【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：NYダウは僅かながら上昇し、11日ぶりに反発した。前日急落した反動で、米国株は上昇して取引を開始。朝方からテクノロジーセクターが堅調だった。売上高見通しが失望されたマイクロン・テクノロジー（-16.2%）は急落した一方、米陸軍との提携拡大を発表したパランティア・テクノロジーズ（+3.8%）や通期増収率予想を上方修正アクセンチュア（+7.1%）が高い。取引開始後まもなく、NYダウの上げ幅は450ドルを超えたが、その後、相場全体は上値の重い展開になった。通期業績見通しを引き下げたラム・ウェストン・ホールディングス（-20.1%）など生活必需品セクターや、12-2月期の受注予想が予想を下回ったレナー（-5.2%）など住宅関連株が安い。午後に入ると、「自動運転車の投入についてテキサス州オースティン市当局と協議」と報じられ上昇して始まったテスラ（-0.9%）が売られるなか、ナスダック指数を中心に値を消す展開となった。最終的に主要3指数は横ばい圏で取引を終えた。

＜US時間外＞

◇上昇銘柄◇

PSNL(ヘルスケア): メルク社の5000万ドル投資（株式）を獲得

AVO(食品): 4Q収益が予想を上回った。収益3億5,440万ドル、予想2億6,850万ドル

◇下落銘柄◇

SCHL(出版): 2Q調整後EPS $1.82(予想： $2.45)

＜日本株ADR＞

SOX指数の下落を見ると、日本株ハイテク関連への影響軽微

◇上昇銘柄◇

7752(リコー) 産業用コンピューター事業を担う新会社を25年4月に設立

7453(良品計画) 高値圏で揉み合い

◇下落銘柄◇

5019(出光興産) 大和証は目標株価を1060円に引き上げ（前回：940円）

4536(参天薬) 日本市場では8日連続続落

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Primea▼

・米国のHV販売が3割増加、24年推計　EVは8%増

・新幹線の防音壁にペロブスカイト　JR東海と積水化学

・インテック、3DのAIアバターで銀行接客　臨場感検証

▼日本証券新聞▼

・Synspective 53%高発信　「宇宙IPO」人気継続　delyは公開価格割れ

・平和、年初来高値　ゴルフ場保有会社で世界最大

・And DoHDがS高　第一生命HDと資本業務提携

▼日刊工業新聞▼

・経産省　事業者向け指針改訂　工業用水インフラ強靭化　収益力向上促進

・TOPPANHD、2713億円　米社の軟包装事業買収

・ニーズウェル、精度90％　決算資料ＡＩ自動生成

▼化学工業日報▼

・太陽電池封止フィルム増産　クラボウ、年度内に1割　ライン増設も視野

・AGC　苦戦のCDMO　治験・商用 両輪戦略貫く　生産効率化に半導体ノウハウ

・DAP樹脂成形材料　800ボルト電圧対応品を開発　住ベ、EV部材向け開拓

▼日経MJ▼

・ウーノ、男性向けカラコン　全3種、印象で使い分け

・ジーフット、上場維持で再建へ　イオンから65億円調達

・冬ボーナス非製造業3.82%増　高島屋125万円、東大紅は3.8倍　本社調査、外食は9%超す

＜本日の相場＞

本日の日本株相場は伸び悩む展開となりそうだ。昨晩の米国市場は、ハイテクや金融関連銘柄を中心に買い戻しの動きが見られたものの、後場にかけては値を消し、主要3指数はまちまちの結果となった。本日の日本株も、イベント通過後のアク抜け感から、序盤は買戻しが優勢となろうが、買い一巡後は伸び悩む展開となりそうだ。終値ベースで25日MA（38,852円）をキープできるかに注目したい。

〇次の利上げには距離が感じられる

昨日の日銀会合では、３会合連続の政策金利据え置きが決定された。引け後の記者会見で植田総裁は、①米次期政権の経済政策の不透明感が大きい、②追加利上げについては賃上げの情報が必要、③毎会合でその時点のデータの確度点検が必要、などとコメント。市場からはハト派と捉えられ、特に①②から、1月会合での利上げ期待が後退し、次の利上げには距離が感じられる内容となった。米国の先行き不透明感が相場の重しとなるなか、日銀の利上げ先送りは相場の支えとなりそうだ。需給面では、年後半は売り越している海外投資家が、年前半の日本株上昇をけん引したことから年間では約2,000億円の買い越しをキープしている。来週以降は海外投資家を中心にクリスマス休暇に入り、商いも閑散となろうが、来年も海外投資家が日本株相場を牽引するか、注目が集まろう。また、年後半に加速した事業法人や信託銀行が、来年も相場の下支え要因として期待されそうだ。

〇来年に向けて内需株の押し目を拾いたい

2025年の日本株市場も、賃金の上昇や消費の拡大を追い風に、内需株の優位性が続くとみる。足元のドル円は1ドル＝157円台と、約5ヵ月ぶりのドル高円安基調にあることから、本日の内需関連銘柄は弱含む可能性があろう。ただ、2025年は賃上げ主導で内需活性化となる可能性が高いとみており、調整は押し目買いチャンスとして捉えたい。米国では引け後にナイキが好決算を発表し、時間外で強い動きとなっている。日本では、アシックス（7936）やミズノ（8022）などのスポーツメーカーが今年は強かったが、いずれも業績の好調が続いており、来年も期待できる銘柄と見ている。年末年始は駅伝やラグビーなどスポーツイベントが多く、関連銘柄としても盛り上がりが期待できそうだ。

＜材料銘柄＞

• ラインヤフ (4689): ＢＥＥＮＯＳを完全子会社化へ、１株4000円でＴＯＢ
• カドカワ (9468): ソニーＧと資本業務提携、約497億円調達
• コクサイＥ (6525): 「アウトパフォーム」に格上げ－ＳＭＢＣ日興
• アステラ薬 (4503): 米ゲノム医療企業サンガモとライセンス契約
• エネオス (5020): 「アウトパフォーム」に格上げ－大和証券
• ＩＨＩ (7013): 「中立」に格下げ、目標株価は9100円－ＳＭＢＣ日興
• 三菱電（6503）：アイルランド空調工事・保守会社クリスタルエア買収
• 富士ソフト (9749): ＫＫＲ、ＴＯＢを１月９日まで延長－価格9451円維持
• 塩野義薬（4507）：ゾコーバ、最新のデータを追加して韓国で再申請へ
• フジメＨＤ (4676): ＮＡＶなどの株持ち分が7.2％に上昇－変更報告
• ホシザキ（6465）：ベトナムの産業用冷蔵設備会社株51％取得、約13億円
• 新日科 (2395):「アウトパフォーム」に新規格付け－東海東京
• タチエス (7239): 「中立」に格下げ－東海東京
• ゴールドク (8871): ストラテジックＣの株持ち分が13.1％に上昇
• ＡＤＥＫＡ (4401): 「中立」に新規格付け、目標株価は3200円－ＳＭＢＣ日興

＜本日の予定＞

【国内】

・閣議

・11月の全国消費者物価指数（ＣＰＩ、総務省、８：30）

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・11月の食品スーパー売上高（日本スーパーマーケット協会など、13：00）

・11月の主要コンビニエンスストア売上高（日本フランチャイズチェーン協会、14：00）

【海外】

・12月の中国最優遇貸出金利（ＬＰＲ、10：00）

・11月の英小売売上高

・11月の米個人所得・個人消費支出（ＰＣＥ、22：30）

・12月の米消費者態度指数（確報値、ミシガン大学調べ、21日０：00）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞