株式市場オーバーナイト概況(2024年2月5日)

【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●今週の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：好決算に加えて追加自社株買いと初の四半期配当計画を発表したMETAの大幅上昇でコミュニケーション・サービスが上昇。AMZNの上昇で一般消費財・サービスも上昇した。METAの決算を好感してAI関連が上昇、Nvidia(NVDA)+5.0%、Advanced Micro Devices(AMD)+4.2%で情報技術セクターも上昇した。SOX指数は+1.31%。資本財・サービスは好決算を発表した資材メーカーのW.W. Grainger (GWW)が+5.4%。一方で、公益と不動産は下落。

＜US時間外＞

◇上昇銘柄◇

GUTS(治療薬会社): 立会内ではIPO初日、株式公開価格の15ドルから11％も下落した

GRDI(ビットコイン発掘): ビットコインマイナーGRIIDがナスダックに上場、株価は2日で54％下落

◇下落銘柄◇

NUBI(M&A): 電池材料会社ハニカム・バッテリーとの合併を完了と報道後に下落

＜日本株ADR＞

総じて上昇

◇上昇銘柄◇

3659(ネクソン) モバイルゲームの中国認可を受けて先週末はS高

5401(日本製鉄) USスチール買収で物議も米鉄鋼の取引業者などは歓迎モード

◇下落銘柄◇

4005(住友化) 住友化通期売上高会社予想2.48兆円、従来予想2.70兆円、市場予想2.63兆円

4751(サイバーA) 決算発表後の高値を売る動き

＜本日の新聞見出し＞

▼日経産業新聞▼

・ヤマハ発がEV車台、アリアは出力1割増　東京オートサロン

・ビール販売、23年12月は5％増　忘年会需要が回復

・SCSK　綾野鉄朗プロダクトサービス部第一課長　車向けアプリ、開発柔軟に　「ソフト屋」の発想で機能更新

▼日本証券新聞▼

・“テレビ祭り”一斉急騰、日テレS高　外資規制対応が起点だが一部に誤解も

・パワー半導体　決算を機に急動意　富士電機が連日の上場来高値

・はてな　一時S高、国内初、AWS移行のパートナー認定

▼化学工業日報▼

・トクヤマ　臨床検査装置電極を増強　湘南に新棟、能力1.5倍

・ガラス製造の脱炭素化　社外連携で多角的に　AGC　クリーン電力利用も

・東ソー、次世代薬市場に力　ADCや遺伝子治療向け

▼日経MJ▼

・空き家ジパング　外国人が地方で購入、5DK600万円　ノマド生活の拠点に

・「マイホームは平屋」若者に増える　タイパ重視、家事導線短く　コンパクト型でコスト抑制

・魚食再興へ「サバキ女子」　解体ショー身近に/動画「魚屋の森さん」

＜今週の相場＞

今週の日本株相場は堅調な展開を想定する。米国での重要イベントが一巡したほか、国内の決算発表も概ね良好で、投資家の買い意欲は強いとみられる。日経平均は直近2週間の調整で過熱感も解消しており、36,000円近辺での値固めから、上値を試す展開が期待できそうだ。また、決算発表が中盤戦に入り、引き続き業績を吟味した個別株物色も活況となろう。

●強すぎた雇用統計は米国経済の自信に

先週末の米国株は続伸。１月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想の倍近くとなる大幅な伸びをみせたことで、朝方は下げて始まったが、その後切り返す展開となった。金利が急上昇するなかでもハイテク関連が買われ、ナスダックは大幅高となっている。強すぎた雇用統計は、早期利下げ期待よりも米国経済への自信につながったとみられ、健全な反応といえよう。もっとも、5月FOMCでの利下げ期待は依然として高く、今週はFRB高官の発言が予定されているため、市場心理の変化には注意したい。一方、日経平均は36,000円割れでは底堅さをみせ、押し目買い意欲の強さを確認した。TOPIXはバブル崩壊後の戻り高値（1月31日）近辺でのもみ合いが継続している。また、規模別株価指数では大型株が強く、海外投資家の買いが継続しているようだ。1月第4週まで現物は4週連続の買い越しで、月間では約1.9兆円となっている。第5週分を残してはいるものの、1月は買い越しとなりそうだ。海外投資家は1月の売買動向が年間の動向を映す傾向があり、過去9年連続で一致している。昨年の大幅買い越しに続いて、今年も日本株の買い主体として期待できよう。

●好決算銘柄の物色が中心

今週はシーズン最多となる約1,300社（全決算期）が決算発表予定となる。トヨタを筆頭に時価総額上位銘柄が多く、国内外の投資家の注目度は高いであろう。また、既に決算発表を終えた銘柄では、各社アナリストの投資判断が出てくるとみられ、好決算銘柄は改めて物色されそうだ。先週末引け後の決算では上方修正・増配・自社株買いを発表した三越伊勢丹（3099）や上方修正のオルガノ（6368）に注目。

＜今週の予定＞

◇５日（月）

・２月の日銀当座預金増減要因見込み（８：50）

・10年物物価連動国債の入札（財務省、10：30）

・２月のＱＵＩＣＫ月次調査＜株式＞（11：00）

・４～12月期決算＝アステラス、伊藤忠、住友商、郵船、三菱電、オムロン、コンコルディ、三菱ＵＦＪ

・１月の財新中国非製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ、10：45）

・インドネシアの2023年10～12月期国内総生産（ＧＤＰ）

・１月の米サプライマネジメント協会（ＩＳＭ）サービス業景況感指数（６日０：00)

・海外10～12月期決算＝マクドナルド、キャタピラー

◇６日（火）

・閣議

・12月の家計調査（総務省、８：30）

・12月の毎月勤労統計（厚労省、８：30）

・１月の車名別新車・軽自動車販売（自販連、全軽自協、11：00）

・豪中銀が政策金利を発表（12：30）

・４～12月期決算＝三菱商、トヨタ、ＪＦＥ、ダイキン、任天堂、三菱重、味の素、エーザイ、ＬＩＮＥヤフー

・ニュージーランド、台湾各市場が休場

・12月のユーロ圏小売売上高（19：00）

・海外10～12月期決算＝アムジェン

◇７日（水）

・１月上中旬の貿易統計（財務省、８：50）

・30年物利付国債の入札（財務省、10：30）

・12月の景気動向指数速報値（内閣府、14：00）

・消費活動指数（日銀、14：00ごろ）

・東証スタンダード上場＝ＳＯＬＩＺＥ

・４～12月期決算＝テルモ、日本製鉄、スズキ、ソフトバンク、ＳＢＩ、オリックス

・12月期決算＝花王、ＡＧＣ、ユニチャーム

・台湾市場が休場

・タイ中央銀行が政策金利を発表

・ポーランド中銀が政策金利を発表

・12月の米貿易収支（22：30）

・クグラー米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）理事が米シンクタンクのイベントで講演（８日１：00）

・ボウマンＦＲＢ理事がＦＲＢのイベントで講演（８日４：00）

・12月の米消費者信用残高（８日５：00）

・米10年物国債入札

・海外10～12月期決算＝ウォルト・ディズニー、アーム・ホールディングス、ペイパル・ホールディングス

◇８日（木）

・対外・対内証券売買契約（週間・１月分、財務省、８：50）

・１月の貸出・預金動向（日銀、８：50）

・12月の国際収支（財務省、８：50）

・６カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・１月のオフィス空室率（三鬼商事、11：00）

・１月の景気ウオッチャー調査（内閣府、14：00）

・東証グロース上場＝Ｖｅｒｉｔａｓ　Ｉｎ　Ｓｉｌｉｃｏ

・４～12月期決算＝富士フイルム、住友鉱、セコム、カバー、日産自、ニトリＨＤ、ＮＴＴ、ソフトバンクＧ、ホンダ、芝浦、ＳＵＢＡＲＵ

・12月期決算＝ネクソン、ルネサス

・台湾、インドネシア、ベトナム各市場が休場

・インド準備銀行（中央銀行）が政策金利を発表

・１月の中国消費者物価指数（ＣＰＩ、10：30）

・１月の中国卸売物価指数（ＰＰＩ、10：30）

・チェコ中銀が政策金利を発表

・週間の米新規失業保険申請件数（22：30）

・12月の米卸売在庫・売上高（９日０：00）

・米30年物国債入札

◇９日（金）

・閣議

・株価指数オプション2月物の特別清算指数（ＳＱ）算出

・１月のマネーストック（日銀、８：50）

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・５年物国債の入札（財務省、10：30）

・12月の特定サービス産業動態統計（経産省、13：30）

・４～12月期決算＝神戸鋼、ゼンショＨＤ、東エレク、三井不、菱地所、ＩＨＩ、ヤクルト、川重、マツダ、リクルート、ＥＮＥＯＳ

・12月期決算＝資生堂

・中国（上海・深セン）、台湾、韓国、インドネシア、ベトナム各市場が休場

・香港市場などは午後休場

・中国本土で春節（旧正月）に伴う大型連休が開始（17日まで）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞