【サマリー】
●岡三証券 Daily Research Package
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定

●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：セクターでは、Tesla（TSLA）が急伸して一般消費財・サービスが朝から上昇。コミュニケーション・サービスは、ワイヤレスネットワークのT-Mobile US(TMUS)が増収増益で予想を上回る決算を発表して+5.7%。不動産は、予想を上回る決算を発表した商業用不動産のCBRE Group(CBRE)が+8.4%急伸してセクターは続伸となった。情報技術は昨夜非常に良好な決算を発表したソフトウェアのServiceNow(NOW)が+5.4%、同様に予想を上回る決算とガイダンスを発表した半導体製造装置のLam Research(LRCX)が+5.1%でセクターは小幅高となった。一方で、素材は天然資源のNewmont(NEM)が予想を下回る決算を発表して-14.7%下落、セクターの下げ要因となった。公益は反落となった。

＜US時間外＞

上位出来高は昨日比半減

◇上昇銘柄◇

MGRC(住宅不動産): 3Q収益は予想を上回る, 収益 2 億 6,680 万ドル、前年比 9.5% 増、推定 2 億 2,750 万ドル (ブルームバーグコンセンサス）

WDC(コンピュータ機器): 1Q売上高が41億ドルで、調整後1株当たり利益が1.78ドルだったと発表、前年同期からプラス転換

◇下落銘柄◇

TBBK(銀行): 3Q EPS $1.04, 予想の$1.12に届かず

DXCM(医療機器): 3Qにおける米国収益が予想を下回った。米国での収益7億190万ドル、前年比1.6%減、予想は7億2690万ドル

＜日本株ADR＞

◇上昇銘柄◇

9503(関西電力) 高浜1号機、50年超運転へ申請

8601(大和証) 岡三が新規に「中立」でカバレッジ開始、目標株価 1,050円

◇下落銘柄◇

6976(太陽誘電) 昨日の日本市場では52週安値となる2731.5円を記録

6952(カシオ) 2Q決算発表延期の影響継続

＜本日の新聞見出し＞

▼NIKKEI Prime▼

・村田製作所、リチウムイオン電池の出力4倍　集電体で

・CATL、電池5割に再生リチウム　「42年に新規の鉱山不要」

・テスラ、24年の販売台数は微増　マスク氏「25年3割増も」

▼日本証券新聞▼

・ニデックが乱高下　通期予想は据え置き

・中国塗料　船舶事業に追い風　決算は31日　古野電好決算と各経済指標が手掛かり

・バンダイナムコ　3日ぶり反発　ゲーム絶好調で上方修正

▼日刊工業新聞▼

・豊和工業、火器生産4倍　補助事業第一号　防衛力整備に貢献

・産ロボ受注9.4％増　電子部品実装機底打ち7-9月期

・長谷川香料が新工場　マレーシアと中国　食品用、旺盛な需要

・コクヨ、運営もサポート　ビルまるごと改修

▼化学工業日報▼

・LiB電解質　印・東南ア拠点　年度内詳細　合弁で一貫体制へ　森田化学

・UBE－塩野義　RSウイルス薬候補　米国で迅速審査指定

・三菱ケミカルグループ　CRトレーサビリティ　システムの効果実証

▼日経MJ▼

・「ユニクロ古着」へ挑戦　染め直し新品同様に　未知数のビジネス　読めぬ調達量　コストも課題

・婦人下着「ワコール」ブランド刷新　秋冬から、エイジレスで若者開拓　「コレクション」など3商品群に

・虫歯リスク、クラウド検査　医療機器アークレイ、6項目で点数化　歯科医900件利用、予防関心受け

＜本日の相場＞

本日の日本株相場はイベント前で様子見ムードが強い展開となろう。昨晩の米国市場はNYダウが続落する一方、S&P500、ナスダックは堅調な展開だった。構成銘柄の決算の良し悪しが指数に影響を与えており（ダウはIBM、ハネウェル、ボーイングなど）、米国株相場全体のトレンドが変調したわけではないだろう。ドル円も151円台後半で推移しており、日本株相場への影響は限定的とみる。ただし、国内では週末に衆議院解散総選挙を控えており、政局不安は引き続き投資家センチメントを抑えるとみられる。

〇本邦政局は瓦解の買い？

総選挙の結果は不透明だが、最終情勢分析（毎日、日経）では与党の苦戦が伝わっており、与党の過半数維持は微妙な状況。その場合、政策面で近い国民民主党や維新との連立を模索することが想定されるが、それには一定の時間を要す公算が大きい。政権運営の先行き不透明感から短期的には日本株売りとなる可能性があるが、①経済政策の枠組みが大きく変わる可能性は低いと考えられる点、②為替の円高一服で中間決算は上方修正優勢となる可能性が高い点、③米景気の回復期待が高まっている点、などから日本株は年末ラリーに向かうとみている。選挙結果で相場が急落する場合は、買いの姿勢で臨みたい。

〇優勝劣敗の小売株～選別はコスト吸収力

発表が一巡した2月期決算企業では販管費や人件費の増加を値上げやDX化などで吸収し、利益率を維持または改善させた企業が評価された印象だ。実際、中間決算を発表したTOPIX採用（2月期）の消費関連企業78社について、営業利益率が前年同期から改善した企業群と悪化した企業群の2つにわけて平均株価推移をみると、前者が選好されており、営業利益率の変化が株価評価の重要な点になっていたことが窺える。人手不足問題は今後も深刻化していくため、消費関連株はこうしたコスト増を吸収できる企業かどうかが重要な投資論点になっていくだろう。個別では中間決算良好で営業利益率を改善させたABCマート（2670）、パルGHD（2726）などに注目したい。

＜材料銘柄＞

• キヤノン (7751): 通期営業利益予想下方修正、市場予想上回る
• 富士通ゼネ (6755): 通期営業利益予想下方修正、市場予想下回る
• 旭化成 (3407): 「アウトパフォーム」に新規格付け、目標株価は1300円－CLSA
• 神戸物産（3038）:9月売上高+ 4.7%
• 野村ＨＤ (8604): 「買い」に新規格付け、目標株価は1150円－岡三証券
• 大和証Ｇ (8601): 「中立」に新規格付け、目標株価は1050円－岡三証券
• 小糸製 (7276): 「買い」に新規格付け－ＢｏｆＡ
• いよぎんＨ (5830):  2Q 連 業績予想修正
• Ｆ＆ＬＣＯ (3563): スシローなど運営のＦ＆ＬＣＯ、10月分から平均６％の賃上げ
• イントルプ (9556): 伊藤忠と資本・業務提携－株式１％を譲渡へ
• 塩野義薬（4507）、ＵＢＥ（4208）:新規抗ＲＳウイルス薬候補「S-337395」を米ＦＤＡがファストトラックに指定
• 能美防災 (6744): 中間及び通期 連 業績予想修正
• 信越ポリ (7970): 連 2Q 営利 +17.7% 69.22億円
• 極東開 (7226): ストラテジックＣの株持ち分が6.7％に低下－変更報告
• 未来工業 (7931): 連 2Q 営利 +6.6% 34.68億円
• ナガセ (9733): 連 2Q 営利 +5.2% 15.05億円
• ＳＢＩＧＡ (4765): 連 2Q 営利 +8.1% 12.18億円

＜本日の予定＞

【国内】

・閣議

・10月の都区部消費者物価指数（ＣＰＩ、総務省、８：30）

・９月の企業向けサービス価格指数（日銀、８：50）

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・９月の外食売上高（日本フードサービス協会、14：00）

・８月の景気動向指数（改定値、内閣府、14：00）

・９月の全国百貨店売上高（日本百貨店協会、14：30）

・４～９月期決算＝信越化、日立建機、ファナック、今村証券、岩井コスモ

・１～９月期決算＝中外薬

・東証プライム上場＝リガク・ホールディングス

【海外】

・10月の独Ｉｆｏ企業景況感指数

・ロシア中銀が政策金利を発表

・９月の米耐久財受注額（21：30）

・10月の米消費者態度指数（確報値、ミシガン大学調べ、23：00）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞