追い風となろう。

〇国内は材料乏しく引き続き米国動向が焦点

今週国内は特段手掛かり材料に乏しく、米国の重要経済指標の発表や引き続きトランプ関連の報道が材料になろう。特に先週からドル安円高傾向が日本株の上値を重くしており、米経済指標の内容次第では仕掛け的な動きにつながる可能性もありそうだ。込み済みで目新しい材料ではない。また、10月中旬に日経平均が4万円台を一時回復した時のドル円は148～149円近辺で推移していた。トランプ関税報道で輸出企業への逆風が懸念される中でのドル安円高に神経質になっているとみられ、足元の水準を過度に警戒する必要はないとみている。

〇物色の広がりは限定的、強い銘柄に注目

市場エネルギーが低下傾向にあり、引き続き物色が向かっている強い銘柄に注目したい。11月に上場来高値を更新したプライム銘柄は91あるが、同じような銘柄が連日高値を更新しており、物色は広がっていない。高値からの調整が浅い、東宝（9602）、東映（9605）などのエンタテインメント関連のほか、ペロブスカイトの材料があった積水化（4204）、また、味の素（2802）やリクルートHD（6098）などの主力株の一角には買いが継続しているとみられ注目したい。

＜材料銘柄＞

• セブン＆アイ(3382)：非中核の専門店事業切り売り案、ヨーカ堂売却で－共同
  • 社債6000億円の発行を登録
• ＭＵＦＧ (8306): 資産運用のウェルスナビ完全子会社化へ－997億円でＴＯＢ
  • ＨＣフィリピン株25％をセキュリティバンクに譲渡－265億円
• 三井住友ＦＧ (8316):「アウトパフォーム」格付け再開－東海東京
• 東京海上Ｈ (8766): 東京海上、代理店の元社員が保険料1674万円を詐取－振込先を偽造
• 第一三共 (4568): 中国、アストラと第一三共の「エンハーツ」を公的医療保険の対象に
• 日産 (7201): 業績悪化のマーＣＦＯが近く退任の見通し－関係者
• 大ガス (9532): 米国での脱炭素メタン製造設備に約1000億円－日経
• ＳＢＩ (8473)、ビットコイン関連：不正流出のＤＭＭビットコインが廃業へ－日経
• ＦＰパトナ (7388): 金融庁が立ち入り検査、生保不適切販売か－共同
• 三菱電 (6503)：ノルウェー昇降機事業会社のアルトハイスアーエス買収
• 資生堂 (4911): 26年にコア営業利益率７％、ＲＯＥ７％を目指す－新中計
• 京成 (9009):  通期 連 業績予想修正
• 大日印 (7912)：200億円上限に自己株取得へ
  • リクルトＨ、王子ＨＤなどが大日印株式を売り出し
• ライオン (4912):「アウトパフォーム」に格上げ－大和証券
• エプソン (6724):「買い」に格上げ、目標株価は3200円－岡三証券
• アシックス (7936):「アウトパフォーム」に新規格付け－大和証券
• ＤＴＳ (9682):「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価は4600円－大和証券
• 横河ブリＨ (5911):「中立」に格下げ－いちよし経済研究所
• ツルハＨＤ(3391): 11月既存店売上高+1％
• ニッスイ(1332)：家庭用冷凍食品や缶詰など値上げへ、最大30％
• 三菱倉 (9301): キユーソー流通システム株を５％保有－大量報告
• サイゼリヤ (7581): 「アウトパフォーム」格付け再開－岩井コスモ証券
• ｅギャラン (8771): 「買い」に新規格付け－ＳＢＩ証券

＜今週の予定＞

◇12月２日（月）

・ＱＵＩＣＫコンセンサスＤＩ（８：30）

・７～９月期の法人企業統計調査（財務省、８：50）

・ＱＵＩＣＫ月次調査＜債券＞（11：00）

・11月の新車・軽自動車販売台数（自販連、全軽自協、14：00）

・11月調査の債券市場サーベイ（日銀、16：00）

・5～10月期決算＝伊藤園

・11月の財新中国製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ、10：45）

・10月のユーロ圏の失業率

・10月の米建設支出（３日０：00）

・11月の米サプライマネジメント協会（ＩＳＭ）製造業景況感指数（３日０：00）

・ウォラー米連邦準備理事会（ＦＲＢ）理事が講演（３日５：15）

・ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁が商工会議所主催の討論に参加（３日６：30）

◇３日（火）

・閣議

・11月のマネタリーベース（日銀、８：50）

・10年物利付国債の入札（財務省、10：30）

・11月の財政資金対民間収支（財務省、15：00）

・11月の国内ユニクロ既存店売上高（15：30以降）

・10月の米雇用動態調査（ＪＯＬＴＳ、４日０：00）

・クグラーＦＲＢ理事が講演（４日２：35）

◇４日（水）

・12月の日銀当座預金増減要因見込み（８：50）

・東証グロースと福証Ｑボード上場＝ＴＭＨ

・11月の財新中国非製造業ＰＭＩ（10：45）

・11月のＡＤＰ全米雇用リポート（22：15）

・10月の米製造業受注（５日０：00）

・11月のＩＳＭサービス業景況感指数（５日０：00）

・パウエルＦＲＢ議長が米メディア主催の討議に参加（５日３：45）

・米地区連銀経済報告（ベージュブック）（５日４：00）

◇５日（木）

・対外・対内証券売買契約（週間、財務省、８：50）

・日銀の中村審議委員が広島県金融経済懇談会で挨拶（10：30）

・30年物利付国債の入札（財務省、10：30）

・11月の輸入車販売（日本自動車輸入組合、10：30）

・11月の車名別新車・軽自動車販売（自販連、全軽自協　11：00）

・日銀の中村審議委員が広島県金融経済懇談会後に記者会見（14：30）

・２～10月期決算＝積水ハウス

・タイ市場が休場

・10月のユーロ圏の小売売上高

・週間の米新規失業保険申請件数（22：30）

・10月の米貿易収支（22：30）

◇６日（金）

・閣議 

・10月の家計調査（総務省、８：30）

・10月の毎月勤労統計（厚労省、８：30）

・ＱＵＩＣＫ短観（８：30）

・11月上中旬の貿易統計（財務省、８：50）

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・10月の景気動向指数速報値（内閣府、14：00）

・消費活動指数（日銀、14：00ごろ）

・インド準備銀行が政策金利を発表

・11月の米雇用統計（22：30）

・ボウマンＦＲＢ理事が米銀行協会主催の討議に参加（23：15）

・12月の米消費者態度指数（ミシガン大学調べ、速報値、７日０：00）

・10月の米消費者信用残高（７日５：00）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞