株式市場オーバーナイト概況(2024年2月13日)

【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●今週の予定
●本日の決算発表予定

＜Worldwide Index (主要指数＆コモディティ)＞

米国市場動向：公益が上昇。エネルギーは、パーミアン盆地で操業する同業私企業買収を発表したDiamondback Energy(FANG)が+9.4%上昇してセクターを押し上げた。生活必需品や金融も上昇。一方で、情報技術はServicenow(NOW)-3.2%、Adobe(ADBE)-2.5%とソフトウェア大手が売られ、セクターはマイナス引け。一般消費財・サービスはTesla(TSLA)が-2.8%、Amazon.com(AMZN)-1.2%。

＜US時間外＞

MetaとMicrosoftが弱く推移

◇上昇銘柄◇

ZI(マーケティング): 4Q決算において調整後EPSが1株当たり希薄化前と変わらずの26セント

TRIP(旅行検索サービス): 「取引の可能性があるあらゆる提案」を検討するために特別委員会を設置したと発表

◇下落銘柄◇

GTHX(薬事関連): 転移性トリプルネガティブ乳がんを対象としたトリラシクリブの第3相試験を継続へ

META(Facebook): 上院議員らはザッカーバーグに対し、警告画面の使用に関する記録と回答を作成するよう11日間の猶予を与えた

＜日本株ADR＞

全体的に堅調

◇上昇銘柄◇

9984(ソフトバンク) ARMはAI関連での株価押し上げ、IPOから3倍の株価水準へ

7202(いすゞ) 先週末の3Q決算は営業利益が1,103億円と市場予想の826億円を上回った

◇下落銘柄◇

1963(日揮) 先週末に通期営業利益会社予想を下方修正

6952(カシオ) 先週の軟調を継続。時計事業不振で減収減益決算を先週7日に発表

＜本日の新聞見出し＞

▼日経産業新聞▼

・本日休刊です

▼日本証券新聞　2月13日（火）▼

・フジクラがS高で上場来高値　電線3社では住友電工も好調

・日金銭、上方修正で新高値　新紙幣特需はグローリーも

・JTOWER、通期利益計画を超過　プライム移行へ準備も

▼日刊工業新聞　2月12日（月）▼

・GDPプラスも日本経済低成長　新産業の創出欠かせず　

・乗用車7社全社増収　5社が営業最高益　回復鮮明

・三菱重工、防衛伸び　通期予想IHI赤字、川重は減益　航空機の業績不具合業績左右

▼化学工業日報　2月13日（火）▼

・バイオ医薬　米で連続精製装置生産　東ソー　まず研究開発向け

・ハリマ化成グループ　MIで素材開発効率化　LiB材料など　早期製品展開へ

・パナ コネクト　焼結銀プロセス　超音波接合技術で効率化　パワー半導体向け開拓　中国・欧州から引き合い

▼日経MJ　2月12日（月）▼

・サイゼ、安いだけじゃまずい　客数増続くが、、、「接客良い」の声0.4%  「ファスト化」改革、2000店に倍増

・ANA、中国旅サイトで生配信　セール運賃や観光商品紹介　トリップドットコムと提携

・春節商戦、中国以外も集客　ビック、アプリで情報配信　タクシー、窓に多言語で「空車」

＜今週の相場＞

今週の日本株相場は、上値を試す展開となろう。3月期決算企業の3Q決算発表が佳境を迎えており、企業の業績動向を材料にした個別株物色が中心となりそうだ。中国景気など外部不透明感が強まる中でも、製品の値上げ効果などで企業の利益率が改善傾向である点は、投資家心理の支えとなろう。自社株買いや配当計画の増額修正など、株主還元拡大を手掛かりとした買いも相場を押し上げると見ており、日経平均株価は利益確定売りをこなしながら堅調に推移しよう。

〇「全員参加型」の相場へ

足元は、海外投資家が好むとされる東証プライム市場で時価総額・流動性が特に高い30銘柄で構成する「TOPIXコア30」が連日で昨年来高値を更新している。一方、過去1年間に新規株式公開（IPO）した銘柄の値動きを指数化したIPO指数も約7ヵ月ぶりの高値水準を回復するなど、個人投資家が好む中小型株も意外としっかりしている。加えて、1月第5週の投資部門別売買動向では、海外投資家が5週連続で現物株を買い越す傍ら、個人投資家も僅かながら2週連続で買い越している（現金・信用合算）。東証プライム市場の売買代金も増加傾向で、日本株の「持たざるリスク」が意識される中、今後は「全員参加型」での日本株買いが期待できそうだ。

〇日経平均の予想EPSが切り上がるか注目

今週も1,000社超が決算発表を行う予定で、引き続き好決算企業が物色の中心となろう。足元の急ピッチな上昇で、日経平均の予想PERは16倍を超えてきており、バリュエーション面での割安感は後退している。決算発表が進むにつれて、日経平均の予想EPS（一株利益）が一段と切り上がるか、株高の持続性を占う上でも注目されよう。こうした中、9日引け後には東エレク（8035）が減益決算ながら市場予想を上回る＆通期計画の上方修正を発表。また、KOKUSAI（6525）もメモリ市況の底打ちを追い風に四半期ベースの業績回復基調が確認されている。共に本日の動向が注目されよう。

＜今週の予定＞

◇13日（火）

・閣議

・２月のＱＵＩＣＫ月次調査＜外為＞（８：00）

・１月の企業物価指数（日銀、８：50）

・２月のＥＳＰフォーキャスト調査（日本経済研究センター、15：00）

・４～12月期決算＝ＳＭＣ

・７～12月期決算＝メルカリ

・12月期決算＝ＩＮＰＥＸ、アサヒ、ＪＴ、シマノ

・香港、中国（上海、深セン）、台湾、ベトナム各市場が休場

・１月の英失業率（16：00）

・２月の欧州経済研究センター（ＺＥＷ）の独景気予測調査（19：05）

・１月の米消費者物価指数（ＣＰＩ、22：30）

・海外10～12月期決算＝コカ・コーラ

◇14日（水）

・10年物クライメート・トランジション国債の入札（財務省、10：30）

・１月の投信概況（投資信託協会、15:00）

・４～12月期決算＝ソニーＧ、オリンパス、バンナムＨＤ、日本郵政、かんぽ生命、ゆうちょ銀、ＳＯＭＰＯ、ＭＳ＆ＡＤ、第一生命ＨＤ、東京海上、Ｔ＆Ｄ

・７～12月期決算＝Ａバランス

・12月期決算＝キリンＨＤ、ＳＵＭＣＯ、大塚ＨＤ、楽天グループ、クボタ、ヤマハ発

・中国（上海、深セン）、台湾、インドネシア、ベトナム各市場が休場

・インドネシア大統領選

・１月の英消費者物価指数（ＣＰＩ、16：00）

・海外11月～１月期決算＝シスコシステムズ

◇15日（木）

・10～12月期国内総生産（ＧＤＰ）速報値（内閣府、８：50）

・12月の鉱工業生産確報値（経産省、13：30）

・中国（上海、深セン）市場が休場

・フィリピン中銀が政策金利を発表

・２月のニューヨーク連銀製造業景況指数（22：30）

・１月の米小売売上高（22:30）

・２月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数（22：30）

・週間の米新規失業保険申請件数（22：30）

・１月の米輸出入物価指数（22：30）

・１月の米鉱工業生産・設備稼働率（23：15）

・12月の米企業在庫（16日０：00）

・２月の全米住宅建設業協会（ＮＡＨＢ）住宅市場指数（16日０：00）

・12月の対米証券投資（16日６：00）

・海外11月～１月期決算＝アプライドマテリアルズ

◇16日（金）

・閣議

・２月のＱＵＩＣＫ短観（８：30）

・対外・対内証券売買契約（週間、財務省、８：50）

・３カ月物国庫短期証券の入札（財務省、10：20）

・12月の第３次産業活動指数（経産省、13：30）

・12月期決算＝ブリヂストン

・中国（上海、深セン）市場が休場

・ロシア中銀が政策金利を発表

・１月の米卸売物価指数（ＰＰＩ、22：30）

・１月の米住宅着工件数（22：30）

・２月の米消費者態度指数（ミシガン大学調べ、速報値）（17日０：00）

（注）時間は日本時間

＜本日の決算発表予定＞