【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは、資本財・サービスが下落。エンジニアリング・テクノロジーのAmentum Holdings(AMTM)が予想を上回る決算と強気の見通しを示したにも関わらず、-9.6%下落。電力設備のHubbell(HUBB)とGE Vernova(GEV)もそれぞれ-3.6%、-2.8%。コモディティ関連は朝から売られ、エネルギーや素材も売られた。情報技術は決算発表の後で株価が38%上昇した半導体のBroadcom(AVGO)が-3.9%反落した他、Nvidia (NVDA)が-1.2%で4日続落。一方で、証券会社の投資判断引き上げを受けたTesla(TSLA)が+3.6%続伸した他、カジノホテルのWynn Resorts(WYNN)やLas Vegas Sands(LVS)も買われ、一般消費財・サービスが上昇。

＜US時間外＞

◇上昇銘柄◇

CRVS(特殊・ジェネリック医薬品): ソケリチニブ試験(中度から重度のアトピー性皮膚炎患者対象)の中間データを18日に発表すると公表

ZVRA(バイオテクノロジー): 12月23日からナスダック・バイオテクノロジー指数に追加されると発表

◇下落銘柄◇

NUKK: ヌクレウスが防衛関連調達会社であるスター26キャピタルの支配株51％を買収との報道で立会内では8倍強になっていた。時間外では5％程度の下落

＜日本株ADR＞

全体的に軟調

◇上昇銘柄◇

7201(日産) ホンダと日産が経営統合に向け協議（日経）

2875(東洋水産) JPモルガンが「オーバーウェート」に新規格付け、目標株価 12500円

◇下落銘柄◇1

6753(シャープ) シャープのルーター(ドコモ、KDDI、ソフトバンク)に緊急の脆弱性、更新必要

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Primea▼

・ホンダ「HVの最終到達点近く」　燃費10%改善・コスト半減

・東レ、CO2分離膜を実証生産　26年度の販売めざす

・去るGM、来るウェイモ　25年に都内で自動運転実証

▼日本証券新聞▼

・2025　ソフト・IT・DXサービス　視界良好　DX、AIが牽引　親子上場にも関心

・MIXI　6年半ぶり高値　新SNS「mixi2」スタート

・タムロンの株価が急騰　期初予想から既に3回の上方修正

▼日刊工業新聞▼

・電源構成、経済成長と両立　原子力,再生エネ柔軟に

・レーザーテックが受注　EUV露光原版評価装置　微小相位欠陥を検出

・森トラストホテルズ＆リゾーツ　高級ホテルに　長崎の伝統洋館再生

▼化学工業日報▼

・小淵新体制で〝次の東亞合成〟　骨太の利益構造づくり　既存・新規両面強化へ

・クラレ　PA9T　年率10%超の成長持続　DDRコネクター向けなど　有望用途多彩に

・三菱ガス化学　脱酸素剤　産業向け空間制御照準　複数成分を一定値に

▼日経MJ▼

・都心・タワマン・再開発　中古マンション高騰に3条件　港区に集中、六本木で1.6億円→9.8億円

・最適なテナント候補、AI提案　リゾーム、路面店8万店から　SC向け、同質化を回避へ

・物流ドローン　26年2倍に拡大　22年比、配送ロボは緩やかに成長

＜本日の相場＞

本日の日本株相場は方向感のない展開が続きそうだ。昨晩の米国市場は主要3指数が揃って下落。NYダウは9営業日続落と記録的な連敗を喫しているが、今週の日本株は外部環境への反応は乏しく、影響は限定的であろう。明日にFOMC（未明）や日銀会合（昼頃？）の金融イベントを控えており、本日も動きにくい展開となりそうだ。FOMCでは0.25%利下げが確実視されているものの、日銀会合では据え置き予想が約6割とコンセンサスとまでは言えない。今月上旬に一部通信社の利上げ見送り報道をキッカケに、為替は約4円の円安ドル高が進んでおり、利上げがあった場合は巻き戻しの動きも想定されよう。もっとも、投機筋の円先物ポジションは2.5万枚のロングとなっており、今夏のような急激な円高ドル安になる可能性は低い。また、今週は日経平均VIが8月急落前の水準まで低下しており、ボラは落ち着いている。日経平均39,000円近辺では押し目買いで底堅さをみせよう。

〇自動車業界発の業界再編が進むか

ホンダと日産自の経営統合（後に三菱自が合流）を各種メディアが報じている。両社の統合はこれまで何度も取り沙汰されており、今夏のEV協業発表で再び憶測が高まっていた。自動車業界は裾野が広く、部品・素材をを含めて業界再編の動きが進む可能性があろう。東証によると、今年の上場廃止銘柄数は94と、JPX発足以降で最多となる見通しだ。倒産手続きに絡む上場廃止は2社のみで、大半はM&A関連によるものだ。東証は量から質への市場形成にシフトしており、こうした市場の新陳代謝の流れは海外勢の評価につながろう。

〇年末にエンタメ関連が強含む

昨日はアドバンテストが1万円の大台を前に急失速し、結局安値引けで日経平均を235円押し下げた（日経平均も安値引け）。市場では、本日のキオクシア上場を控えて半導体セクターの換金売りとの見方が出ていたが、他の半導体関連はしっかりであり、利益確定売りがかさんだとみられる。このところ人気を取り戻していたフジクラも朝方の高値更新後に失速しており、同様の動きであろう。売り一巡後は再び人気が戻るとみている。物色では、エンタメ関連に注目したい。外部環境に左右されにくく、トランプ次期政権の影響も受け難いとみられる。昨日はバンナムHD（7832）が2年4ヵ月ぶりに上場来高値を更新したほか、東 宝（9602）や東 映（9605）などもしっかりだった。そして、年末最後に強い動きをみせているソニーG（6758）にも引き続き注目だ。

＜材料銘柄＞

• ＭＵＦＧ (8306):「中立」に格下げ、目標株価は2050円－岡三証券
• 信越化 (4063)：自己株ＴＯＢ、１株4685円
• 日立 (6501): ムーディーズが格付け見通しを「ポジティブ」に引き上げ
• ホンダ (7267)、日産 (7201): 統合巡り協議開始へ、三菱自の合流視野－日経
  • ホンダ 、30年までにＨＶ販売の倍増目指す－次世代システム導入も
• 川崎重 (7012):「アウトパフォーム」に格上げ－ＳＭＢＣ日興
• パナソニック (6752): ムーディーズが格付け見通しを「ポジティブ」に変更
• 住友不 (8830): 「中立」に格下げ、目標株価は4700円－ゴールドマン・サックス
• 中部電 (9502): 「アウトパフォーム」に格上げ－ＳＭＢＣ日興
• 東洋水産 (2875): 「オーバーウエート」に新規格付け－ＪＰモルガン
  • マルちゃん市販用・業務用冷凍食品を一部値上げへ
• 日清食品Ｈ (2897): 「中立」に新規格付け、目標株価は4400円－ＪＰモルガン
• 富士ソフト (9749): ベインのＴＯＢ案に反対表明、取締役会で決議
• 東京建物 (8804): 「買い」に格上げ、目標株価は2800円－ゴールドマン・サックス
• イオンモル (8905): 「買い」に格上げ、目標株価は2300円－ゴールドマン・サックス
• 日本触媒 (4114): シルチェスターの株持ち分が9.4％に低下－変更報告
• 北海道電 (9509): 「オーバーウエート」に格上げ－モルガンＳ
• マクロミル (3978): オアシスが株を7.12％保有、目的に重要提案行為など
• くら寿司 (2695):「中立」に格下げ－いちよし経済研究所
• タムロン (7740): 配当予想修正
• シマノ (7309): 自己株式0.29％消却、24日予定
• チェンジＨ (3962)：Ｍ＆Ａ仲介事業のFUNDBOOK全株式を取得、約156億円で

＜本日の予定＞

【国内】

・11月の貿易統計（財務省、８：50）

・７～９月期の資金循環統計（日銀、８：50）

・１年物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・全国地方銀行協会会長の記者会見（14：00）

・実質輸出入の動向（日銀、14：00ごろ）

・森田日証協会長記者会見（14：30）

・11月の訪日外国人客数（日本政府観光局、16：15）

・東証プライム上場＝キオクシアホールディングス

【海外】

・インドネシア中銀が政策金利を発表

・タイ中銀が政策金利を発表

・11月の英消費者物価指数（ＣＰＩ）

・11月のユーロ圏消費者物価指数（ＨＩＣＰ）

・11月の米住宅着工件数（22：30）

・米エネルギー省の石油在庫統計（週間、19日０：30）

・米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の結果公表（19日４：00）

・パウエル米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長の記者会見（19日４：30）

・９～11月期決算＝マイクロン・テクノロジー

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞