【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●材料銘柄 
●今週の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは、コミュニケーション・サービスが下落。前日に大幅高したメディアのWarner Bros Discovery(WBD)が-3.4%反落した他、Meta Platforms(META)-1.7%、Alphabet(GOOGL)も-1.1%。素材は鉄鋼のNucor(NUE)が-4.7%、同業のSteel Dynamics(STLD)も-3.6%。エネルギーは油田サービスのSchlumberger(SLB)が-2.1%。不動産や金融も下落した。一方で、AVGOが+24.4%と大幅高して時価総額が1兆ドルを超えた他、来週決算発表のMicron Technology(MU)も+4.3%上昇して情報技術が上昇。

＜US時間外＞

◇上昇銘柄◇

WKEY(半導体): スペースXと提携して衛星を打ち上げると発表

UHG(): CEOが25万ドルの自社株式を購入

◇下落銘柄◇

SMCI(コンピュータ機器): 資金調達でエバコアを起用、上場廃止回避目指す

AVR(医療機器): 米国IPOで1480万株を1株6ドルで販売

＜日本株ADR＞

◇上昇銘柄◇

9501(東電HD) 先週末の日本市場では52週安値の481円を記録

7911(TOPPAN) 11月の自社株買い買付株数285万株、ADV15％相当

◇下落銘柄◇

2267(ヤクルト) 先週末に中国での製販事業再編報道

5020(ENEOS) SMBC日興が目標株価を940円に引き上げ（前回：910円）

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Primea▼

・明治HD、酪農家と炭素貯留農業　堆肥・不耕起の効果測定

・アルプスアルパイン、めざす車内空間のTier0.5　ソフト人材が肝

・SiC拡大シナリオ崩壊、EV不振で　パワー半導体再編へ

▼日本証券新聞▼

・タイミー　今期も過去最高業績計画　スキマバイト業界で圧倒的地位確立

・西武HD、赤プリ売却など好感　3D投資先銘柄に動意相次ぐ

・サブコン　空調関連マーク　DC、半導体工場向け好調　ダイダン、テクノ菱和など

▼日刊工業新聞▼

・三菱電、米に空調工事　220億円投資　車電装品の拠点転用

・防衛省が官民合同組織発足　豪の護衛艦受注獲得へ

・ウーバー、保護者に安全通知　10代向けタクシー配車

・豊田合成、インド深耕　高付加価値品に注力

▼化学工業日報▼

・田中貴金属G　シンガポールで生産　ダイボンド用銀接着剤　湘南と2拠点体制

・新ライセンス型事業　30年度に利益100～200億円　旭化成　LiC製造技術など

・光オンデマンドケミカル　特殊イソシアネート生産　独自反応法で来年度　グリーン化学品第1弾

▼日経MJ▼

・Bリーグ　地域愛着　エンタメ志向　女性ファン拡大　全国に55クラブ　Jリーグに匹敵

・海外旅行、アジア圏人気底堅く　年末年始9連休、欧米も増加　平均費用27.3万円、人数はコロナ前の6割

・ニトリ、家電売り場300店に　25年中に、大型家電も取り扱う　似鳥会長「第4の柱に育てる

＜今週の相場＞

今週の日本株相場は底堅い展開を想定する。日米の中銀会合を控えて、週前半は投資家の様子見姿勢が強まりそうだ。FOMCでは利下げが、日銀会合では政策金利据え置きが決定されると予想している。イベント通過後は投資家マインドの改善が見込まれよう。内需拡大への期待も相場の支えとなりそうだ。

〇日米中銀会合が焦点に

今週の焦点はFOMC（17-18日）、日銀会合（18-19日）となろう。日経平均株価は心理的節目の4万円前後でこう着しており、週前半は日米の金融政策動向を見極めたいとのムードから、積極的な売買は控えられそうだ。FOMCでは市場予想通り、0.25％の利下げが決定され、日本株市場の支えになるとみている。一方、日銀会合では政策金利が据え置かれると見込む。先週の日本株市場で一部報道などをキッカケに、日銀の利上げ観測が後退し、円安株高となる場面がみられた。利上げ見送りシナリオは一定程度織り込まれているとみられるが、会合後の植田総裁の記者会見が過度にタカ派的でなければ、イベント通過でアク抜けとなりそうだ。加えて、消費者マインドや大企業の業況感など足元の国内経済指標は概ね堅調で、内需拡大への期待も相場の支えになろう。

〇「年収の壁」引き上げの恩恵を受ける企業に注目

「年収の壁」引き上げで恩恵を受ける企業に注目したい。自民・公明・国民の3党は、2025年から「103万円の壁」を引き上げることで合意し、その引き上げ幅は最終的に178万円を目指すとした。自・公と国民で引き上げ幅には隔たりが残っており、今後の議論は注視する必要があるが、壁が引き上げられ手取りが増加すれば、消費の押し上げに繋がろう。また、壁引き上げの恩恵を受ける専業主婦や学生は、人手不足が深刻な小売業や飲食業、サービス業などで働いている人の割合が比較的高い。労働時間が増加すれば、企業にとっても成長機会の拡大に繋がりそうだ。個別企業では、これら業種の中から、業績好調なコメダ（3543）やリゾートトラ（4681）などに注目したい。

＜材料銘柄＞

• ソニーＧ (6758): 総務省がソニーに行政指導、スマホ「エクスペリア」で電波法違反
• ＩＮＰＥＸ (1605): 「中立プラス」に格下げ、目標株価は2500円－水戸証券
• 楽天Ｇ (4755): 穂坂副会長が３月に退任－任期満了に伴い
• キリンＨＤ (2503): キリンビバレッジ、トロピカーナなど紙パック製品の値上げへ
• ヤマトＨＤ (9064): ヤマト運輸が日本郵便に配達委託の停止を打診－日経
• ＪＲ西日本 (9021):「アウトパフォーム」に格上げ－岩井コスモ証券
• 神戸物産 (3038): 連 通期 営利 +11.8% 343億5000万円
  • 26年10月期営業益目標を410億円に上方修正－中計
• アスクル (2678): ２Ｑ営業利益、市場予想下回る
• 小林薬 (4967)： 臨時株主総会招集のための基準日を12月31日に設定
• 富士ソフト (9749)： 基準日12月31日に設定、25年２月めどの臨時株主総会
• ＨＩＳ (9603): 雇用調整助成金一部に不適正な受給の可能性－外部専門家報告
• ダイセキ (9793): 大阪油化工 (4124)にＴＯＢ、１株3201円
• 正栄食 (8079): 連 通期 営利 +20.1% 48億4000万円
• ギフトＨＤ (9279): 連 通期 営利 +23.7% 29億1000万円
• 丸善ＣＨＩ (3159): 連 ３Ｑ 営利 +2.86% 22億3000万円
• モロゾフ (2217): １株を３株に分割－25年２月１日効力発生
• キヤノン電 (7739): スペースワン、カイロス２号打ち上げは18日を想定－天候のため再延期
• アストロＳ (186A): 連 中間 税前 赤字拡大
• スマレジ (4431): 単 中間 営利 +43.1% 12億円

＜今週の予定＞

◇16日（月）

・ＱＵＩＣＫ月次調査＜外為＞（８：00）

・10月の機械受注（内閣府、８：50）

・10月の第３次産業活動指数（経産省、13：30）

・12月のＥＳＰフォーキャスト調査（日本経済研究センター、15：00）

・２～10月期決算＝サンバイオ

・11月の中国70都市の新築住宅価格動向（10：30 ）

・11月の中国工業生産高（11：00）

・11月の中国小売売上高（11：00）

・11月の中国固定資産投資（11：00）

・11月の中国不動産開発投資（11：00）

・12月の仏購買担当者景気指数（ＰＭＩ、速報値）

・12月の独ＰＭＩ（速報値）

・12月のユーロ圏ＰＭＩ（速報値）

・12月の英ＰＭＩ（速報値）

・12月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数（22：30）

・12月の米ＰＭＩ（速報値、Ｓ＆Ｐグローバル調べ）（23：45）

◇17日（火）

・閣議

・20年物国債の入札（財務省、10：30）

・東証グロース上場＝リスキル

・東証スタンダード上場＝黒田グループ

・11月の英失業率

・12月の独Ｉｆｏ企業景況感指数

・10月のユーロ圏貿易収支

・12月の欧州経済研究センター（ＺＥＷ）の独景気予測調査

・11月の米小売売上高（22：30）

・11月の米鉱工業生産・設備稼働率（23：15）

・12月の全米建設業協会（ＮＡＨＢ）住宅市場指数（18日０：00）

・10月の米企業在庫（18日０：00）

◇18日（水）

・７～９月期の資金循環統計（日銀、８：50）

・11月の貿易統計（財務省、８：50）

・１年物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・全国地方銀行協会会長の記者会見（14：00）

・実質輸出入の動向（日銀、14：00頃）

・森田日証協会長記者会見（14：30）

・東証プライム上場＝キオクシアホールディングス

・11月の訪日外国人客数（日本政府観光局、16：15）

・タイ中銀が政策金利を発表

・インドネシア中銀が政策金利を発表

・11月の英消費者物価指数（ＣＰＩ）

・11月のユーロ圏消費者物価指数（ＨＩＣＰ）

・11月の米住宅着工件数（22：30）

・米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の結果公表（19日４：00）

・パウエル米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長の記者会見（19日４：30）

・海外９～11月期決算＝マイクロン・テクノロジー

◇19日（木）

・対外・対内証券売買契約（週間、財務省、８：50）

・日銀金融政策決定会合の結果発表

・日銀が多角的レビューの結果公表

・11月の首都圏マンション販売（不動産経済研究所、14：00）

・日銀の植田和男総裁が記者会見

・東証グロース上場＝ｄｅｌｙ、Synspective

・フィリピン中銀が政策金利を発表

・10月のユーロ圏経常収支

・英中銀が政策金利を発表

・７～９月期の米実質国内総生産（ＧＤＰ）確定値（22：30）

・週間の米新規失業保険申請件数（22：30）

・12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数（22：30）

・11月の米中古住宅販売件数（20日０：00）

・11月の米景気先行指標総合指数（20日０：00）

・10月の対米証券投資（20日６：00）

・海外９～11月期決算＝ナイキ

◇20日（金）

・閣議 

・11月の全国消費者物価指数（ＣＰＩ、総務省、８：30）

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・11月の食品スーパー売上高（日本スーパーマーケット協会など、13：00）

・11月の主要コンビニエンスストア売上高（日本フランチャイズチェーン協会、14：00）

・12月の中国最優遇貸出金利（ＬＰＲ、10：00）

・11月の米個人所得・個人消費支出（ＰＣＥ）（22：30）

・12月の米消費者態度指数（確報値、ミシガン大学調べ）（21日０：00）

◇21日（土）

・臨時国会会期末

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞